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【こうきどうげんそう がんぱれーど・まーち】
ジャンル | シミュレーション | ![]() |
対応機種 | プレイステーション | |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | |
開発元 | アルファ・システム | |
発売日 | 2000年9月28日 | |
定価 | 5,800円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
配信 | ゲームアーカイブス:2010年9月22日/600円 | |
判定 | 良作 | |
ポイント | 独特の自由度が高いシステム | |
無名世界観リンク |
1945年。突如として出現した「黒い月」と、正体不明の生物「幻獣」によって、第2次世界大戦は意外な形で終結を迎えることとなった。
ただ人を狩る人類の天敵、幻獣。人はそれが何であるかを理解する前に、まず自身の生存のために、天敵と戦うことを余儀なくされたのである。
それから、50年。
人類は圧倒的な戦力差の前に敗北を続け、遂にユーラシア大陸から消滅。人類の生存圏は南北アメリカ大陸の一部、アフリカ南部、そして日本のみとなっていた。
1998年、幻獣は遂に日本上陸を開始。九州南部の八代における、陸軍のほぼ全力にあたる48万の人類と1000万の幻獣軍との戦いは、焦土作戦により一応は人類側の戦術的勝利に終わるが、同時に30万以上の将兵の損耗という壊滅的な損害を被る事になった。
1999年、日本国国会において二つの法案が可決される。
一つは、九州中央に位置する熊本県を要塞化しての絶対防衛線の設置。もう一つは、14歳から17歳までの徴兵規定年齢に達していない子供たちの強制召還。
学籍のままかき集められた「学兵」の数は十万人。これを即席の兵士として熊本要塞に投入し、本土防衛のための「大人の兵士」が練成されるまでの時間を稼ぐ……。
これら少年兵のほとんどが99年中に死亡すると、政府はそう考えていた。
物言わぬ幻獣との戦争に飲み込まれた子供達。その内の一人、「5121戦車小隊」に配属された人型戦車のパイロット候補生の少年を主人公として、物語は幕を開ける。
正体不明の怪物と戦うウォーシミュレーションと、仲間たちと愛や友情を育む学園シミュレーションを融合させた、行動の自由度が高いゲーム。
意欲作ながらも「売れる見込みは極小」と判断したSCEからの広告費が何と「0円」で、さらに発売までに取り上げたゲーム誌は「電撃プレイステーション」のみという苦境からスタートした不遇の作品でもあるが
「ほぼ口コミのみ」で充分ヒットと呼べる売上を記録し多くのファンを獲得した、初代PS末期の意欲作である。
本作は『無名世界観』と呼ばれる世界観設定の元に展開するゲーム作品群の内の1つであり、『絢爛舞踏祭』『式神の城』といったアルファシステム制作の他作品と深い繋がりを持っている。
非常に自由度の高い学園パート、骨のある戦闘パート、そして恐ろしく分厚い裏設定によって今なお熱烈なファンを抱えるPS時代の名作の一つ。
バランスの大味さやバグの多さ、初見では回避困難な不利益なイベントや慣れないうちはたやすく敗北を重ねて負のスパイラルに陥る難易度の高さなど、ある程度人を選ぶクセがあるのも確かだが、それだけにハマる人はとことんハマる危険な魅力のある一本と言える。
+ | 真偽不明の為、折畳 |
本作の楽しみ方には、通常の「なりきりプレイ」「縛りプレイ」はもちろん、「他人のリプレイ鑑賞」という、一風変わったものも存在する。
NPCの独自行動によって予期し得ない偶然が発生するが、その偶然をある程度制御できる学園パート。
自分の腕前がダイレクトに反映される、ストイックな戦闘パート。
この二つが絡みあうことで、同じプレイヤー、同じプレイスタイルでも、同じ展開はまず起こらないドラマ性の高さを持っているのが本作である。
