ラングリッサー

【らんぐりっさー】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 メガドライブ
発売・開発元 メサイヤ
発売日 1991年4月26日
定価 7,300円
配信 【Wii】バーチャルコンソール:2007年11月27日/700Wiiポイント
プロジェクトEGG:2015年3月31日/800円(全て税抜)
判定 良作
ラングリッサーシリーズ


ストーリー

持つ者に無限の力を与えるという伝説の剣「ラングリッサー」。
剣を手にしようとする欲深き者どもと、剣を守ろうとする善なる人々により、多くの血が流れていった。
剣は英雄の血を引くバルディア王国によって封じられた。
ラングリッサーの力で世界制覇をもくろむダルシス帝国皇帝ディゴスはバルディア城へ侵攻を開始。
からくも王城より脱出したバルディアの王子レディンは帝国打倒のため、戦いを始める。


概要

メサイヤを代表する人気シミュレーションRPG『ラングリッサーシリーズ』の第一作目。
同社がPC88で発売した『エルスリード』の系譜を受け継ぐ作品で、シナリオやキャラクターを重視した作風へと転換している。
ファイアーエムブレムシリーズ』に代表されるファンタジーSLGであるが、傭兵方式や多彩な補正による複雑な戦闘バランスを採用しており、本格的なSLGに仕上がっている。


特徴

  • 基本は一般的なターン制のシミュレーションRPG。
    • 勝利条件を満たしながら全20シナリオを攻略していく。
    • シナリオ開始前にはシナリオプロローグが表示され、部隊の編制やマップの初期配置を行う。
    • シナリオクリア時に戦果報告が行われ、資金を入手できる。また、セーブが行える。
      • シナリオ途中での中断セーブもひとつだけ残せる。
  • ユニットはネームドキャラやボスの「指揮官」と、その指揮官の配下である「兵士」が存在する。
    • いずれのユニットもHPは10で固定されており、HP残量が攻撃回数に影響する。
    • HPの回復は指揮官の場合は「治療」コマンドで行え、兵士は指揮官の上下左右に隣接するとターン開始時に自動回復する。
  • 指揮官は兵士にはない専用コマンドやステータスを持つ強力な単騎ユニット。
    • いわゆるMAP兵器にあたる「魔法」や上記の「治療」、兵士のオート操作を設定する「指令」といった専用コマンドがある。
    • 経験値を得ることでレベルアップし、強くなっていく。なお、配下の兵士が戦闘した場合にも経験値を得られる。
    • それぞれクラスが設定されており、レベルが10になるとクラスチェンジが出来る。クラスによっては複数のクラスに分岐するため、任意選択が可能。
      • クラスチェンジ後はレベル1に戻る*1。最終クラスのみレベル9が最大となる。
      • なお、同じクラスでもキャラによってクラスチェンジ先が異なる場合がある。
    • シナリオ開始前にひとつだけアイテムを持たせることが出来る。アイテムの効果や説明はないため、自力で探る必要がある。
    • 倒された指揮官はキャラロストしてしまい、次のシナリオから死亡したとみなされ使用できなくなる。同時に所属する兵士も全滅する。
      • このため、続編のような撤退数の要素はなく、生き残ったキャラのみエンディングに登場する。
  • 兵士は戦闘開始前に指揮官一人につき最大8体雇うことが出来る。
    • 兵士にはいくつかの種類が存在するが、一人の指揮官は同じ種類の兵士しか雇うことは出来ない。
      • 雇える兵種はクラスによって決まり、種類に応じて雇うのに必要な金額が異なる。
    • 兵士は指揮官の影響を強く受け、指揮官のレベルによる補正を受けたり、指揮官の指揮範囲内にいると有利に戦闘を行える。
      • なお、兵士は一体ずつ動かすことも可能だが、指揮官の「指令」コマンドで設定しておけば指令に従って自動行動してくれる。移動の際などは指揮官だけを動かせば勝手についてきてくれる。
    • 兵士は使い切りでシナリオ終了後にいなくなるため、倒されても問題はない。
  • AT(攻撃力)-DF(防御力)が敵に1ダメージを与えられる確率になる
    • こちらのATが敵のDFより10以上高ければ高確率で敵にダメージが通り、こちらのDFが敵のATより10以上高ければ高確率で敵の攻撃が当たってもノーダメージになる。(ボードSLGのサイコロ1・1のゾロ目で兵器故障のファンブルやサイコロ6・6のゾロ目で絶対命中といった要素を意識した確率計算もあるため、10以上差があっても確実ではない)
    • HP10(兵士10人=10回攻撃)、AT10以上差、DF10以上差なら、攻撃する前に死ぬ兵士が出ることもなく10回攻撃できて、10回の攻撃がすべて有効打になり、HP10の敵を高確率で一撃で倒せる。
      • 確率2%程度でファンブルが発生して10回攻撃なので、圧倒的な戦力差でも20%程度の確率で生き残る。
  • マップの表示サイズが2種類あり、任意に切り替え可能。
    • なお、小さいサイズにするとキャラのステータス表示が一部省略される*2

