【のぶながのやぼう てんしょうき】
ジャンル | 戦略シミュレーションゲーム | ![]() ![]() |
対応機種 |
PC-9801 Windows Macintosh FM-TOWNS DOS/V セガサターン スーパーファミコン プレイステーション プレイステーション・ポータブル |
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発売・開発元 | 光栄 | |
発売日 |
【Win】1994年12月19日 【SS】1995年9月29日 【SFC】1996年1月26日 【PS】1996年3月29日 【PSP】2005年9月1日 |
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定価 | 12,800円 | |
判定 | 良作 | |
信長の野望シリーズ |
戦国大名となって全国を統一する光栄の看板歴史SLG『信長の野望』シリーズの6作目。
次回以降に受け継がれたものも含め、他のシリーズ作品とは一線を画すシステムが多く取り入れられた。
ゲームの目的は前作までと同じく、大名の一人を選び勢力拡大を繰り返して全国214の城を支配下に治める(全国統一)こと。
ただし、前作や後のシリーズに存在した『同盟統一』は本作には存在しない。
ちなみに、本作は菅野よう子氏が音楽を手掛けたシリーズ最後の作品である。次回作『将星録』からは山下康介氏が担当している。
大幅なテンポの向上
武将たちの深みある個性付け
シビアかつ練られたバランス
シナリオ・収録武将の拡充
内政の希薄さ
兵力の管理
AI
教育システムによる弊害
姫武将の存在
忍者武将が強すぎる
武将登場数の上限
システム面
軍団関連
バグ
本作は軍団制によって従来の国盗りSLGにありがちだった中盤以降の中弛みや作業感を大幅に減らし、且つ油断しているとあっという間に勢力図が書き換わるという緊張感を盛り込むことに成功している。
才能値、実行値の関係で無価値な武将を生みにくく育てる楽しみがあり、全体のテンポも今までの作品に比べて格段に早く、バランスも良好でやりこみや繰り返し遊びやすいシステムもあって『信長の野望』シリーズ最高傑作との声が高い。
+ | SFC版独特の要素 |
【のぶながのやぼう てんしょうき うぃず ぱわーあっぷきっと えいちでぃー ばーじょん】
ジャンル | 歴史シミュレーションゲーム | ![]() |
対応機種 |
Windows Vista/7/8/8.1/10 プレイステーション・ヴィータ |
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発売・開発元 | コーエーテクモゲームス | |
発売日 | 2015年11月12日 | |
定価 |
パッケージ版:5,800円(税別) ダウンロード版:5,143円(税別) |
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判定 | なし | |
ポイント | 『天翔記』をこれ1本でプレイ可能 | |
信長の野望シリーズ |
『天翔記』のHD化作品。HD化とはいうものの、グラフィックはほぼ全面に渡ってリメイクがなされている。
グラフィックの大幅刷新
コンシューマでは初めてPKとしての完全版が発売されたこと
設定項目の追加
PCでのプレイ環境の提供
原作にあった問題の改善が殆どない
演出面の大幅劣化
UIの問題
グラフィックの刷新などで現代にも通用する見栄えにはなったものの、「あくまでHD版でありリメイクではない」という割には各種演出面の劣化が目立っており、結局は中途半端で手抜きという印象も拭えない作品となってしまった。
ゲームそのものは特に致命的なバグや不具合も無く遊べるものであり、良い点悪い点を含めて原作の雰囲気を楽しめる。
特にコンシューマ版ではWin版限定だった要素をようやくプレイでき、また環境面で厳しい状況にあったWin版もVista以降のOSでまともにプレイできるようになったという長所もある。
まあそれはそれで前者は何故PSP版の時点でPK要素を導入しなかったのか、後者は何故『30周年記念歴代タイトル全集』の単体販売やパッチでの対応をしなかったのかという疑問に回帰してしまうのだが…。
*1 ただし軍団長が拠点としている城と連結していない城からは物資が補給されない。
*2 壁越えは騎馬隊は不可能。鉄砲隊は可能だが失敗しやすい。
*3 ただ、この暗殺が強すぎる。しかも合戦中に何回も発動できる裏技があるためゲームバランスを若干崩している。
*4 例えば『茶人』にコマンドを実行させると「○○の後に飲む茶もまた格別」と言うのだが、暗殺を実行させたりするとこの上なくシュールになる。
*5 イベント発生まで一切入手できず適性も全員Eから始まる。
*6 条件を満たすと文字通り本能寺の変が発生し織田家は分裂するのだが、秀吉、光秀、勝家の誰か一人を軍団長から解任すれば防げる。というか普通に進めた場合はすぐに居城から移動してしまい条件が外れることも多い。この三人は野望が高めで放置しておくと危険なので手堅く行くなら即刻解任すべき。なお、このシナリオは隠しシナリオになっている。また、PKでは条件を満たしても発生しないように変更する事も可
*7 実際、自分の領土拡大のためだけに戦争をし自国の状況を省みず内政などは行わなかった。この異名もそんな彼を恨んだ家臣や領民達が付けたものである。
*8 ただしその戦争で1回だけだが、籠城してもう一回、撃退してさらにもう一回出来るが二回以上に増えない。
*9 一応、これ自体は当時の文化の一端を再現したものではある。
*10 技能は引き継がないが、能力値はランダムが加わるが親に近く、兵科適正などは完全に引き継ぐ。いうなれば大名に近い能力の武将が一人増えることになる為、織田信長や武田信玄の娘ならばとんでもなく強くなる。
*11 史実での立ち位置を考慮すれば武将扱いは妥当であり、後の作品でも武将扱いで登場する作品がある
*12 特に若いシナリオでは伊賀の上野城(唯一の大名未統治の城)に百地三太夫が浪人として登場しているので登用しやすい
*13 マスクステータス「義理」が高い武将は内応に応じていても裏切らない。
*14 極端な例が、通称「一騎駆け」と呼ばれる大名一人でプレイする方法。戦場で兵を補充できる「流出」持ちの大名なら割と簡単。
*15 従属した場合は家名そのものが消滅するという仕様に戻された関係で、必ずどちらかの勢力に属する形となっている。『嵐世記』PC版PKの「決戦」シナリオが近しい設定である。
*16 当主となっている秀頼が6歳前後と云う事もあって実行値が低く、コマンドを満足にこなせないのが原因。さらにAI自体が、秀頼は消極的に設定されている。一応軍団制をとっているのでほかの軍団が活躍すれば勝機は見えるが…。
*17 義輝と義昭が1歳差しかない兄弟なので、直続きの前後代と勘違いしても何ら不思議ではない。因みに義栄は義輝・義昭と従兄弟にあたる。