【らんぐりっさー りいんかーねーしょん てんせい】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() ![]() |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売・開発元 | エクストリーム | |
発売日 | 2015年7月23日 | |
定価 |
通常版:5,537円 限定版:9,241円(共に税8%込) |
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レーティング |
CERO:C(15歳以上対象) アイコン:セクシャル |
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判定 | クソゲー | |
ポイント |
2015年クソゲーオブザイヤー携帯機部門次点
基本的なインターフェースすらまともに出来てない 驚愕の低品質戦闘画面 お約束の「BGM以外まともな所がない」 FC時代のSLGにも劣るゲーム内容 ×ラングリッサー転生 ○クロスノーツ転生 |
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クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 | ||
ラングリッサーシリーズ |
DCおよびWSでリリースされた外伝作『ラングリッサーミレニアム』から実に15年振りとなる、名作SLG『ラングリッサー』シリーズのコンシューマー用最新作。
旧シリーズを一作目から手掛け続けてきたメサイヤ(NCS=日本コンピュータシステム)の版権を受け継いだ、エクストリームによってプロデュースと開発が行われた。
特に旧シリーズのスタッフの監修は行われていない。
ラングリッサーの本編にあたるナンバリング作は5作目までリリースされており、本作は特に2作目の移植版『デア ラングリッサー』を模倣した印象が強い。
ただし世界設定と登場人物がほぼ一新されており、ストーリーに至っては全く異なるので、リメイクの類ではなく「新作」の立ち位置にある。
「15年ぶりの新作(*1)」という事で、ファンの期待は一時的に高まったのだが、「映えないスクリーンショット」「動画で公開されない攻撃実行シーン」「開発元の社長が『ラングリッサーIII (PS2)』の移植を手掛けたクロスノーツ創業者と同一」など、不安要素ばかりが重なり、一転してファンは不安な日々を過ごすこととなった。
そして発売直前ニコニコ生放送が満を持して行われたものの、そのイベント内容が既に酷い有様(*2)であったため、発売前にしてある意味決着がついてしまった。
それでも熱心なファンは本作を手に取ったが、中身は大体予想通りだった…。
物語の舞台となるプルガトリウムは、世界の四方、大洋の彼方を『ガイアの門』と呼ばれる巨大な壁で囲まれている。
そんな世界で、水位の上昇が突如として始まり(*3)、多くの島が水没してしまう。それでもなお水害は収束しそうにない。
しかし愚かにも、世界では三つの勢力に分かれての大戦が続いており、文明の崩壊が危ぶまれるほどの現状でも移住がままならない。
古の遺産である巨大戦艦『方舟』と魔剣『アルハザード』を所有し、全世界を侵略している【グレスデン帝国軍】…
女神ルシリスを信仰・旗印にし、帝国のレジスタンス達が結集した【光輝軍】…
ルシリスとは対をなす、破壊と進化を切望する神カオスを信仰する【闇の軍勢】…
帝国の現皇帝である『オウトクラト4世』は侵略を繰り返し、最終的には『方舟』を使って、貴族と選抜した者だけを乗せガイアの門を越えようとしている。
これがエリュシオン計画と呼ばれるものである。
彼の意向に刃向かい、世界中の者を救うべきと唱えているのは帝国内だと宰相『フロレンティア』とその一派くらいであり、戦乱は止まらない。
ある日のことオウトクラト4世は、臨海都市ボルスレーヌへの総攻撃を決断する。
そこは聖剣『ラングリッサー』があると噂され、
闇の軍勢の長『リコリス』の兄であり前皇帝の隠し子でもある主人公『アレス』が父親に疎開させられていた都市なのだった。
皇帝の思惑に気付いた者たちは、三者三様にボルスレーヌ周辺へと配下の軍勢を走らせる。
アレスと、魔剣と聖剣に導かれた者たちの運命が大きく動き出したのだ。
果たしてアレスは、どの勢力に与し、世界を救うのだろうか。それはまだ誰にも分からない。
旧作であるSFC&PC-FX版『デア ラングリッサー』(以下『デア』)のシステムをベースにしている。
全ルート共通で使用可能 | アレス、マイヤ、エルマ、アンセル、トワ |
光輝ルート | ジェシカ、リュグナー、ロザリア、マリエル、シュゼット、ノエミ、ミシェル、ユリアン、オディロン |
帝国ルート | フローレ(フロレンティア)、ルクレチア、ヒルダ、ヴェルナー、ツバメ、クリス(クリスティアーネ)、ヨア、コニー |
闇ルート | リコリス、ケルティス、グスタフ、パツィル、レナ(レナータ)、ポリアル、ロナ |
独立ルート | リコリス、パツィル、レナ(レナータ)、ポリアル、ロナ、クリス(クリスティアーネ)、ヨア、コニー、ノエミ、ミシェル |
※括弧付きのキャラは、本作のメニュー等では本名ではなく愛称のほうで記載される
以下、ネタバレつきのため格納。
+ | 光輝ルートの主な展開 |
+ | 帝国ルートの主な展開 |
+ | 闇ルートの主な展開 |
+ | 独立ルートの主な展開 |
「名作の看板を借りただけの“何か”」……正にそうとしかいい様がない駄作である。
あまりの酷い出来に旧作のファンは激怒し、開発者側が本来狙っていた新規層からもそっぽを向かれる結果となってしまった。
一応、アップデートを行って遊びやすさが部分的に改善されたものの、現状でもSLGとしてはレベルが低く、風当たりは厳しい。
*1 実際には『ミレニアム』と本作の間に、他社作のMMORPG『ラングリッサーシュヴァルツ』と、ブラウザゲー『ラングリッサートライソード』も存在したが、前者は開発頓挫、後者はサービス終了済み。
*2 ゲームと番組双方に出演している声優の反応でも微妙、言い訳するメーカースタッフなど。
*3 実は魔剣の力によるもので、帝国皇帝が仕組んでいたと帝国ルートで判明する
*4 『ラングリッサー モバイル』ではダルシス帝国から連なる帝国だという、本作では語られない更なる独自設定が加わった
*5 オンラインサービス終了まではバーチャルコンソールでも配信されていた。
*6 サウンドトラック(特典のものは歯抜けあり)や『モバイル』ではちゃんとステレオ音源のものを聞けるのでご安心を。
*7 ちなみにeショップでの評価は甘く付けられる傾向にあり、本作と同じく2015年KOTY携帯機部門次点の『パズルボトル』は平均☆3.5、2013年大賞の『ホームタウンストーリー』ですら平均評価が☆4となっている点を考えれば、本作の評価の低さがいかに突出しているかが分かるだろう。
*8 因みに2021年4月時点での評価は、平均☆2で、☆1を付けたプレイヤーの割合は6割強にまで減った。しかし、それでも3DS最底辺クラスの評価である。
*9 2015年7月16日にサービスが開始された基本プレイ無料のRTS。劣悪なゲームバランス、原作再現性の乏しさ、エラーが多発しまともにプレイできない状態が長期間放置されたことなどが問題視された。2016年5月26日にサービス終了。
*10 旧ジェシカを先輩と呼ぶ、もう別人と割り切ったようなキャラになっている