評価点

魅力的なキャラクター・シナリオ

  • うるし原智志氏デザインによるキャラクター達は美麗で非常に魅力的。ゲーム中の顔グラフィックもメインキャラは上手にドット絵に落とし込んでいる。
    • 後のシリーズ作品に比べて露出度は少なく、男性陣は重厚な鎧姿、女性陣は軽装鎧や僧侶らしく白いスカート姿(ただしへそ出し)など、中世ファンタジーらしいデザインで統一されている。
    • テイラーなど一部のキャラは説明書のイラストとかけ離れているが、こちらはこちらで人気がある。
  • 光と闇の戦いを描いたシナリオも良好。
    • 当初こそ侵略者である帝国への反逆を中心としたストーリー展開だが、やがてラングリッサーに秘められた真実が明らかとなり、レディン率いる光の勢力と闇の勢力との因縁の対決へと発展していく王道シナリオとなっている。
    • 冒頭からレディンの護衛として同行する忠臣との永遠の別れや、幾度も剣を交えたライバルとの共闘などの燃える展開もあり、シナリオを盛り上げてくれる。

ゲームを彩るBGM

  • 燃える城をバックに流れるタイトルBGMをはじめ、様々な場面での戦闘を表現する多彩な曲が用意されており、印象に残る。BGMは当時CUBEの所属であった岩垂徳行氏がメインコンポーザーを担当、以後のシリーズにも関わっている*3
  • 裏技でサウンドテストも用意されている。

