【えーすこんばっと あさると・ほらいぞん】
ジャンル | 超音速・大破壊シューティング | ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 |
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発売・開発元 | バンダイナムコゲームス | |
発売日 | 2011年10月13日 | |
定価 | 8,380円(税込) | |
レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
廉価版 |
PlayStation 3 the Best / プラチナコレクション 2013年2月21日/3,800円(税込) |
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判定 | シリーズファンから不評 | |
ゲームバランスが不安定 | ||
ポイント |
『エスコン』の皮を被った『CoD』 シナリオ・演出に振り回され快適さ&自由度減 内容を変え過ぎて経験者を中心に不評の嵐 DLCでオンラインのバランスが崩壊してしまう |
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エースコンバットシリーズ |
もがれる翼の断末魔!
有名フライトSTGの据置機版最新作。通称『AH』で、シリーズ国内11作目。
久々の据置機(しかも『6』とは異なりPSでも発売)である事、不評だった『X2』とは違いPROJECT ACES(*1)が開発を担当している事などから期待されていた。
本作は「Rebirth(リバース)」のテーマを掲げ旧作からシステムや設定を一新し、映画的演出を取り入れた作品になった。ある意味この“映画的演出”が最大の評価点であり同時に最大の問題点でもある。
作風の変化からか、本作のレーティングはシリーズ初のCERO:C(15歳以上対象)となっている(*2)。
+ | 参考映像:ラストミッション一騎討ち |
「Rebirth」した結果、『エースコンバット』シリーズの方向性が悪い方向へと大きく脱線してしまった。
発売前や発売当初はその迫力ある演出を評価する声が多かったが、その中身が安易な洋ゲーの模倣ではどうしようもない。
旧作からの作風やシステム改変の問題が大きく、ファンからは概ねクソゲー扱いされることとなった。
ストーリーや設定・ミッションなどのリアリティと、「超本格的ヒコーキごっこ」たる『エースコンバット』本来の自由度と、自動回復やDFMのジェットコースターなどの新要素が両立することなく錯綜してしまっている。
映画的演出という観点でも、『5』などと比べて大きく見劣りしてしまっている。
総じて本作は、スタッフが本シリーズに求められるものを大きく見誤ってしまった例と言えよう。
*1 プロジェクト・エイセス。『エースコンバット』開発チーム。
*2 本作品以外の『エースコンバット』シリーズのレーティングは全てCERO:A(全年齢対象)であるが、北米ESRBはT(13歳以上対象)、欧州PEGIは12歳以上対象に指定されている。理由は、乱暴な言葉遣いの表現がある等である。
*3 輸送ヘリの側面から据え付け機関銃(ドアガン)を扱う機関銃手。
*4 今までの『エスコン』主人公は、プレイヤーに感情移入させるためコールサイン・性別などを除くプロフィールが設定されていなかった。
*5 過去のSu-37はF-22に匹敵する最強の実在機の一つとして扱われていた。本作ではタイフーン程度の性能に弱体化されている。
*6 さらに始末が悪いことに、『INF』では『2』のスカーフェイス仕様特別機のモデルに本機が採用されている。前述したように、『2』の主役機はカナード翼のあるSu-35であり、そういう意味ではSu-37を採用した方が再現度は高い。しかし、カナード翼の有無という戦闘機のことをよく知らない素人でも見分けが付くレベルの再現もされておらず、再現度の低い旧主役特別機になってしまった。
*7 倒せるものも居るが、大抵超機動や無限フレアで回避される。
*8 一応、特殊兵装をかなり巧みに使えばDFMを使わずとも倒せるが、過去作の敵エースは特殊兵装を使わなくても十分撃墜できるように調整されていただけに、擁護点には全く成り得ないどころか改悪でしかない。
*9 仮想戦記では『征途』や『レッドサンブラッククロス』等がある。
*10 撃墜された件に関しては主人公をかばっての事だが。
*11 ドアガンナーは厳密には2回だが、最初の方はフリーミッションでプレイできない事からミッション扱いではない。
*12 2009年にユービーアイソフトから発売された『Tom Clancy's H.A.W.X.』は『エースコンバット6』の売り上げ本数を大幅に上回るセールスを記録している。