エースコンバットシリーズ

機種 タイトル 概要 判定
据置機
PS エースコンバット これまでの3DSTG・軍用機ゲームの概念をガラリと変える意欲作。
フライトゲームに「爽快感」を与えた当時は革新的な作品。後のシリーズに遺す要素も多い。
<<いっちょあがり!>>
エースコンバット2 前作で好評だった「爽快感」をさらに追求。シリーズ初の架空戦闘機が登場。
進化したグラフィック。ストーリーには分岐あり。
<<こっぱみじんだぜ!>>
エースコンバット3 エレクトロスフィア 時代を先取りしすぎた名作。PS屈指のグラフィックなど、制作者の熱意が伝わる作り込みを誇る。
爆弾や対地ミサイルといった副武装の登場も本作から。
SF世界を牛耳る企業間の抗争という、『UGSF』シリーズでも『エスコン』シリーズでも異色のストーリー。
<<ふっ、ははははは!挟まっちまった!>>
PS2 エースコンバット04 シャッタードスカイ シリーズの完成形・標準作と言うべき、PS2初期の名作フライトSTG。
完成度の高いストーリーはシリーズ随一であり、サイドストーリーも本編と負けず劣らずのクオリティ。
シリーズの主人公像を決定付けた名キャラクター「メビウス1」の存在。
<<ああ!ジャン・ルイがやられた!>>
エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー 映画的で、壮大かつ熱いストーリーが魅力。
「僚機との共闘感」を深く味わえるシステム。シリーズで初めてミッション中の僚機への指示が可能に。
グラフィック・BGM共に評価が高く、総合的なボリュームもシリーズ屈指で、やり込み要素が豊富。
<<もう1番機を落とさせはしない。>>
エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー 登場人物達の心理描写に重きを置いた作風が特徴。名台詞の多さはシリーズ屈指。
数多くの敵エース部隊が登場。歯ごたえのある空戦を楽しめる。
最終ミッション“ZERO”はシリーズ史上最高の演出・BGMとしてファンの間では伝説。
<<よう相棒、まだ生きてるか?>>
360 エースコンバット6 解放への戦火 キラータイトル未満の出来。国内ではシリーズ初のPSハード以外でのリリース。シリーズ最少の機体数。
Su-37等の人気常連機体が数多くリストラ。シリーズで最も大量破壊の爽快感を味わえるゲームシステム。
<<天使とダンスでもしてな。>>
なし
PS3/360 エースコンバット アサルト・ホライゾン 「『エスコン』の皮を被った『COD』」と言える作品。追加コンテンツでオンラインのバランスが崩壊。
シナリオ・演出に振り回され快適さ&自由度減。内容を変え過ぎて経験者を中心に大バッシング。
<<エース同士の戦いです。>>
シリ不
Win ACE COMBAT ASSAULT HORIZON Enhanced Edition 日本未発売のWin(Steam)版。「トーネードGR.4」&「バルキリーカラーセット」を除くDLCが同梱済み。
PS3 エースコンバット インフィニティ DL専売・基本プレイ無料・オンライン専用。 現在はサービス終了済み。
「基本無料」とは良く言ったもので、実際は課金無しだとまともに遊べない札束で敵を殴るゲーム
<<ここでは一番稼いだヤツが全ての行為を優先される。>>
執筆禁止
PS4*1/
One/Win
エースコンバット7 スカイズ・アンノウン 12年ぶりのナンバリングタイトル。『04』『5』を強く意識したシリーズファン向けのストーリー。
「空の革新」に恥じないグラフィックの大幅進化。飛行中に天候の影響を受けるシステムを搭載。
圧倒的臨場感とメビウス1の復活、『トップガン・マーヴェリック』とのコラボが話題となった。
<<空に3本線は……凶事なり!!>>
Switch エースコンバット7 スカイズ・アンノウン
デラックスエディション
携帯機
GBA ACE COMBAT Advance 日本未発売。『3』の数年前にあたる前日譚。
既存作品とは異なり、同社の『メタルホーク』に類似した2Dトップビューシューティングとなっている。
PSP エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション よく練られたストーリーと初心者から上級者まで楽しめる安定した作り。
キャッチコピーは「超高密度エースバトル」で、初心者から上級者まで幅広くカバーした作品。
<<な、何だ…。ウ…ウワーッ!>>
エースコンバットX2 ジョイントアサルト 前作から大幅に劣化。スピード感が無い、バグだらけ、使い回し多数、ソロプレイ軽視のバランス。
フライトシューティング史上最“狂”のラスボス。
<<その金で俺は、俺を……!>>
シリ不
3DS エースコンバット3D クロスランブル 公式では「再構成」だが、実質的には『1』『2』のリメイク作品。
新システム多数導入の意欲作だが、公式の宣伝不足で売上は思うようにならず。
<<フェニックス、エンゲージ。>>
3DS エースコンバット 3D クロスランブル プラス 上記のアッパー版。amiibo対応により任天堂の有名キャラがモチーフの機体を追加。詳細は上記を参照。
<<よし、Uターンだ!>>