ゲームバランス・戦闘演出

  • 全体的に難易度は高めでシビアなバランスとなっており、本格派SLGと比べても遜色はない。
    • 本作は「シリーズ最高難度」とも言われるが、これはワープや再行動といった便利な魔法が存在せず、行動終了したユニットは絶対に動かせないことにある。後のシリーズ作品と違ってキャラロスト制なので、先を読みながら慎重に動かしていく必要がある。
    • 他のSRPGと違って傭兵方式を採用したことで、本格的な部隊戦闘を再現している。指揮官の使う魔法以外に遠距離攻撃の手段が存在しないため、攻撃の際の位置取り、消耗した兵士の入れ替えなどシンプルながら高い戦術性を生んでいる。
    • また、シナリオ1「王城脱出」のようにクリアだけなら簡単だが、敵全滅を狙うと高難度になるシナリオも存在する*4。まともにクリアする場合、こういったシナリオでもある程度戦闘してレベル上げを狙っていく必要がある。
  • 兵士には「歩兵<騎兵<弓兵<歩兵」という三すくみなどの有利不利が存在するが、HP残量や地形補正などによって覆せることもあり、相性や見た目の数値だけでは勝敗は決しない奥深いゲームになっている。
    • これを実感できる事例として「水兵」という防御力が非常に低いユニットがいるが、地上ではあっけなくやられてしまう彼らも水上で戦うと強力な補正を得られるため、歩兵を蹴散らすことができたりする。シナリオ1のNPCテイラー部隊がこれを実践してくれるので、地形補正の重要さを教えてくれる。他にも画面上には表示されないものの、森で高い補正を得られるエルフなども存在する。
    • 一方、圧倒的有利な状況でも乱数次第では甚大な被害を負ってしまうこともあったり、油断はできない。
    • 戦闘力に直結するHPの管理も重要。HPが減った状態では、能力的には圧倒的に有利な状況でも負けてしまうことが往々にしてある。HPの減った味方と万全な味方を入れ替えながら戦うという戦法も必要になってくる。逆にHPの減った敵は必ず治療を行うことを利用し、HPを削ることでピンチの味方を救ったりも出来る。
  • 基本的には経験値のために敵兵を全滅させていくのがセオリーだが、状況によっては戦力を削ぐために敵指揮官を狙い撃ちするのも必要。育成と勝利を天秤にかけつつ、戦い方を練ることになる。
    • 中断セーブを使ってリセットを繰り返し、状況を見極めながら攻略していくのが定番プレイ。
  • 全体的にプレイヤーの戦術性が試されるので、骨太なゲームに仕上がっている。
    • 裏技ではあるが、シナリオセレクトを活用してレベル上げを行えるので、初心者用の救済になっている。この要素は後のシリーズ作品でも踏襲されていった。
  • 攻撃の際には戦闘アニメも用意されているが、兵士は部隊として描かれており、残HPに応じて人数が減っていくなど、リアリティがある。
    • また、単に突撃するだけでなく、地形に高低差がある場合は歩兵でも松明を投げて遠距離攻撃したり、鍔迫り合いを演じたり、ダメージを受けた際には男女で異なる悲鳴を上げたりと演出面も良好。
    • 指揮官の場合は剣から波動を飛ばしたり、弓矢を乱射して敵兵を蹴散らし、強さの違いを演出している。

問題点

  • 前述の通り、よく練られておりやりごたえのあるゲームバランスではあるが、裏返せば挫折しやすいとも言える。
    • 初見殺しもあり、例えばシナリオ4「死霊の森」で初登場するモンスター系ユニット「スライム」はこれまで普通に使ってきた「ソルジャー」ではほとんど手も足もでない。この時点ではヴォルコフだけが雇える「ホースマン」を主力に味方増援まで耐える必要がある*5。シナリオ7「砦の勇者」は味方NPCが死亡するとゲームオーバーのため、迅速さが問われる…など、戦い方を知らないと難関なステージは多い。1面もマップ上方(要は裏口)から脱出するのが正解だが、素直に左右から城外に出ようとしていきなり躓いたという話も。
    • 遠距離攻撃の手段が魔法しかないため、安全に削りながら…という戦法は通じにくい。魔法で削るなら複数の指揮官で一気に乱射する必要がある。
      • 攻略法の一つとして、ハイプリーストにクラスチェンジさせたユニットに、シールドかラングリッサーを装備させると、ラスボス含むあらゆる敵の攻撃力を防御力が上回る(乱数の関係で完全にダメージを受けない訳ではないし、クラス的に攻撃力は低いので硬い敵相手にはてこずるが)ため、単騎で蹂躙したり、このユニットで敵の数やHPを減らしてから他のユニットに倒させてレベルを上げると言った方法がある。
  • 戦闘アニメをオフに出来ない。さほど長いアニメではないが、前述のように切り結んだりする演出がランダムで入るため割と時間をとり、ユニット数の多さもあって自然とプレイ時間が長くなってしまう。
  • 兵士のAIがあまり賢くないため、オート行動だと移動してほしくないところに移動してしまいがち。結局は自分で操作した方が良い場合が多い。
    • 前述の通り、移動だけの時などは楽なのだが。
    • 敵側も一定距離まで近づかないと動かない上、地形に引っかかったユニットを置き去りにして進軍してくるため、全滅させるのに手間がかかる場面も多い。
  • 前述のように一部うるし原氏のイラストと似ていないキャラがいる。
  • 仲間になったキャラクターの台詞はなくなってしまい、戦闘以外では空気と化す*6
    • ただ、このおかげでプレイヤーの想像する余地があったのも事実ではあるが…。この難点は次回作にも影響を与えることとなる(後述)。
  • また、女性陣が戦力面などで優遇されている一方、レディンを除く男性陣はクラスチェンジの分岐も少ないなど露骨に扱いが悪い。唯一水兵として活躍できるテイラー以外は扱いに困るプレイヤーも少なくない。
  • 兵種間の相性はあるが、傭兵のエルフが魔法使い系指揮官の配下にいる場合、魔法使い系指揮官の攻撃修正値が高いため、相性差を覆すほどの高火力になってしまう。
    • 戦術MAPでの話ではなく戦闘シーンの話として、切り結ぶために突撃する歩兵/騎兵などが到達する前に、ことごとく矢によって倒されてしまい、指揮官が戦う場合も攻撃が届く前に高攻撃力の矢が複数飛んでくるため大ダメージを貰いやすい。しかも敵の魔法使い系の傭兵はエルフであることが多い。

