【がんばれごえもんつー きてれつしょうぐんまっぎねす】
ジャンル | アクション | ![]() 高解像度で見る 裏を見る |
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対応機種 | スーパーファミコン | ||
メディア | 16MbitROMカートリッジ | ||
発売・開発元 | コナミ | ||
発売日 | 1993年12月22日 | ||
定価 | 9,800円(税込) | ||
プレイ人数 | 1~2人 | ||
セーブデータ | 3個(バッテリーバックアップ) | ||
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2008年5月27日/800Wiiポイント 【WiiU】2013年9月25日/800円 【New3DS】2017年8月23日/823円(税8%込) |
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判定 | 良作 | ||
がんばれゴエモンシリーズ |
コナミの人気アクションゲーム『がんばれゴエモン』シリーズのSFC版シリーズ第二弾。
システム面では見下ろし型画面を基調とした旧作から大きく変化し、純粋な横スクロールアクションゲームの要素が強められた。
また、「使用キャラクターの選択」という要素が始めて取り入れられ、前作ステージボスとして登場した「からくり忍者サスケ」がプレイヤーキャラとして追加された。
キャラクターやストーリー、世界観はよりコミカルに描かれ、当時の『コミックボンボン』で連載されていた漫画や読者からの投稿を一部のキャラクターに反映させている。
後に主要キャラクターとなる巨大からくりメカ「ゴエモンインパクト(ゴエモン・いんぱくと)」の初登場作品でもあり、後に続くコミカルSF時代劇コメディ路線の世界観が本作で確立された。
福引きで当てた琉球りぞーと旅行を満喫(?)中だったゴエモンとエビス丸の元に、
伊賀の物知りじいさんがこしらえたからくり忍者メカ「サスケ」が現れた。
なんでも、日本を征服しようと企むキテレツ外国人「マッギネス・カス・テイラ」とその部下「マーブル五人衆」の手によって、
大江戸城が飛行要塞として改造され上空へ飛んで行ってしまったのだという。
この旅行もゴエモン達を厄介払いするためのマッギネスの策略だったのである。マッギネスの野望から日本を守るため、ゴエモン一行は物知りじいさんが開発した
「最新型スーパーウルトラゴージャスベリーごっついからくりメカ」を呼び出せる「ほら貝」を手に、
飛んで行った「大江戸城」を追うのであった。
従来のゲームシステムに大幅な変更が加わり、ワールドマップによるステージ選択性を導入した純粋な横スクロールアクションに変化した。
これに伴い、アクションステージはサイドビューステージがメインとなり、見下ろし型マップは極一部のステージに留まっている。
マップ構成
マップは全部で6つのエリアに分かれており、各はエリアはそれぞれ以下の4つのステージから構成されている。
+ | 全クリア後のおまけステージ |
これらを全てクリアするとエリアクリアとなり、次のエリアへ進む。(この際自動的に旅日記がつけられる。)
道中及び城ステージで中間地点アイテム「これぞうくん」を取得した後にゲームオーバーとなった場合は、コンティニューした場合のみ取得地点からの再開となる。(*2)。
また、これぞうくんの効果は記録されるようになっており、これぞうくん取得後に予めセーブしておくとステージをクリアするまで中間地点からの再開となる。
必須アイテム『手形』入手後は、クリア済みの道中ステージ及び通過済みの町ステージでポーズをかけた後にセレクトボタンを押すことでエリアマップに戻れる。
残機制+ライフ制
招き猫
新アクション
プレイヤー選択
プレイヤーキャラクターはゴエモン、エビス丸、サスケの3人。ゲーム開始時や再開時にキャラクターを選択する。
キャラクター毎に差別化が計られており、それぞれの基本性能や武器、サブウェポンの消費金額などに違いが表れるようになった。
所持金及び所持アイテムは各自で独立しており、再開時に別のキャラへ持ち越すことはできない。
前作同様2人同時プレイが可能。
+ | 各キャラ性能 |
ゴエモンインパクトステージ
特定エリアの最後は巨大からくりメカ「ゴエモン・いんぱくと」を操作して攻略するからくりメカ戦闘ステージとなる。
インパクト戦では主に二つのパートに分かれる。
高速アクションステージでのミス及びインパクト戦での敗北後はマップが暗くなりBGMも変化すると共に、マップ上のキャラアイコンがインパクトに変化し、クリアするまで道中ステージ・町ステージには戻れなくなる。ゲームオーバー後にコンテニューした場合は、そのままインパクト戦パートが続行される。
町ステージにおける変更点
+ | 町人の種類 |
ミニゲーム
+ | ミニゲームの種類 |
アイテム
キャラ関連
ステージ関連
その他
アイテムの買い込みが必要でアクションパートのバランスもシビアであった前作と比べ、遊びやすく調整されている。旅情感溢れるグラフィックやサウンドも今なお評価が高い。
サスケやゴエモンインパクトなどの主要キャラクターがレギュラー化した作品でもあり、今作で以降のゴエモンシリーズの「和とSFの融合」という奇想天外な世界観、作風が確立された。
ボリュームの少なさや、旧作からがらりと変化した作風に当初は賛否の声もあったが、安定に終始することなく新しい要素を取り入れることによって世界観やゲーム性含め新たな進化を遂げたことは疑いようなく、今後のシリーズの方向性を大きく決定付けた作品となったと言えよう。
*1 偽物だった場合、壊すと中から小判の代わりに小さい狸が大量に飛び出してくる。
*2 ゲームをやめるを選んでセーブデータからやり直した場合はステージ冒頭からやり直し。また、一部、これぞうくんが配置されていないステージもあり
*3 エビス丸のかんしゃくハリセン、ゴエモンの炎のチェーンキセルと同等
*4 前述の通り、ライフMAX時に入ると最大値が1つ増加する。
*5 一見男湯のみで事足りそうに見えるが、とあるキャラではなぜか……
*6 このため、射出位置が鬼の真正面ではなくやや右から発射される。
*7 地上でダメージを受けた際はリアクションと硬直はそのまま。
*8 前作にあった賭博屋のみなくなっており、宿屋になっている
*9 この件については、『からくり道中』の制作において『スーパーマリオブラザーズ』に影響を受けていることを後年の開発者ブログで暗に仄めかしていた他、『ゼルダの伝説』シリーズに影響を受けたSFC版『3』や『ネオ桃山幕府のおどり』など、任天堂の著名作の影響が強いと評されている作品は多い。
*10 但し、エビス丸に関しては新しい作品になるにつれ、溜め撃ちが弱体化していく傾向にある
*11 突進のスピードが遅い場合と早い場合があり、前者が見切り難い。
*12 実は、小判マシンガンを撃っているとたまにヒットすることがあるのだが、ダメージが少な過ぎて話にならない。
*13 登場する前のステージである「龍神湖」にも龍変化した姿で登場している。
*14 見た目は茶髪+青い鎧とSFC版準拠。