【たいむくらいしす ふぉー】
ジャンル | ガンシューティング | ![]() |
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対応機種 | アーケード(SYSTEMスーパー256) | ||
発売元 | バンダイナムコゲームス | ||
開発元 | ネクスエンタテインメント | ||
稼働開始日 | 2006年 | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
前作から順当に進化したゲームシステム 爽快感は増したが、元来の硬派さは消滅 意外に難しいステージ1-1 |
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タイムクライシスシリーズ |
ガンシューティングの人気シリーズ『タイムクライシス』シリーズの第4作。開発は前作に引き続きネクスエンタテインメントが担当。
多数の新システムを追加した前作の『3』をより発展させた内容から、今なお多数のファンから支持を得る人気作。
「米軍の極秘兵器が不正取引により、欧州のテロ組織へ流出されようとしている」という情報をキャッチした米軍統合監察部と欧州連合(EU)。
統合監察部所属のウィリアム・ラッシュ大尉は不正取引の情報収集と阻止の為、同部所属の女性オペレーター:エリザベス・コンウェイ中尉の指示の元、
テロ組織のアジトであるカリフォルニア州の埠頭へ強行捜査を行い、謎のテロ組織の存在と、米軍の極秘生物兵器『テラーバイト』の存在を知る。そんな中、EUの国際諜報機関「VSSE」は米軍との合同捜査の為、エージェントのジョルジョ・ブルーノとエヴァン・ベルナールをカリフォルニア州に派遣。
2人は到着早々に待ちぶせていたテロリスト達の強襲を受け、謎の生物兵器の前に窮地に陥るが、待ち伏せの情報を知って駆けつけたラッシュに助けられる。
ラッシュから先ほどの生物兵器が米軍の極秘兵器「テラーバイト」である事を知った2人は、ラッシュらと共にテロリストを追撃、リーダーらしき男を倒すも、
その装備類から謎のテロ組織の正体が何らかの目的で「テラーバイト」を強奪、母国に反旗を翻した米軍特殊部隊『ハーメルン大隊』である事が明らかとなる…。
今作も、「ペダル操作(遮蔽物に隠れる)を駆使して、アクションポイント内の敵を時間内に倒して進んでいく」というシリーズのコンセプトを踏襲している。
基本的には多数の新システムを追加した『3』をベースにしており、そこに新システムが追加された形になっている。
+ | ステージ情報 |
+ | 以下、B級的部分の代表例 |
+ | 具体的な内容(ネタバレ注意) |
『3』の長所を受け継ぎつつ、より快適性や爽快感をパワーアップさせた良作。演出面で前作からパワーダウンした部分もあるものの、良作といえるクオリティは保たれている。
「ガンシューティングは難しそう」と敬遠する初心者にも、是非挑戦してほしい一作。ムズすぎずヌルすぎない今作の難度は、あなたにガンシューのカタルシスを教えてくれるはず。
対応機種 | プレイステーション3 | ![]() |
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発売元 | バンダイナムコゲームス | ||
開発元 | ネクスエンタテインメント | ||
発売日 | 2007年12月20日 | ||
価格 | 11,500円(税込) | ||
備考 | ガンコン3同梱 | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
AC版から進化したグラフィック たがAC版と僅かに異なる部分も 追加要素のFPSパートは不評 |
PS3への移植。移植に際しグラフィック全般がHD仕様にブラッシュアップされた(*19)。
また発売に合わせ、液晶TV/液晶モニタに対応する為に新設計された「ガンコン3」も同梱されている。
