【きゃぷてんつばさ】
ジャンル | スポーツ・シミュレーション | |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
メディア | 2MbitROMカートリッジ | |
発売元 | テクモ | |
発売日 | 1988年4月28日 | |
定価 | 5,500円 | |
判定 | 良作 | |
キャプテン翼シリーズリンク |
週刊少年ジャンプで連載していたサッカー漫画「キャプテン翼」をゲーム化。
アクション性を徹底排除しながらも、リアルタイムで試合が進行するという、今までのスポーツゲームとは一線を画するシステムを備えたことで話題を呼んだ。
漫画本編の「中学生編」から「Jr.ユース編」までを追う、原作準拠のストーリー。
ムービーシーンを取り入れストーリー性と演出を重視したテクモシアターシリーズ第1弾。
初作ということもあって、各所に粗削りな点が多々存在する。
ゲームバランスの問題
その他システム面の問題
キャラゲーとしての問題
粗があるとは言え、今までになかった、リアルタイムシミュレーションゲームという斬新なアイデアは多くのユーザーを魅了した。選手ごとにコマンドを選び、ガッツを消費して実行させる…このシステムの登場でアクション性に依存しないスポーツゲームも製作できると言う事を知らしめ、シミュレーション形式のスポーツゲームが登場し始めるきっかけとなった功績は大きい。
そしてもう一つ注目したいのが、「キャラゲー=クソゲー」というセオリーを覆した数少ない作品の一つでもあること。システムの改善、オリジナルストーリーで原作のその後を描く…など独自の発展を続け、原作終了後実に6年間もシリーズが保たれていたことは、アニメ・マンガをベースとした作品としては大変珍しいケースであった。
*1 名前の由来はアニメ版で翼を演じた声優・小粥よう子(現・日比野朱里)氏から。彼女はこれが縁で原作者・高橋陽一氏と結婚し、現在に至る。
*2 ただし特殊なパスワードを使ったなどして予選4試合を圧倒的過ぎる勝ち方で進めた場合、何故か決勝であたる西ドイツと対戦する事になる。なおここで西ドイツに勝ってもエンディングにはならないし、なんなら決勝でもう1回西ドイツとやり合う事になる
*3 アメリカワールドカップが行われた1994年から勝ち点は勝利時3点になり相対的に引分けが0.5勝相当から0.33勝相当に下がって、より勝ちの重みが増したことになる。
*4 新田、佐野、立花兄弟はいずれも必殺シュートを持ってはいるがシュート力が低いためロクに決まらない。ただし最強の隠しシュート「ドライブタイガー」の発動条件(必殺シュートを3回キーパーに防がれる)を満たすための生贄としては使えるのでまだマシではある。なお佐野は原作で使ったはずのオーバーヘッドキックを使えない。
*5 修哲トリオ(井沢、滝、来生)や沢田、反町。特に滝のドリブル(他の南葛イレブンよりマシなだけで全日本では低い方)や反町のシュート力(全選手中下から2位タイ、最下位は佐野と沢田)といった本来の得意分野が再現されていないのは酷い。井沢以外は必殺シュートもない。
*6 本作ではまだ強引なドリブルやタイガータックルは必殺技として存在せず、日向の特殊能力扱いで固有の名称も無かった。つまり続編経験者から見ればこの能力設定は「タダでタイガータックル使い放題」という数値だと言える。
*7 今作の三杉は25分経過すると強制的にガッツ0になるが今作では試合中のガッツの回復自体は他選手同様に行われるし、自動カット時はガッツ値の影響を受けないので守備要員として置いておくだけでもそれなりに機能する。
*8 これはワールドユース編で呼ばれたものであって当時はなかった呼称。そもそも、その起源だった若林の「S・G・G・K」も当時は「G・S・G・K」だった
*9 原作同様、怪我をしているという設定のようで、レベルが上がりすぎると三角飛びが必ず失敗するようになる。
*10 何もできずにゴールされたり、「キーパー森崎君とれなーい!」を「キーパー森崎君だからとれなーい!」に改変したコラ画像が出回ったりした
*11 原作では南葛相手に3点差をつけた唯一の相手。
*12 唯一の例外が若島津の三角跳び。
*13 一応、全国大会編ではポジション変更が行えないのでCFの来生が最もダイレクトシュートを使用しやすくMFの井沢はともかくDFの石崎がダイビングヘッドを使うには長時間ボールキープする必要に迫られる。 この時に他DFも前進してしまうのでボールを奪われれば一気に味方ゴールに攻め込まれる危険性のある戦略ではある。
*14 一応、原作の再現である。
*15 勿論、原作のピエールはこんな人物ではない。
*16 原作初期では松山は日向と同じ目の描き方をしており、一応差別化されている。
*17 なお、ヨーロッパにおいてはMDにも『III』のシステム準拠で本作の続編が開発されていたものの、諸事情により発売中止となってしまった。
*18 続編でも決勝前に隠しイベントでシュナイダーがこの電話番号を教えてくれる。
*19 同名でゲーリー・リネカーというイングランド人選手が実在しており後に来日しJリーグの「名古屋グランパス」に3年ほど在籍してプレーしていた。(ちなみに1986年のワールドカップメキシコ大会の得点王で、当時のイングランド代表のエースである。)開発スタッフが当時彼のことを知っていたか知らなかったかは定かではないが、IIの開発時点ではまったく同じ名前では問題ありと判断して変えられたと考えられる。
*20 TVでも中学生編の準決勝と決勝の間で翼が見ていた夢の中(小学生の全国優勝の後の回想という形)で登場。
*21 小学生編設定の「VS」でも出ていない。その一方でTV放送時にスティーブのチームメイトのリチャードがパワー技を使うストライカーとして登場している。
*22 ウルグアイも同パートでディアス率いるアルゼンチンに負けるが、その前に別の大会で戦う。