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HUNTER×HUNTER 禁断の秘宝
【はんたーはんたー きんだんのひほう】
| ジャンル | アクション |  
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| 対応機種 | ゲームボーイカラー(専用) | 
| 発売元 | コナミ | 
| 開発元 | コナミコンピュータエンタテインメントジャパン(EAST) アイ・ティー・エル
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| 発売日 | 2001年4月12日 | 
| 定価 | 4,500円(税別) | 
| 判定 | 良作 | 
| 少年ジャンプシリーズリンク | 
 
概要
ゲームボーイ専用の『ハンター×ハンター』のゲームの2作目。
謎ジャンルゲーの前作『ハンター×ハンター ハンターの系譜』から一転し、『悪魔城ドラキュラ』や『メトロイド』の様な探索型アクションゲームとなっている。
ストーリー
舞台は原作でいう天空闘技場編の直後の話から始まる。
くじら島に向かう船で遭難し、秘宝島という謎の島に漂着する。
その道筋でゴンとキルアは離れ離れになってしまう。
二人は協力して秘宝島を探索するのだが…。
特徴
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探索型の横スクロールアクション
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コナミ製だからか、出てくる敵もステージ構成も悪魔城そのもの。
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原作に出てきた魔獣などが敵キャラクターとして出てくるので原作の世界観も保っている。
 
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念
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本作における魔法の位置づけで、敵を攻撃したり、自分の体力を回復する。
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イベントなどで使用する場合もある。
 
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操作キャラクターは4人
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ゴン、キルア、クラピカ、レオリオの4人が使用でき、それぞれ別行動を取ることができるので、仲間が増えた中盤以降は交代して進める事が重要になってくる。
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キャラクターの個性や操作性などにもそれぞれ特徴があり、例えばクラピカなら原作同様に鎖を使ったアクションや念を使用でき、それによって他のキャラクターではいけない場所などにいける。
 
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各キャラクターにはレベルが設定されており、敵を倒して成長することにより強くなれる。
 
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上記の4人以外にも原作で出てきたキャラクターが探索の手助けをしてくれる。
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イベントシーンでは手がかりを残してくれたり、プレイヤーを助けてくれる。
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また、ゲームオリジナルのキャラクター、カードハンターのオーギュも登場する。
 
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巨大ボスとダンジョンの広大さ
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ボスが大きい。ゲームボーイのアクションゲームの中でもラスボス級の大きさを誇るボスが何体も登場する。
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ダンジョンが広大。城エリア、地下水路エリア、森エリアなど屋内から屋外まで幅が広い。
 
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対戦モード
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どちらが制限時間内に宝を多く入手できるか競うゲーム。
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勝利したプレイヤーは報酬としてルーレットでアイテムを獲得できる。
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選べるキャラクターやステージはゲームの進行度に依る。
 
評価点
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やり込み要素
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前作はコレクション目的だけで用途の無いアイテムが多かったが、キャラクターに装備したり条件を解除する役割など無駄にならないアイテムが増えた。
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単純に進めて終わりのゲームではなく、隠しアイテムや隠しボスなども存在し、純粋にゲームとしてやり応えがある。
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ベンズナイフ等、原作ファンならニヤリとする武器も。
 
 
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操作キャラのバリエーションが豊富。
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キャラごとの特徴も出ている。
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攻撃性能では念やアイテムを消費せずに遠距離攻撃できるレオリオが扱いやすいが、仲間になるのも最後で能力値は低めなのでバランスは取れている。
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また、レオリオでは行けない場所もあり、イベントシーンの台詞も変わるので他のキャラクターが腐るというわけではない。
 
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対戦モードでは移動手段が豊富なクラピカやスライディングの出来るキルアが強い。
 
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ストーリーと謎解き要素
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原作のパラレルとしての位置づけだが、映画化しても遜色ないくらいのストーリー。
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ストーリーを進めるごとに明かされる秘宝島の秘密。イベントシーンも見応えアリ。
 
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謎解き要素が豊富。原作未読でもいけるが念の系統や概念など原作で予め熟知していると分かりやすいものもある。
 
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当時の探索型アクションゲームとしては珍しい対戦モード
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ゲーム内で貴重なステータスアップ系のアイテムなどもあるのでそれなりにやりがいもある。
 
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良好なグラフィック
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背景は樹木・城の模様や窓・無駄に凝ったセーブポイントのオブジェに至るまで丁寧に作りこまれている。
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サイズの大きいボスにいたっては圧巻でGBCとしては最上位に食い込むほどの出来。
 
賛否両論点
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難易度が高い
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攻撃が当てづらい位置に敵が徘徊したり、攻撃力の低い内はスルー安定の場所もよくある。
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特に体力と防御力の低い序盤はかなりきつい。キルアを操作するシーンでは苦戦を強いられる。
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一方で念を消費して無敵状態で通過できる絶や、セーブポイントに立ち寄る事で体力が全回復する事などの対応策もちゃんと用意されている。
 
問題点
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移動が面倒
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前述で書いたマップの広大さゆえに道中を行ったり来たりするのでストレスを感じやすい。
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後半になると移動手段は増えるが、移動させなければならないキャラクターもまた増えるので結局負担は変わらない。
 
 
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原作との齟齬
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ナイフを投げるレオリオ
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原作ではナイフを手に取ったものの投げたことはないので違和感がある。
 
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念の扱い方
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原作のような扱われ方をしないものばかりで違和感がある。
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ただし、当時は原作で念が出たばかりでそれ程バリエーションも無かったので仕方ないとも言える。必殺技といえるものを持っているのはクラピカのみであった。
 
 
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操作キャラのグラフィックが微妙
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前述の通り、グラフィック全般は良いのだが、操作キャラはGBサイズの画面で高めの頭身で描いている為、顔部分は肌色がわずかに見える程度で顔のパーツは一切描かれていないと、非常に残念な出来。
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服装や髪形の再現等はかなり頑張っており各キャラの特徴は出ているのだが、他のグラフィックが良く出来ているだけに雑さが目立つ。
 
 
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キャラゲー要素が不親切
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操作4人以外の原作キャラはメインイベントの他、サブイベントで登場する。
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オリジナルの島が舞台である関係上メインでの関わりはさほど多くないため、サブイベントを無視して進めてしまうと原作キャラのあまり出ないキャラゲーとしては寂しい内容となる。
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そのためたくさんサブイベントを起こしたいところだが、多くのサブイベントが一度通った場所で後から発生する。しかも発生は期間限定でかつノーヒントのものばかり。
 
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サブイベントの量自体は豊富で、重要キャラはもちろんトルネコのパチモンキャラといったチョイ役まで数多くが登場する。
 
総評
移動面において快適さがもう少し欲しかったが、前作と比べてもキャラゲーとしても非常にボリュームがあるゲーム。
隠しボスなども存在し、やり込み要素も充実しているので、完成度も高い。
それだけに大不評の前作の影に潜めてしまった事が残念である。
最終更新:2023年11月19日 10:23