【じくうのはしゃ さがすりー かんけつへん】
ジャンル | RPG | ![]() |
対応機種 | ゲームボーイ | |
メディア | 2MbitROMカートリッジ | |
発売元 | スクウェア | |
開発元 | スクウェア大阪 | |
発売日 | 1991年12月13日 | |
定価 | 4,900円 | |
判定 | シリーズファンから不評 | |
ポイント |
レベルアップ制採用で前2作から大幅変化 サガらしさはないが、作品としての出来は悪くない |
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サガシリーズ |
ゲームボーイRPGの金字塔『サガシリーズ』の第3作にして、「完結編」と銘打たれている通りゲームボーイの「Sa・Ga」の最終作。
前2作までの開発スタッフは『ロマンシング サ・ガ』の開発に行ったため、本作は別スタッフの「スクウェア大阪」が製作した。
スクウェア大阪というのは当時の新入社員のうち、クリスタルソフト・タイトー・コナミ・日本物産といった同業他社から移籍してきたスタッフが中心となって編成された部署である。なので、スクウェアの自社開発タイトルでありながら、実質的には外注作品といえる。
大阪に部署を作った理由は、移籍元が関西にある会社(タイトーのみ本社ではなく開発センター)だからだと推測される。(*1)
はるか幾千年のむかし・・・・・。
サガ世界の神・ソールは異次元から侵略してきた神々を時空を越える能力を持つ伝説の戦闘機ステスロスと共に封印した。だが、永く続いた平和も奇妙な「水がめ」の出現によって破られた。
そこから多量の水と魔物たちが送り込まれ、サガ世界の未来は海の底に沈もうとしていたのだ。現在、閉ざされた町「ダーム」。
歴史を変える為に滅びの未来より送り込まれた3人の子供たちの冒険が、今、ここから始まる・・・。
(説明書より引用)
サガシリーズの生みの親、河津秋敏氏の手から離れ、さながら外注作品のようになってしまった本作は、シリーズの特徴を失いオーソドックスなファンタジー系RPGとなった。
1つのRPGとしてみれば良作とまでは言えないまでも決して悪くはない出来ではあるが、前2作がシナリオ・システム共に非常に特徴あるものであったため、オーソドックスさがかえって違和感を生じさせてしまうという結果になった。
+ | Sa・Ga3攻略本・完全クリア編P.84より『くいだおれ人形』の姿のモンスターが出てくる理由について |
*1 2013年12月以降のビジネスディビジョン制になったスクウェア・エニックスでは、大阪は「第3BD」に所属。
*2 使い捨ての武器自体は存在する。
*3 『ロマンシング サ・ガ2』では技術点システムによる近似的な経験値獲得によるレベルアップ制を採用している。
*4 フィールドマップでの移動に用いる魔法のみ使用可能
*5 作中において、実際にくいだおれ人形の姿で「くいだおれ」という名を持つモンスターも出現する。更に「くいだおれ」の上位種に「よしもと」が存在している。こちらはお笑いの名門と言われる「吉本興業」が名前の元ネタなのはまず間違いないだろう。
*6 服の模様が水玉になっているなど、さすがに全く同じではない。
*7 「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」所属のお笑い芸人・島木譲二(しまきじょうじ)氏の持ちネタ。上半身裸になり、2、3回手を前に突き出してから胸を平手で叩くというもの。ゲーム中ではダメージ+沈黙の効果。
*8 オリジナル版ではくいだおれ人形の姿の「ピエロ」が登場している
*9 序盤に訪れるある街では人間が魚人に変化していく奇病に悩まされており、プレイヤーが話しかけると「こんな姿だがモンスターじゃなく人間なんだ」と弁解してくる者もいるが、当の主人公たちが全員モンスターになっている事も…
*10 前身のクリスタルソフトでPCゲームの開発経験はあった。
*11 なぜかタライに浸かっている
*12 向こうではGBサガ=FFLシリーズとして展開されていた。
*13 海外では『FINAL FANTASY ADVENTURE』として発売
*14 1991年内に『ファイナルファンタジーIV』がファミコンで発売する予定があったが開発前段階でボツとなった。1991年7月に発売されたスーパーファミコンソフト『IV』は元々『V』の予定だったがファミコン版『IV』がボツとなったことでナンバリングが詰められたもの。
*15 ハード性能的には大幅に劣るものには違いなかったので、それに合わせたソフトが次々と生み出されていった。
*16 最下位の「マウス」のみ同じで上位は「キロマウス」に始まり最上位は「テラマウス」と大きい単位の冠しただけというかなり安直なネーミングになっている。
*17 「細胞のかけらが残っていたので復活できた」とのことだが、それはもはや蘇生ではなくクローニングなのでは…
*18 この扱いはそうちょう、ちちおやと続くGBサガの自爆の系譜からと思われる。
*19 特にラスボスに乗っ取られる直前の「もっと!もっとだー!」がある意味このネタ扱いを決定的にしてしまっている。当然ながらソールに「いたぶられることに悦びを覚える」といった設定は無く、あくまでソールからすれば「このままでは(ラスボスに)自分が乗っ取られてしまい、手遅れになってしまう(だからもっと自分を倒すつもりで攻撃しろ)」といった内容の意図なのは明らかだが、直前まで散々ボコボコにされている状況でこの台詞が出てしまうので…。これのせいで、ソールの通称として「ドM神」というものがある。
*20 これは他の兵器も同じだが、必中ではなくミスもある。
*21 1949年創業の総合飲食店。2008年7月8日をもって閉店し、その後運営会社はくいだおれ人形の版権管理会社として存続している。
*22 当時のスクウェア大阪開発部長・藤岡千尋氏のこと。