本記事では国内PS3版『NieR RepliCant』と、国内360版『NieR Gestalt』及び海外両ハード版『NIER』に加え、PS4/One/Win版『NieR Replicant ver.1.22474487139...』について記述しています(判定はいずれも「良作」です)。
【にーあ れぷりかんと / にーあ げしゅたると】
ジャンル | アクションRPG | ![]() ![]() |
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対応機種 | RepliCant | プレイステーション3 | |
Gestalt | Xbox 360 | ||
発売元 | スクウェア・エニックス | ||
開発元 | キャビア | ||
発売日 | 2010年4月22日 | ||
定価 | 7,800円 | ||
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | ||
廉価版 | RepliCant |
アルティメットヒッツ 2011年4月21日/3,990円 |
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Gestalt |
プラチナコレクション 2011年4月21日/3,990円 |
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判定 | 良作 | ||
ポイント |
『DOD』の世界観を継承 だが『DOD』と比べればかなり素直 切ない作風と雰囲気構成で話題に |
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ドラッグ オン ドラグーンシリーズ |
一人のために、全てを滅ぼせ。
遠い未来。滅びゆく世界。
死をもたらす黒き病。兄と妹。壊れし日常。消える日常。
封印されし書物。蠢魔の力。
呪われし存在「マモノ」
犠牲。差別。抱擁。別離。破戒。記憶。
狂気。光。救済。崩壊。巨人。黒き力。
翻弄される運命と、最後の代償。
キャビア(現:マーベラス)の、『ドラッグ オン ドラグーン』の製作陣によって開発されたアクションRPG(販売は『DOD』と変わらずスクエニ)。
『DOD』のEエンド(通称新宿エンド)から千数百年後の世界が舞台という裏設定があるが、ストーリー上の関係はほとんどない。
Eエンド後からゲーム開始までの経緯や『DOD』との繋がりは、設定資料で明らかとなっている。
あの『DOD』を開発したキャビア製作の作品、しかもそのEエンド後の世界観が舞台ということで、「またとんでもないシロモノになるのか」と多くのユーザーは肝を冷やし、同時に期待していた。
そして、発売後はいい意味でユーザーの心配と期待を木っ端微塵に△○※□することとなった。
なお、当初は『RepliCant』の内容で制作されていたものの、上層部や海外スタッフの意向によってデザインを変更した『Gestalt』も制作されることになった。
本記事ではPS3版『RepliCant』の情報を基準として書き、360版『Gestalt』及び海外版『NIER』の相違点は後述する。
+ | キャラクター一覧 |
+ | その「とある事」とは… |
グラフィック・システム面ではそれなりであり、さほど高い評価はされなかったものの、ストーリー・キャラ・BGMの3点がそれを補って余りある高評価をされている。
固定視点の箇所がある、周回前提の構造、鬱要素のある設定など独特のクセはあるが、『DOD』シリーズに馴染みがないプレイヤーにも概ね受け入れられている。
初週で6万以上も売り上げ、ほとんどの店が軒並み品切れ状態となったが…スクエニがあまり出荷してないため在庫がない状態が続いた。
そこから口コミで広まって10万以上も売り上げている辺り、本作が如何に高い評価を得ているかが見て取れるだろう。
14~15万本という数字は今の時代完全新作のRPGとしては充分ヒットと呼ぶことができ、ゲシュタルト含め世界累計は39万本に達している。
【にーあ れぷりかんと ばーじょんいってんにーにーよんななよんよんはちなないちさんきゅう】
ジャンル | アクションRPG | ![]() |
対応機種 |
プレイステーション4 Xbox One(ダウンロード専売) Windows 10 |
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発売元 | スクウェア・エニックス | |
開発元 | トイロジック | |
発売日 |
【PS4/One】2021年4月22日 【Win】2021年4月24日 |
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定価 | 8,580円(税込) | |
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | |
判定 | 良作 |
遠い約束。千年の嘘。
PS3用作品『NieR RepliCant』を『NieR』シリーズ10周年を記念して、PS4/One/Win向けに復刻した作品。
実質リメイク作品ではあるが、公式ではリメイクやリマスターという言葉は使われておらず、「バージョンアップ版」と銘打たれている。
開発は元キャビアの開発メンバーたちが所属しているトイロジック(*7)が担当。
+ | ネタバレ注意 |
オリジナル版同様、アクションRPGとしてのゲームバランスが大味だったり、周回プレイが大変などのシステム面の問題点はそのままであり、2021年のゲームとしては、やや古臭く感じてしまうかもしれない。
それでも、オリジナル版の魅力であったストーリーやBGMなどを損なうことはなく、グラフィック面の改善や、エンディング・エピソードの追加により、オリジナル版プレイ済の人からも高評価を得ている。
『Automata』から『NieR』シリーズを知った新規プレイヤーにも、オリジナル版プレイ済の人にも、おすすめできる作品と言えるだろう。
*1 キャラがいかなる行動をしたつもりでもサウンドノベル上で表示された文面が優先される、という変わった演出がされている。
*2 例えば、浮気に対して満更でもない反応を示すなど。しかし、その後のカイネからの「まず△☆※を切り落とす」という発言を聞いて臆した為が手の平を返した。
*3 驚くことなかれ、仮にも王族の結婚式でもこの格好である。
*4 例を挙げるなら、「貴様の△○※□裏返して、蹴っ飛ばしてやるよ!」など。
*5 本当にちょっとした情報であるが、たとえば「アンヘル撃墜の真相」のヒントなどもある。
*6 ベースである『RepliCant』は、「身寄りのない幼い兄妹を不憫に思ったポポルが、簡単な仕事を紹介してあげている」という描写になっている。
*7 過去には『大乱闘スマッシュブラザーズX』や『サイコブレイク』等の作品に協力会社として開発に参加している。
*8 ニーアやカイネ等のメインキャラを主に担当。
*9 『Automata』同様デボル・ポポルを担当。
*10 仮面の王やフィーアなどのサブキャラを担当。
*11 厳密には即死ではなく、大抵の敵は耐えられないほどの大ダメージ。
*12 さらに言えば、PS4のトロフィーリストにて、Dエンド達成で獲得できるゴールドトロフィー「Dエンディング」の下に、もう一つゴールドトロフィーがあるためそれがヒントになっている。