総評

うるし原智志氏の描く魅力的なキャラクターと本格的な戦術SLGが見事に融合した良作。
美麗なデザインのキャラクターだけに頼らず、歯ごたえ抜群のゲーム制を作り上げたことでメガドライブの歴史に名を刻んだ一作である。


ラングリッサー ~光輝の末裔~

【らんぐりっさー ひかりのまつえい】

対応機種 PCエンジン SUPER CD-ROM2
発売日 1993年8月6日
定価 7,900円
配信 【PS3/PSP】PCエンジンアーカイブス:2011年2月16日/761円
プロジェクトEGG:2016年8月16日/800円
【WiiU】バーチャルコンソール:2017年3月29日/761円(全て税抜)
判定 良作

概要(PCE)

『ラングリッサー』の移植版。
基本的にはMD版を踏襲しているが、グラフィックの全面手直しやシステムの改良、ゲームバランスの調整が行われている。
CD-ROM媒体での発売により、ビジュアルシーンと声優によるボイスが追加されているのが最大の特徴。

評価点(PCE)

  • シナリオ面の補強
    • MD版での物語展開はシナリオ開始前のあらすじ表示とレディンとNPCの会話が主だったが、PCE版ではシナリオ間にビジュアルシーンが挟まるようになり、あらすじだけで処理されていた場面が再現されるようになった。
    • また、MD版では仲間入り後は空気化してしまう味方キャラクター達が会話に参加するようになり、一部場面ではボイスも流れるようになるなど、シナリオパートに改良が施されている。
      • ボイスには堀川亮氏や平松晶子氏、島津冴子氏などが参加している。
    • ゲームクリア後にはおまけシナリオ「超・らんぐ」が遊べるようになった。このシナリオはPCE版でしか遊べない。
      • 裏技で遊べる悪ノリ全開の裏モードで、キャラ名、顔グラフィック、会話なども変わる。(主人公は本作スタッフではないがメサイヤのプログラマーの川野幸広)
  • MD版からの改良点
    • BGMがCD-DA対応になり、豪華になった。なお、EDはボーカル曲が採用されている(歌うのはMCD版LUNAR ザ・シルバースター等を担当した須藤まゆみ氏)。
      • 当時発売されたサウンドトラックCDには、かなりコミカルな内容のドラマパートが収録されていた。
    • 戦闘アニメをオフにするオプションが追加され、ゲームスピードが向上した。
    • キャラロスト制が廃止された。倒された指揮官も次のマップでは普通に出撃可能になり、戦力が減って厳しくなるということがなくなった。経験値を稼がせないときつくなる点は変わりないが。
    • 一部キャラのクラスチェンジに変更が入った。MD版の隠しクラスはレンジャーで統一されていたが、今作ではキャラごとに異なる隠しクラスが用意されており、レディンにも隠しクラスが追加された。
    • ショップが追加された。町などの特定のマップ開始前に利用でき、装備品を購入可能になったので、戦力不足を補いやすくなった。1人が装備できる数は1個なのは変更なし。
    • AIが若干改善。敵も一定距離に近づかなければ移動してこなかったMD版と違って積極的に攻めてくるようになった。
    • パラメータに修正が入り、魔法の種類が増加して補助魔法が登場*7するなどゲームバランスに調整が入り、総合的な難易度は緩和されている。

