【ばてん・かいとすつー はじまりのつばさとかみがみのしし】
ジャンル | RPG | ![]() 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | ニンテンドーゲームキューブ | |
メディア | GC専用8cm光ディスク 2枚 | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 |
モノリスソフト トライクレッシェンド |
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発売日 | 2006年2月23日 | |
定価 | 6,800円(税込) | |
セーブデータ | メモリーカード使用ブロック:6 | |
レーティング | CERO:12歳以上対象 | |
判定 | 良作 | |
バテン・カイトスシリーズ バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海 / バテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子 |
『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』の続編。
前作の20年前を舞台にしており、前作に登場したキャラクターも大勢登場する。
致命的なバグ(後述)が存在するものの、前作の問題点の多くが改善され続編として手堅くまとまった作品となっている。
遥か昔に邪神マルペルシュロが引き起こした大戦から1000年後の時代。
人々は空に浮かんだいくつかの浮遊大陸を領土とし、独自の文化を育みながら暮らしていた。
その大陸の一つを支配する機械帝国アルファルドは、発達した科学技術を後ろ盾に、
機械を使って全ての大陸を管理する"マキナ化政策"を推し進めようとしていた。
主人公サギは「精霊憑き」と呼ばれる少年である。この世界では精霊に憑かれている者は常人とはかけ離れた強さへと至り、計り知れない功績を上げるものだと信じられている。
サギは皇帝への復讐という野望を秘め、帝国アルファルドの精鋭「暗黒部隊」の新入りとしてパートナーのギロと共に機を伺っていた。
ある日のこと暗黒部隊に任務が下された。その内容は皇帝オーガンの暗殺。
サギはこのチャンスを逃さず任務に参加し、皇帝の館へ潜入。しかしオーガンは既に謎の男の手で殺害されていた。
しかもそこに駆けつけた暗黒部隊の別部隊がサギたちを皇帝を殺害した反逆者として追撃する。全ては罠だったのだ。
…逃亡の最中、サギは巨大な化け物と遭遇。何とか化け物を撃退するがその直後サギは意識を失い謎の白昼夢に襲われる。
どこかの山岳の中、周りに見知らぬ男たちがいた。彼らはサギのことをマーノと呼び、近くの村へと急がせる。
その村では人々が肉体を失い精神だけの姿になって彷徨う常軌を逸した光景が広がっていた。
そこでサギは意識を取り戻し、再び暗黒部隊の追っ手から逃げることとなる。
何故サギは嵌められたのか? 暗黒部隊の目的とは? 皇帝を殺した男は誰なのか?
逃亡の最中に遭遇した化け物「遺児」の正体、そしてあの謎の白昼夢は一体? 多くの謎を残しつつもサギとギロは帝国からの脱出を図った。
シナリオ
+ | 主要キャラクターの紹介 |
音楽
マグナス
その他
前作のマグナスバトルの欠点を改善しさらに発展させた形。見た感じ前作とそう変わらないが操作感覚は大幅に忙しく、やり応えのあるものに変わっている。 数十個の装備欄に収集した装備用マグナス(攻撃や魔法、アイテムなどのコマンドの役割をするカード)を装備し、戦闘中はそれがランダムに手札に表示されてそれを選びつつ行動する戦闘などは同じ。しかしいくつかの点が改善されている。
致命的なバグの存在。
本作はバグが多く、中にはゲームの進行を妨げるものまである。
ここではその中で最も致命的かつ発生しやすい、通称「ヌンキ渓谷(*1)バグ」について紹介する。
シナリオ
戦闘面のテンポの悪さ
販売状況や製作環境が不遇に見舞われ、売り上げはいまいちで、ゲームとしてもバグという致命的な欠点があるため100点満点とは決していえない作品。しかしそれ以外の完成度は高く、素晴らしい出来であることは間違いない。王道的なシナリオや戦闘システムに飽きた方に是非お勧めしたい作品である。
*1 ヌンキ渓谷というのは、ストーリー中で訪れるマップの名前である。