過去の移植作同様、移植版独自の要素が搭載されており、「フルミッションモード」「クライシスミッション」等新規ゲームモードが追加されている。
「フルミッション」ではアーケード本編となるステージの合間に、ラッシュの視点で進むFPSパートのステージが挿入される(と言うより、モードの最初がいきなりラッシュ編)。
AC版からグラフィックが更に進化し、液晶テレビにも対応したのは嬉しい。
しかし処理落ちやロード時間の増加、追加要素のFPSパートの不評など、少し残念な点も見られる。
*1 追い撃ちの都度弾を落とし、最大で3回まで入手できる。
*2 あまり知られてないがペダルの連打も可能。ただし効率は非常に悪い。
*3 例外として2面道中で挟まれるマルチスクリーンはクリア条件が特殊で障害物の概念が存在しない。
*4 どんなに早くクリアしても、そのエリアのマルチスクリーンバトルを失敗した時点で0点になってしまう。
*5 そのさらに前は「走査線を読み取る」方式。こちらは精度も良好でメンテナンスもしやすいおかげで長らく使われたが、ブラウン管やリアプロジェクターの走査線ありきの方式であったため、時代変遷による電化製品事情によりブラウン管が淘汰されて液晶に置き換わりつつあった現代では採用が難しくなっていた。また読み取りの際に点滅もしたため、目に負担がかかりやすいデメリットもあった。
*6 現実には対戦車ライフルそのものの重量等の関係で片手で撃つどころか構える事すら不可能。ゲーム内でもラッシュ大尉が驚愕する台詞がある。
*7 この時、車を破壊できれば爆発でマーカスは自滅し、逆にダメージを与えることができる。
*8 家庭用版のフルミッションモードにて「テラーバイトの不正取引事件は彼が所属する『ハーメルン大隊』を裏切って独断で行っていた」事が明かされる。また、ボス戦中にこちらが隠れている車を対戦車ライフルで破壊する場面があるのだが、その直前に現れる兵士を倒さずに放置した場合、兵士ごと車を破壊してしまう描写がある。
*9 振り子のように揺れる彼を誤射しないよう敵兵を排除することになる。
*10 開始時と終了時にはご丁寧にゴングまで鳴る。
*11 一応、ラッシュはジャックに攻撃する際はジャックの2丁機関銃をはたき落として蹴り飛ばしており、2丁機関銃を封じる為にあえて白兵戦(と舌戦)に挑んだようである。
*12 ジャックがラッシュに、ジョン・シナの決め技「アティテュード・アジャストメント」を決めた際は、日本語版では同技の改名前である「エフユー!!」と叫んでしまっている。明らかにプロレスのファンであろう。この旧名はある侮辱語の略語である為、海外版では「エフ…!!」と言いかける程度になっている。
*13 該当シーンへの移動中に敵兵が高圧電流用のレバーを操作する描写がある。
*14 SF作品に主に登場する、物体を引き寄せる・操作する光線。「宇宙港で宇宙船を牽引する」「敵の宇宙船を拘束する」といった場面で使われる。今作のトラクタービームは、あたかも念動力・テレキネシスのような描写になっている。
*15 ちなみに日本語版の声優は、2人とも同じ江川央生氏が担当している。
*16 1P側なら2Pキャラ、2P側なら1Pキャラ。
*17 それぞれ『2』で「トラックが横転する市街地」「森」が、シリーズ3作目『クライシスゾーン』で「オフィス」「倉庫」・リメイク版ではさらに「ヘリに搭乗しての戦闘」が、4作目『プロジェクトタイタン』で「空港」が、5作目『3』で「基地」が登場していた。
*18 ただしゲーム中の至極悪役に徹するバローズ中佐とは異なり、映画でエド・ハリス氏が演じたハメル准将は、ミサイル発射は本心ではなく、最後は金目当てに参加した部下に裏切られて亡くなるという、いわゆる憎めない悪役である。
*19 AC版がPS2上位互換基板だったこともあり、性能向上もあってかグラフィック描画の差も明確化されている。
*20 これまでのガンコンはブラウン管TVの走査線タイミングを読取る方式の為、液晶モニタやプロジェクターと言った機器では使用不可能だった。
*21 開発時は、本当に通常コントローラーをぶった切ったものをガンコンにくっつけていたらしい。