問題点(PCE)

  • ソーン、ホーキング、アルバートの3人の扱いについてはMD版とほぼ変わりなく、追加・隠しクラスも存在しない。
    • なお、テイラーも似たような扱いだが、こちらはサーペンナイトの上位クラスが用意されたり飛兵を雇えるようになったりと若干の強化は施されている。
  • おまけシナリオの「超・らんぐ」は、デバッグが不十分なせいかフリーズするなどの不具合が多い。

総評(PCE)

MDから改良が施された良移植。シナリオ面の強化やゲームバランスの調整により遊びやすくなっている。
特にBGMの強化は現在でも評価が高く、熱いファンが付いている人気作である。


移植・リメイク

  • PS ラングリッサーI&II(1997年7月31日/発売元:メサイヤ、開発元:メサイヤ、クロストーク)
    • 『II』のリメイクである『デア ラングリッサー』とのカップリングリメイク。
    • ゲームアーカイブスで配信中。
  • Win ラングリッサー1(1998年10月2日/発売元:アンバランス)
    • 上記PS版の『1』のみの移植。
  • Win ラングリッサー(2004年4月16日/発売元:セガ)
    • セガゲーム本舗で販売。MD版の移植。ダウンロード版もあったが、配信終了済。
  • Switch/PS4/Win ラングリッサーI&II(2019年4月18日/発売元:角川ゲームス、NIS America、開発元:シティコネクション、キャラアニ)
    • フルリメイク。マルチエンディングが追加された。
  • その他、レトロゲーム配信サービスでは、Wiiバーチャルコンソール、プロジェクトEGGで配信された。
    • WiiVCは配信終了。