関連作品

機種 タイトル 概要 判定
AC エアーコンバット アーケード作品で1993年稼働開始。使用基板はSYSTEM21*2
『エースコンバット』は元々この作品のCS機移植版として制作された。したがって海外版『エスコン』はこのタイトル(Air Combat)で発売されている。
エアーコンバット22 1995年稼働開始の上記の続編。使用基板はSYSTEM SUPER22で同基板のデビュー作でもある*3
ハードスペックを活かしグラフィックが大幅向上。自機を3機から選べるように。他機種に移植されていないが、『7』にて何とエンブレムがDLCセット購入特典として配信。
マッハストーム 原題は『ソニックストーム』で、まさかの約18年ぶりにバンナムのアーケード向け3DフライトSTGが復活。タイトルからは『エアーコンバット』の名が排された。
筐体は『機動戦士ガンダム 戦場の絆』のP.O.D.*4を用いている。内容は『AH』のDFMに特化した超音速・大破壊シューティング。
エリア88 アニメ化もされた漫画原作の横スクロールシューティング。『インフィニティ』にてコラボ実施。
<<血染めの空が、おれをよぶ…。>>
スカイキッド 世にも珍しい左スクロールシューティング。『6』以降何かと絡むことが多い。
GC スターフォックス アサルト 『エースコンバット』シリーズ開発チーム作。まあ、嘘だったんだけどね。
<<アンドルフおじさーん…。>>
なし
Wii スカイ・クロラ イノセン・テイセス アニメ化もされた、本シリーズの制作スタッフが手掛けた作品。
PS2 ナムコレクション ナムコ創立50周年記念作品。PS版『エースコンバット2』を収録。ギャラリーモードでは用語辞典も同時収録。
ドラッグ オン ドラグーン エニックスのプロデューサーと『3』のディレクターが飲み会で話した「ドラゴン(ドラクエ要素)に乗るフライトSTG(エスコン要素)」が実際に企画として通って開発された。 怪作
PS2/GC/Xb R:RACING EVOLUTION 『リッジレーサー』関連作品と思われがちだが実際は「車版『エースコンバット』」と言える作品。
実在車両・実世界である点は『X2』や『AH』等を彷彿とさせストーリーも『5』に似ており*5、ゲーム中の無線会話によるストーリー展開という点も共通している*6
PS3 リッジレーサー7 世界観の一部としてシリーズに関係のある名称が使われている*7。『ソウルキャリバー』等の同社製の他作品からの出演もあるクロスオーバー的な小ネタが存在。
360 アイドルマスター アーケードお初のアイドル育成ゲーム。“色々在ったが”今も続くシリーズで、これ以降も本シリーズとは『6』以降何かと絡むことが多い。
DS ジェットインパルス 任天堂版『エースコンバット』」と言える作品。冗談でも何でもなく、どことなく巨大ロボットアニメ臭も漂う。
<<俺も一応スーパーエースなんだけど。>>
PS4 ゴジラ-GODZILLA-VS ゴジラの3Dアクションで、『ゴジラ-GODZILLA-』のグレードアップバージョン。『インフィニティ』にてコラボ実施。
<<エリア内に反応!ゴジラです!>>
Win Project Wingman 本シリーズのフォロワーであるインディーゲーム。オマージュが大量に盛り込まれている。クレジットの資金提供者欄にシリーズファンと思しきユーザー名が並んでいる。
<<モナーク?すごいTACネームだ。>>



