【さがすりーじくうのはしゃ しゃどうおあらいと】
ジャンル | RPG | ![]() |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
メディア | 1024MbitDSカード | |
発売元 | スクウェア・エニックス | |
開発元 |
スクウェア・エニックス ラクジン |
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発売日 | 2011年1月6日 | |
定価 | 5,695円(税別) | |
プレイ人数 | 1人(DSワイヤレス通信時:2人)(*1) | |
セーブデータ | 3個 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント | サガらしくなったサガ3 | |
サガシリーズ |
GBサガシリーズの第3作『時空の覇者 Sa・Ga3 完結編』(以下GB版と表記)の3Dフルリメイク版。
開発は2009年にリリースされた『サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』(以下『GOD』)のスタッフがそのままシフトする形で行われた。
シンボルエンカウントやシナリオ・シンクロ・システム(以下SSS)など『GOD』から多くの要素が本作でも引き継がれている。
原作のGB版はサガシリーズで唯一、生みの親である河津秋敏氏が開発に関わっておらず(*2)シリーズでは異色の作品となっていたが、
このDSリメイク版では河津秋敏氏の総指揮(*3)によりシステム・シナリオ両面で従来のサガシリーズらしい改変が行われた。
このため、基本的に原作準拠のリメイクだった前作の『Sa・Ga2』→『GOD』のときとは違い、ゲーム内容からして原作とは大幅に異なるものとなっている。(*4)
最終的な種族格差
成長させきった場合に、人間・エスパー・獣人が他種族(サイボーグ・メカ・モンスター)の上位互換になってしまう。
(さすがに他の種族が弱くて使えない、というレベルではないが)
1周クリア程度なら全ステータスを育てきる事はまずないが、本作は周回限定要素もある為、複数周回していく内に成長しきってしまう事が多い。
+ | 種族格差についての詳細 |
育成面の問題点
その他戦闘システム面
演出面
その他
難解なシステムで懸念されがちな面もあるサガシリーズだが、本作は装備を揃えて自由にキャラクターを育てながらストーリーを進めるといった普通に攻略するぶんにはさほど難しい要素もなく、シリーズの中でも比較的とっつきやすい。コツをつかむにつれ、豊富なサブイベントや自由度の高いキャラクター育成を楽しめるだろう。
何故かGODから劣化したUIの問題や種族格差の問題もあるが、種族格差の問題はやりこんだ上で出てくる問題であり、気にせずとも問題なくゲームクリア出来る程度の話ではある。
GB版は従来および歴代サガシリーズでも大きく異なるシステムで「サガシリーズ一の鬼子」とも称されていたが、本作は上述した様々な改変によりサガの看板を掲げるに相応しい、良い意味での原作クラッシャー作品となったといえる。
*1 パスワード交換のみなので、実質一人プレイ専用
*2 クリスタルソフト出身の、藤岡千尋氏が中心となって制作。
*3 監修止まりであった『GOD』と異なり本作では「シリーズディレクター」として参加。
*4 オリジナルスタッフでは、京念秀史氏が唯一監修として参加しているが、藤岡氏は本作には一切関わっていない。ただし、『GOD』から引き続き担当している三浦宏之プロデューサーが制作に当たって挨拶に出向き、「(原作から)変えさせていただいていいでしょうか?」と相談した(『サガ3時空の覇者 Shadow or Light 公式コンプリートガイド』より)とあるので、一通り話は通したようである。
*5 稀に100%減算する敵がいる。
*6 浮遊石を呼び出す魔法。
*7 海中に潜る魔法。
*8 シリューの属性は「土」。赤だと「火」属性の色になる。一方、「火」のデューンは茶髪からオレンジがかった色に変わった。「風」のポルナレフは青から青緑に変わり、「水」のミルフィーは明るい紫のままほとんど変わっていない
*9 シリューはクリスタルソフト『夢幻の心臓3』に同名の人物が登場し、こちらは金髪。『サ・ガ3』に先立ち藤岡千尋氏らが開発に携わった作品なので、外見については先祖返りしたと言えなくは無い。こちらのシリューは回復専門で、武闘派の本作と正反対に近いが、恋人持ちという共通点がある
*10 GB版は装備の空きに追加は出来るが自分で付けた物も含め外せない仕様。
*11 メカは魔法辞典自体が全く使えない。サイボーグはメカと違い一応使用可能だが威力は低い。ただし、サイボーグは魔力に依存しない補助魔法や一部の回復魔法は特に問題無く使えるほか、モンスター種族からの引継ぎによる特殊能力での魔法ならメカでも使用可能。
*12 例外で人間のみ1/6ペースで得意武器以外も上げる事が可能。
*13 魔力を参照する武器で通常攻撃すると魔力の成長判定が行われる
*14 物理攻撃はラスボスの使う「触手」のみのうえ、ラスボスにある程度ダメージを与えるとその触手も使えなくなり、完全に魔法攻撃のみになってしまう。
*15 GB版で言うところの「×ほのお」のようなもの。
*16 一部の武器やモンスターのグラフィック、エンカウント用シンボル、キャラクターのポーズなど。
*17 一応、未使用データ内にそれらしきものはある。
*18 ちなみに『GOD』の公式ブログでもアスキーアートが使われている。