ネット上のプレイ日記を巡ってみれば、それこそ多種多様の「マーチ」を知ることができる。是非、「風を追うもの」となり、本作に挑戦してみてほしい。
*1 一部のプログラムは別に「ネットワークセル」というプログラムアイテムが必要。
*2 所持しているとステータスが下がる。ステータスが下がれば訓練で上がりやすくなるので、完全な役立たずではない。また自キャラの魅力が高くなりすぎた場合に下げて他キャラにつきまとわれにくくするという用途もある
*3 戦闘コードを入力する方は「危険・手動モード」と呼ばれる。
*4 ゲーム序盤の訓練ではこのモードのみで、訓練を進めていくと前者のモードを選択できるようになる。
*5 これは要するに「安全・自動モード」を用いている普通の兵士と、5121小隊メンバー及び彼らを操るプレイヤーの技術が隔絶していることを示すフレーバーであり、安全・自動モードを用いたプレイは推奨されていない。
*6 この20%の損耗で撤退開始というのは、ゲーム中でも語られているとおり「TVゲームならば消化不良な感じだが、現実の戦争では妥当」なものである。因みに現実では一般的に戦力の30%の損耗で「全滅」、50%の損耗で部隊再建が不可能な「壊滅」とされる。
*7 実は「降下作戦」は事前に断れるが「熊本城攻防戦」は断ってもそれが無視されてしまう((熊本城攻防戦は3回戦からなり、最後の1戦だけは回避可能。ただし、その場合はキャラクターが1人死ぬ。))。またこの二つは発表される前なら朝のホームルームに出ないという方法で先伸ばしも可能
*8 正式名称は非エリンコゲート空間追跡機。前方射程無限大・中範囲の幻獣に対して、回避不可能な存在を抹消する砲撃を発射する。ラスボスを含めた範囲内全ての敵をHP残量を無視して確実に抹殺するが、莫大な発言力が必要。
*9 必ずしもルール無視で載せている所ばかりではなく、中にはちゃんと許可を貰って掲載しているサイトもあるので、くれぐれも安易に批判等を行わないように。
*10 これも常備必須の強力アイテムの一つと言える
*11 ちなみにこの状態はデートをすっぽかしてもなるので、この女性NPC一筋だろうがまずい行動をすれば刺される。
*12 1レベルごとに33%。最高レベルの3では99%回避できるが、それでも発生するときはする。
*13 5121小隊メンバーの一人、遠坂圭吾はゲームをプレイしただけでは金の延べ棒を配って回る世間知らずのボンボンにすぎない。教師からは実家に多大な迷惑をかけているなどと揶揄されるのだが、その実態は没シナリオの闇の中である
*14 対話・物語の第一世界「サイレントオデッセイ」、歌唱・詩歌の第二世界「ダンスドール」、微小・生命の第三世界「ハートオブハイドロゲン」、模様・精霊の第四世界「エレメンタルギアボルト」、友情の第五世界「ガンパレード」、工学・混迷の第六世界群「ゴージャスタンゴ」、現実の第七世界「アイドネス」からなる、セブンスパイラルとも呼ばれる世界観。本作は文字通り第五世界に位置するが、第五物理域に位置している世界が第五世界というような感じで、ガンパレ世界も大昔は第二物理域の法則下にあって徐々に変遷してきたという設定だったりと、後々の展開で世界番号は入れ替わったりしている。
*15 氏曰く「ゲームの版権はメーカーのものだが世界観は使いまわせる」。
*16 幻獣の正体や、黒い月の正体などに精霊機導弾のストーリーが密接に関わっている。
*17 敵や黒幕組織の動機はガンパレが起因になっている
*18 大まかに言うと、「レベル1:いつも能天気。隠された秘密の力みたいなものは持っていない。レベル2:''今言ったのは嘘''。本人は気づいていないが、実は世界存亡の鍵を握る超重要人物である。レベル3:''今言ったのは嘘''。外的要因によりそう見せかけられているだけ。」といった感じ。
*19 ゲーム開始時にωドライブがどうこう表示されるが、それこそが介入を行うための機構(という触れ込みの)「OVERSシステム Ver.0.89」である。