【さもんないとふぁいぶ】
ジャンル | ファンタジックシミュレーションRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル | |
発売元 | バンダイナムコゲームス | |
開発元 | フェリステラ | |
発売日 | 2013年5月16日 | |
価格 |
パッケージ:5,980円 ダウンロード:5,380円(共に税5%込) |
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廉価版 |
PSP the Best:2014年9月4日 パッケージ:2,800円 ダウンロード:2,500円(共に税8%込) |
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判定 | シリーズファンから不評 | |
ポイント |
大幅な世界観変更 調整不足のシステムの数々 雑魚無限湧きによるテンポの悪さ 面白み皆無なシナリオ 話が長ェ |
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サモンナイトシリーズリンク |
6年ぶりとなる『サモンナイト』シリーズ(SN)のナンバリングタイトル。シリーズを通しても外伝作品『グランテーゼ』以来3年ぶり。
舞台こそ過去作と同じ「異世界リィンバウム」だが、過去シリーズから200~300年後の未来が舞台になり、背景設定・ゲームシステムにも大きな変化がある。
シリーズを制作していたフライト・プランの倒産(*1)により、続編が絶望視されていた中で発表。
開発はフライト・プランのスタッフが一部独立した「フェリステラ」が担当することになり、同社は『アガレスト戦記 Mariage』、PSP移植版『サモンナイト3』『サモンナイト4』でも悪くない評価を得ていた。
こうしてシリーズファンの期待も膨らんでいったのだが、蓋を開けてみれば到底その期待に応えられる出来ではなかった。
『異世界・リィンバウム』―――――――そこは、さまざまな魂が出会う場所。
分たれし4つの異界をつなぐ楔であり、悠久なる楽園の礎となるべき世界。
界と界が相討つ哀しき戦いを経て、生きとし生けるものたちは『界の意思(エルゴ)』の庇護を離れるという道を選んだ。
『響融化(アストレイズ)』によって結界という壁が取り払われ、交じり合ってゆく世界で
彼らは、ぎこちないながらも共存共栄の道を歩みはじめる。
古き召喚術の理(ことわり)は失われ、対等な形で結ばれる新たなる『誓約』。
魂の絆で結ばれた者たちは『響友(クロス)』と呼ばれ、生涯の友として苦楽をともに生きてゆく。
世界の架け橋となる彼らを見守り、また異界間の諍いを調停する者たち。
それが、『異世界調停機構(ユクロス)』に属する、新たなる『召喚師』である。
(解説書のイントロダクションより、一部修正して引用)
演出面
システムの進化
ファンサービス
本作は、開発元がフェリステラになってから事実上初のシリーズ新作であったことや、上記のような様々な試みが取り入れられている弊害からか、荒削りな部分も散見する。
シナリオ
システム
世界観・シナリオ
システム
6年ぶりのシリーズの新作ということで、大々的な宣伝が行われた本作。
様々な新しい要素を取り入れようとした姿勢は評価できるが、荒削りな部分が多いのも事実。
純粋なゲームとしての完成度は高いとは言えず、駄作…まではいかないが、SRPGとしての面白さを求める人、過去作を未プレイの人にはおすすめできない。
シリーズの続編として見ても、ファンサービスは評価できるものの、仕様や世界観の大幅な変更で魅力を壊している部分も大きく、ファンの期待に応えているとも言い難い。
結果として、サモンナイトシリーズの再出発としては不安が残る一作となってしまった。
*1 前述の『グランテーゼ』が会社としても最後の開発タイトル。
*2 『3』主人公は本作で初めてボイスが付き、それ以外の主人公も続編や外伝作品・ドラマCDで初めてボイスが付いている。
*3 イラストをアニメのように動かす技術。
*4 ミッションなど、ブレイブ条件が無いバトルでは減少しない。
*5 第2話から、2話毎に追加される。
*6 14話+ミッションクリア総数が25種以上あると33が追加され、以降はクリア毎に1つ上のミッションが追加される。
*7 「敵が特定のエリアに入るのを防ぐ」「敵を○体倒す」など
*8 ターン中に敵を1体以上倒した後、1度だけ再行動可能になる。
*9 具体的な例は、異世界からの出身者も多く通うカフェに勉強も兼ねてバイトしていたら、各世界の住民の特徴に合致した飲み物(機界の住民の"オイル"も含む)を提供できるようになり、「伝説のマスター」として人気になった、ということ位。「学生時代に響友と共に数々の伝説を築いた」という話も出るが、こちらの詳細は特に明かされない。
*10 会議などに寝坊して遅刻することが多い他、自身が受け入れた謹慎に対して「飽きた」と文句を垂れるシーンも。
*11 外伝も含むシリーズの中において、同様の主人公は他に「クラフトソード物語 はじまりの石」くらい。
*12 響友の使用可能な魔法が増えるため、パワーアップの恩恵は一応主人公も受けている。
*13 Zone Of Controlの略。敵が周囲のマスに踏み込む時、移動力に関わらず足止めできる。
*14 特に『1』主人公のパートナーであるソルとカシス、『2』女性主人公であるトリスは、もはや名前を借りただけの別人レベル。
*15 藤田氏が関わっていない『6』のOPは除く。
*16 設定資料集では「水色と白の縞パン」と明記されているが、ゲーム中は無地の白に見える。下着の淵にあるジャギーが辛うじて縞模様に見えなくもない。