注意:この記事では『DIGITAL DEVIL SAGA ~アバタール・チューナー~』及び、その続編である『DIGITAL DEVIL SAGA ~アバタール・チューナー2~』の両方を扱います。
【でじたるでびるさーが あばたーる・ちゅーなー】
【でじたるでびるさーが あばたーる・ちゅーなーつー】
ジャンル | ロールプレイングゲーム | ![]() ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
メディア | DVD-ROM 1枚 | |
発売・開発元 | アトラス | |
発売日 |
1:2004年7月15日 2:2005年1月27日 |
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定価 | 6,800円 | |
レーティング | CERO:15歳以上対象 | |
廉価版 |
ATLUS BEST COLLECTION 2006年3月23日/1,980円(2作共通) |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
『女神転生』シリーズの完全新作 「売り方」には問題有り 実質的には2作で1つストーリー 時が経つに連れ「内容」が再評価 |
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女神転生シリーズ |
スピンオフではない『女神転生』の完全新作として製作された作品。シナリオ原案は五代ゆう氏。
『1』と『2』のストーリーは完全に繋がっており、『1』で物語は完結しない。
そのため、『2』を続編とするよりは前編・後編といった位置付けが正確である。
通称『DDSAT』『アバチュ』で、以下がそれぞれのストーリー。
『1』のストーリー
部族(トライブ)同士が激しい抗争を繰り広げる、雨の降り続ける世界、ジャンクヤード。
トライブ「エンブリオン」を率いるサーフは覇者のみが辿り着ける楽園「ニルヴァーナ」を目指して抗争に明け暮れていた。
ある戦いにおいて謎の物体「ツボミ」から放たれた光球に汚染され、悪魔に変身する能力「アートマ」に覚醒してしまう。
悪魔の力を得ると同時に戦うことしか知らなかったサーフ達に人間らしい感情が芽生えていく。
不思議な力を秘めた黒髪の少女セラを巡り激化していく抗争の中、真の敵の影を追うサーフ達を待ち受ける真実とは…。
『2』のストーリー
+ | ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意 |
『女神転生』シリーズのテイストを引き継ぎつつも独自の世界観が構築されている作品。
戦略性の高い良好なバランスの戦闘や魅力的なキャラクター、『1』で張られた伏線を『2』で余すことなく回収されている見事なストーリーなど見所は多い。
全体的にライトユーザー向けとも言える調整がなされているため、メガテンシリーズ未経験者にもお勧めできる作品といえよう。
*1 一方で銃撃属性が弱点となる。だが銃撃属性を使用する敵は限られるため、破魔属性の全体攻撃スキルを持つ相手との戦闘では1人でも人間状態に戻しておくと戦闘がかなり楽になる。
*2 ただし、マントラは結構高いうえにキャラ個別で購入する必要がある。そのため、マントラ費用を稼いでいたらAPが溜まっていたという事態がよくある。そもそも、APが早く溜まっても次のマントラが用意できなければあまり意味はない。
*3 人型のメリットは状況次第なので、最初から人型でいるメリット自体は少ない。引き継いで2周目を遊ぶ際の縛りプレイとして使用できる他、銃で悪魔と戦うという過去のメガテンシリーズの気分を味わうこともできるかもしれない。
*4 厳密には60%程度で固定される。
*5 被ダメージはかなり大きくなるが、逃走確率に関してはそこまでではなく大抵の場合成功する。
*6 店で購入可能だが所持できるのは1個限り。50000$と高額で一度使うと街に戻って買い直さなくてはならないため、ここぞという時にしか使えない。
*7 「ザナドゥ」のみ通常のダメージ判定。
*8 効果によって強制的に悪魔化されてしまう敵もいるが。
*9 ただし、ゲイルは主人公チームの参謀であり、物語中でもナンバー2の立ち位置であることがわかりやすいため代理リーダーとなること自体はおかしいことではない。
*10 ゲイルは電撃属性が弱点。前述の得意属性の項で触れたが、ゲイルに電撃属性を中心に成長させ、また電撃耐性のウェイトスキルを装備させているケースが多いためゲイルが活躍しがち。
*11 ちなみにドラマCD版では当然のように喋るため、後述の小説版も含めると全く喋らないゲーム版だけが不自然にも感じられる。似たようなケースでは前後編で主人公が異なる『ペルソナ2』がある。こちらも、一方はよく喋っていたのにもう一方では選択肢でしか喋らないと言う状態になっている(コンタクトなどではボイスが発生するが)。
*12 当初、各キャラは感情が封じられた状態なのだが、精神的ショックを受けると感情が復活する。その際、灰色の瞳が髪と同じ色になる。
*13 ゲーム冒頭のムービー終盤で既に覚醒が起きているのだが、サーフの髪は銀色で灰色に近く、さらに灰色の瞳もムービー前半にしか見ることが出来ない。ゲーム中ではあまりにも見分けがつき辛いのかサーフの瞳はブルーグレイで表現されている。ムービーや選択肢の台詞から感情が目覚めていることは明らかなのだが。
*14 制作側もサーフを喋らせるかどうかは悩んでいたのか、データを解析すると戦闘時のみだがサーフが喋るボイスが収録されている。「降伏の機会を与えたい」「みんな!無事か!?」「後は追わない、出来るのなら逃げてくれ」とサーフの性格が垣間見えるものだった。
*15 作中のキャラには「こんなところで油を売っている場合か」「必要以上に不安を煽るのも戦術のうちか?」という趣旨の台詞を度々受ける。尤もな台詞なのだが、言葉通りに会話を拾わずストーリーを進めてしまうと少し説明不足に感じるかもしれない。
*16 膨大な世界観と伏線を解説するための苦肉の策であろう。後述の小説版では原作者が後書きでその点を言及している。
*17 『2』のヒーホークイズではこの内容の問題が出題される。3択クイズなので消去法で選んでいけば正解できる為、ある意味教えていると言えなくもないが。
*18 この記事では通称に従って『1』と『2』という書き方をしているが、『1』を発売当時にプレイした者は、それが『アバタール・チューナー1』と呼ぶべき物だという事実にはエンディング後のムービーにて知ることになる。