概要

アーケードゲーム『エアーコンバット』シリーズの家庭用ハードへの移植から生まれたフライトシューティング。
主な略称は『エスコン』エスコンフィールドではない。他には『エーコン』『AC』など。
超本格的ヒコーキごっこ」というキャッチコピーが『2』にて提示されたが、今なおそれを地で行く作風。

フライトシミュレーターに似てはいるが、アクション性を重視したゲームデザインが大きな違いとして区別されている。
実在の戦闘機が米国機・ロシア(ソ連)機・欧州機に渡って多数登場しているものの、ゲームの面白さを優先させているため、実際の戦闘機同士の戦いとは大きくかけ離れた描写が多い。
たとえば武装の搭載数が現実の数十倍と非常に多く*8、一方でミサイルの射程や追尾能力が貧弱になっている*9
交戦方法も現代機の「接近する前にミサイル撃って帰還」ではなく、第二次世界大戦以前のような至近距離でのドッグファイトであり、そのうえでほぼすべての作品において敵の無線まで聞こえてきて、それと会話することまである。

また、実在兵器が登場するものの、ほとんどの作品において舞台は架空世界である。
ただし、ヨーロッパ・アジアをモデルとしたユージア大陸、アメリカをモデルとしたオーシア、ロシアをモデルとしたユークトバニアなど国家間の勢力バランスなどは現実世界に近い構造になっている。
一方で架空世界であることを利用して巨大レーザー砲や飛行空母、光学迷彩搭載戦闘機などぶっとんだ架空兵器も多く登場する。

こうしたカジュアルさが本シリーズ独自の強みであり、フライトゲームという一般受けしづらくCS機では一度絶滅しかけたジャンルにおける数少ない生き残りとして強い存在感を放っている。

『04』以降は一部の作品を除き世界観が統一され、それらは公式Twitterなどで「ストレンジリアル*10」と総称されているが、ユーザー間にはまだ浸透しきっておらず、「本家シリーズ」と呼ばれることが多い。

作品によるが、シューティングとしての面白さはもちろん、優れたグラフィックや音楽なども好評を得ている。
特に、PS2でリリースされた『04』『5』『ZERO』(通称「PS2三部作」)は人気と知名度が大変高く、システムの自由度の高さや快適さ、ストーリーの完成度から、ファンの間で最高傑作候補に挙げられる。
その内、『ZERO』のメインテーマは屈指の名曲として知名度が高く、MAD動画などによってシリーズ未プレイの人間にも知れ渡っている。

最終更新:2024年08月07日 05:35

*1 PS4版のみPSVR対応の専用モードをプレイ可能。

*2 他に採用されたゲームは3Dレースゲームの『ウイニングラン』シリーズ、3Dシューティングでゼビウスシリーズの一作でもある『ソルバルウ』や、ガンシューティングの『スターブレード』など。

*3 『リッジレーサー』シリーズで使用されたSYSTEM22をベースにしつつ描画性能を少し向上させた基板。他に採用されたゲームはガンシューティングの『タイムクライシス』や、レースの『ダートダッシュ』に、スキーの『アルペンレーサー』シリーズなど。

*4 ドーム型スクリーン筐体で、『ガンダム 戦場の絆』以外の作品に採用されたのは本作が初でもあった。

*5 最初にいる集団から妨害を受け、抜けて最終的に戦う点、メカニックと艦長という違いこそあれ後半サポートしてくれるのが若くない男性でありまるで父親のような点等。

*6 例えば、相手を煽ってミスを誘発するゲームシステムがあるが、他ドライバーの無線まで聞こえる。

*7 パーツメーカー名、スポンサー名等。

*8 一部、ミサイルと爆弾が兼用の作品まである。

*9 ただし、ロックオンなども簡易的になっており手軽に遊べるうえ、SAAMなど一部簡易的に再現したもの存在する。

*10 直訳すると「奇妙な現実」という意味。リアルな世界観でありながら我々の世界とは全く異なる歴史を辿っているだけでなく、大陸の構造までもが現実世界と根本的に異なっている。