インディ・ジョーンズ 最後の聖戦
【いんでぃ・じょーんず さいごのせいせん】
| ジャンル | アクション |  
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| 対応機種 | ゲームボーイ | 
| 発売元 | ココナッツ・ジャパン | 
| 開発元 | NMS Software | 
| 発売日 | 1994年12月23日 | 
| 定価 | 4,300円 | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | 操作性が悪くイライラするシステム 敵の硬さや制限時間等、ゲームバランスも悪い
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| インディ・ジョーンズシリーズ | 
 
概要
同名の映画をモチーフとした横スクロールアクションゲーム。いわゆるキャラゲーである。
冒険家・考古学教授であるインディ・ジョーンズが、大富豪ドノヴァンから相談を持ちかけられる。イエス・キリストの聖杯を探すべく洞窟を探検する、という設定。
特徴
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ゲームの進行としては、様々な地形やトラップをジャンプで乗り越え、ステージ最後にいる敵を倒す、というオーソドックスなもの。
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ステージ中にはアイテムが配置されている。
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ハート:ライフが一定量回復する。
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砂時計:制限時間が回復する。ただし初期値(2分)以上にはならない。
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たいまつ:視界が一定時間明るくなる。
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プレイヤーがいる場所は洞窟という設定からか、明りとなるたいまつが切れると画面が暗くなり、制限時間の表示が消えるなど、プレイしづらくなってしまうので、そうなる前に素早く進んで次のたいまつを取らなければならない。
 
 
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プレイヤーは高い所から落下するだけ(着地すらしていなくても)でダメージを受ける。
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と言ってもライフの減少は1マスだけなので、『スペランカー』より遥かにマシではある。
 
問題点
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敵の耐久力がやたら高い
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ザコ敵にも攻撃を何発も当てないと倒せない。
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おまけに当たり判定が不明瞭かつ非常に小さいので当てづらく、ストレスが溜まる。
 
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ボスも耐久力が非常に高い。
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パンチの当たり判定の意味不明さもあいまってなかなかダメージを与えられず、殴ってる間に途中で時間切れになることも。
 
 
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プレイヤーの喰らい判定は妙に大きい
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グラフィック上ではどう見ても当たっていないのに当たったと判定される事も多々ある。
 
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操作性も悪い
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ロープにぶら下がろうとするには、ジャンプボタンを長押しして高く飛んで、きっちり上ボタンを押しておかないとぶら下がってくれない。
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プレイヤーの歩行速度も速いとは言えず、爽快感がない。
 
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6面をクリアすると、「4つの聖杯のうち、1つだけ毒が入っていないものを選べ」と言われるが、どれが正解かは原作を知らないとわからない。
評価点
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1面のBGMは映画のテーマを使用しており、出来はなかなかのもの。
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ステージ開始時はインディのアップが実写取り込みのグラフィックで登場するが、再現度はかなり高い。
総評
版権とステージ開始時の実写取り込みのみで予算と気力を使い果たしてしまったとしか思えない作品。
あまりにひどい操作性と敵の硬さはアクションゲームとしてイライラ度満載で、原作の映画が好きな人でも本作を楽しむのは難しいだろう。
余談
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海外ではNESやGENESIS版も発売されている
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NES版はキャラ以外、背景から地面にいたるまで1色しか使われていない。
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国内でもファミコン版が発売予定だったが、発売中止となった。英断と言うべきか。
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またNESでは同映画を題材とした別内容のゲームもタイトー・オブ・アメリカからリリースされており、そちらも完成度はイマイチだが、特筆すべき点としてティム・フォリンがBGMを担当している。
 
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GENESIS版はUSGOLD社からのリリースで、グラフィックはそれなりに強化されているが、難易度が更に鬼畜染みており、特にステージボスを倒した後には初見殺しの理不尽トラップが用意されている。
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更にGB版やNES版にはあった飛行船内のステージがカットされ、パスワードによる再開プレイも不可能になっている。
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こちらは国内での発売予定は当初から無かった。もし発売されていたら某専門誌のドックレースの最下位競争の常連の仲間入り確定だっただろう。
 
 
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ファミ通のクロスレビューでは3・3・4・3の40点満点中13点という誠実な低得点で迎えられた。
 ちなみに2018年10月現在、クロスレビューで13点を記録した携帯機ソフトは、本作を含めて6本のみである。残りの5本は『絶対無敵ライジンオー』(GB/1991年12月/トミー)、『チキチキマシン猛レース』(GB/1992年3月/アトラス)、『バーサスヒーロー 格闘王への道』(GB/1992年8月/バンプレスト)、『元気爆発ガンバルガー』(GB/1992年11月/トミー)、『サッカーやろう! ~チャレンジ・ザ・ワールド~』(WS/1999年8月/ココナッツジャパンエンターテイメント)である。
最終更新:2023年09月10日 20:52