余談

  • 前述のように仲間キャラの作中の動向は語られなかったため*8、マル勝メガドライブで連載された臣士れい氏によるコミカライズで独自展開が描かれるきっかけとなり、一部の設定においては移植版や続編に反映される事になった。
    • このコミカライズ版おいて登場した臣士れい氏によるオリジナルのランスの部下2名はPCエンジン版で逆導入された。
    • また、コミカライズ版ではナームがランス*9と恋仲になる展開があったが、これがスタッフの目に止まり、ゲームへと逆輸入され、『ラングリッサーII』のシェリー(ナームとランスの子孫)へと繋がった。
  • 指揮官と兵士のシステムには、大軍vs大軍を実現しつつ兵士の行動ルーチンを指揮官を基準にした単純なものにして思考時間を短くする目的がある。
  • ライバルキャラのランス・カルザスは、『重装機兵レイノス』のライバルキャラであるランス・カルザスからのセルフオマージュ。
    • このため本作でランスだけフルネームが設定されている。
    • PCE以降の移植版にはランス専用の隠しアイテムとしてアサルトスーツ(重装機兵)も登場する。
  • シカ族キャラの名前はスタッフに由来。
    • カ・イロウは傑怪老(只隈圭介)氏から。
      • 後にPCEで発売された「超時空要塞マクロス 永遠のラヴソング」にも、カイ・ローダというNPCが登場する。
      • 『ラングリッサーIII』にはシカ族の大酋長ケー・ツカイロが登場する。
    • ド・モトフは堂本篤史氏から。
    • この2名の名前に基づき続編のシカ族の名前は「カ・○○○」「ド・○○○」の形になっている。
  • 本作と本作以降(『光輝の末裔』や続編)ではカオスとルシリスの設定が異なる。
    • 本作のカオスは混沌の中に生まれた宇宙を元の混沌に戻すのが目的。カオスにとってルシリスや宇宙は混沌の中に生じたガン細胞のようなものとされる。
    • なお設定変更後のカオスは、停滞を打ち破り世界の進歩を促進させるための破壊が目的。
  • 後半、レディン王子が粗暴な発言をするようになるのは、秘剣ラングリッサーの力に魅せられていっており、最終的に皇帝ディゴスが言った通りの力で支配する輩になって大陸統一戦争を引き起こすことに繋がっている。
    • メイングラフィックと企画も担当したLans鈴木(鈴木政幸)氏いわく、この頃は特に救いのない話が好きだったとのこと。
  • ラングリッサー1の弓が騎兵に強い相性関係は、百年戦争のシチュエーション再現を意識している。
    • 2で間接攻撃を導入することになり、そうなると弓が騎兵に対して強すぎるため、代わりに騎兵に強い相性関係を持つ槍兵が登場することになる。
  • 槍が騎兵に強い2や移植版1にプレイヤーの指揮官キャラには槍クラスがない。これは、指揮官では対処できない属性があったほうがいい、油断すると騎兵系であるライバルキャラに痛い目に遭うようにする、指揮官1人で槍を構えるよりも槍兵部隊が槍衾を組んでこそ、などの考えから。
  • 鈴木氏いわく「実のところ私がラングで目指したのは中世ファンタジーSLGではなく…本当は戦術の変遷でした。最初は歩兵同士の古代密集戦闘。それに中世騎馬突撃が加わり、対抗してロングボウや長槍の登場。 そして制圧兵器として広域魔法(榴弾砲)の登場。さらには直射支援火器としてバリスタ(対戦車砲、歩兵砲)。これにより騎兵は没落しかけるが、装甲化(戦車)され再び強力な野戦突撃能力を獲得(ドラグーンなど)という感じでユニットだけではなく、戦闘自体の進化を見せていく事に注力しました。」とのこと。
  • Genesis(海外版メガドライブ)版のタイトルは『Warsong』。
  • 『Warsong』では、ソーンの顔グラフィックの後ろの模様が赤と白の横縞に変更されている。
    • アメリカ海兵っぽいからとのこと。
    • 更にPCE版の超らんぐモードでは完全にアメリカの国旗になってる。
最終更新:2022年10月21日 20:35

*1 能力はもちろん向上しているため、弱体化するわけではない。ただし魔法はクラスチェンジ前のレベル9より少し性能が落ちる。

*2 サイズの切り替えを行うと、アースクエイクの魔法で壊れた地形が元に戻るという仕様がある(最初から壊れている地形はそのまま)。

*3 本人の回想では「全曲担当したのは「Ⅱ」と「V」。「Ⅲ」はOPだけで、「Ⅳ」は数曲ほどだった」と述べている。

*4 レディンをマップ端に移動させるだけなので、2ターンで終われる。しかし敵のレベルが全体的に高く、特にビショップ率いるエレメンタル軍団は超強敵。

*5 ちなみにこの味方増援が到着した際にスライムの弱点に関するヒントも得られる為、意図的に設定された難易度設定とも取れる。

*6 キャラロスト制との兼ね合いと思われる。

*7 補助魔法の登場は、『ラングリッサーIII』の隠しシナリオで本作主人公のレディンが出してくるクイズでも、PCE移植で戦術が大きく変わった要素として取り上げられている。

*8 一応、EDで戦後の動向だけは語られる。

*9 EDでは生死不明という扱いになっていたが、このコミカライズの設定の逆輸入により改めてランスの生存が確定された。