ガンスターヒーローズ

【がんすたーひーろーず】

ジャンル アクション
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対応機種 メガドライブ
メディア 8MbitROMカートリッジ
発売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 トレジャー
発売日 1993年9月10日
定価 6,800円
配信 バーチャルコンソール
2006年12月2日/600Wiiポイント
Xbox LIVE ARCADE
2009年6月10日/400マイクロソフトポイント
判定 良作


概要

  • サイドビューのアクションシューティング。ライフ制だが、ぱっと見ではコナミの『魂斗羅』に似ている。
    • トレジャーが元コナミスタッフが集まった会社だからというのもあるが、SFCの『魂斗羅スピリッツ』のメインプログラマーがトレジャーに移籍していため、その影響が色濃く出たというのもある。
  • 玄人ゲームクリエイター集団として名を馳せたトレジャーの処女作。

特徴

  • プレイヤーキャラは、弾を撃つ時も移動できるレッドと、弾を撃っている最中は立ち止まるブルーの2タイプから選べる。
    • 同キャラは使えないが、2人同時プレイも可能。
  • 基本武器は4種類。ゲーム開始時点で1人1種類持っていて、ステージ中で新しく拾えば同時に2つまで持てる。
    • ショットは前方以外にも、十字キーで8方向に射角調整できる。この仕様により、前述のキャラ特性は攻略上かなり重要な要素となる。
    • 2つの武器を組み合わせると、特性を兼ね備えた合体武器を使用できる。合体武器のパターンは10種類あり、特性と状況に応じて使い分ける必要がある。また、武器とキャラの相性も考えなければならない。
    • 基本武器は、リーチは短いが威力が高い「ファイヤー(赤)」、威力と弾速が高いが判定は細く連射も遅い貫通レーザーの「ライトニング(青)」、連射に優れるが単発火力が低い「フォース(黄)」、ホーミングで当てやすいが弾速が遅い「チェイサー(緑)」となっており、わかりやすく視認性も良い。
    • 合体武器はそれらの組み合わせたイメージ通り*1。同種の武器ならばほぼ純粋な強化版になる*2が、少し弱体化している部分もある*3ため、撃ちこみなどで基本武器の使い所は残されている。勿論、別種を組み合わせた場合は、合体武器の欠点を補えたりなど更に使い所がある。
  • 弾を撃つ以外の自機の基本アクションも豊富。
    • 投げやジャンプ攻撃といった標準的なものの他に、三角跳びやスライディングなどもある。敵の放ってきた爆弾なども投げられる。
  • ステージは画面中に出てくる雑魚キャラを撃ちまくる爽快感に溢れた雑魚戦と、個性的な大型キャラが暴れまわるボス戦に分かれている。
    • 全7ステージ構成で、最初の4ステージは任意で選択可能。
  • 難易度はイージーからエキスパートまで4段階用意されている。

評価点

  • プレイヤーがとれるアクションの多彩さ
    • アクションシューティングでありながらこれだけムダに派手に動きまわれるゲームは、当時としては珍しかった。
    • ジャンプ、銃で撃つはもとより、ジャンプアタック、三角飛び、ぶら下がり(→蹴上がり)、投げ、スライディングなどが出せる。更に三角飛びは硬い敵に対してもできたりする。
    • 投げが気持ちいい。
      • 投げはプレイヤーと敵が接近してさえいれば地上・空中を問わず発動でき、投げモーション中の自機は無敵状態になる。更に投げた敵には攻撃力があり、他の敵を巻き込める。自キャラと同等及びそれ以下サイズの敵ならほぼ全て投げられる。敵によっては自分より大きくても投げられる。
      • 画面中に弾をバラ巻きながら、近付いてきた敵をちぎっては投げ…という派手な立ち回りが極めて簡単な操作で実行可能であり、攻略としても有効である。
      • また、こちらを狙って投げられた敵の爆弾すらも投げ返せる。空中を漂って爆弾を落としてくる敵に、その爆弾を投げつけて落としたりなど、これも攻略として有効。
  • 多彩な武器
    • 基本4種・組み合わせ武器10種、それぞれがとても個性的であり、また組み合わせ武器にした後でも、それを構成する基本武器を切り替えで使用可能。
      現在まで考えても、これだけの多種で個性的な武器を使用可能なアクションゲームはないだろう。
    • それも主人公のタイプによって全く使用感覚が変わる。例えば「ロンリーソウルファイヤー」(ファイヤー+チェイサー)。これは威力が高く手動操作が可能な火の玉を出すが、レッドでは操作すると自機も同時に動いてしまうため使いにくい。しかしブルーならば射撃中は自機が動かないので操作に専念でき、弾消し性能もあるので防御すらもこなすことが可能。
      他にも、ブルーは精密な狙い撃ちに向く一方で、レッドは撃ちっぱなしで振り回しながら突っ込めるため、リーチが短い武器でも使いやすい、などなど。
  • 大量のザコを蹴散らす面白さ
    • 画面を埋める程のザコの群れ。それを弾を撒きながら突っ込み、撃って蹴って投げてガンガン蹴散らす。このゲームの醍醐味のひとつ。
    • 一応ザコが出なくなるまできっちり片付けて進むこともでき、タイムは無いので急ぐ必要も無いのだが、ドンドン進んで大量発生&大量駆逐しつつ進む方が楽しい。
    • 投げのモーション中を初め、ジャンプアタックが当たっている最中、蹴上がり・ぶら下がり移行中などが無敵になっている。これにより攻撃中を潰されることが少なく、下手に逃げまわるより突っ込んだ方が、という場面を多くしている。
  • 一捻り技が効いたボスも沢山
    • 多関節のボスキャラの演出力に定評があり、全く同じスプライトを使い動かし方を変えることで多彩な形態を表現したボス「セブンフォース」は有名。
    • 小さいが異様に強い中ボスなど個性的でバリエーションも多彩。中ボスを含め、大型の敵の種類が多い事も評価されている。
  • アクションゲームとして非常に優れた難易度設定
    • ノーマルは、いわゆる「頑張ればちゃんとクリアできる」くらいの適度な難しさであり、プレイヤーの好きなように暴れて敵を倒す爽快感を存分に味わえる。コンティニューの回数制限もない。MDのゲームとは思えない親切設計である。
    • ハードやエキスパートはアクションゲームが得意な人にとっても歯応えのある、これはこれでよく出来た調整具合。ノーマルの時とは攻略法を根本的に変えなければならないため、新鮮な気持ちでプレイできる。
      • ノーマルで活躍していた「手軽に広範囲を攻撃できるが威力は今一つ」といった武器の優位性が大きく下がり、逆に今まであまり日の目を見てこなかった武器の利用価値が見えてくる。また、一見弱そうに見える武器も使い方次第で火力を上げられるなど、工夫できる余地は広い。
  • それらを全く阻害しない優れた操作性
    • ボタンは武器切り替え・攻撃・ジャンプの3つだけでコマンド技はほぼ無い。これで様々なアクションが思った通りにできるのは、地味だが凄い。
  • 数値ライフ制の導入
    • 当時のアクションゲームは1発死が当たり前で、例外で1発なら耐えられるという程度だった。本ゲームでは数値のライフ制を導入したことで、他のアクションゲームでありがちな「ザコのどうでもいい攻撃で死ぬ主人公」という無様な真似が無く、敵の攻撃にも重さの差が生まれた。
    • ザコの群れには多少食らっても安いので突っ込んで蹴散らす、強いボスは大ダメージ(ある程度あれば即死は無い)なので慎重に様子を見ながら…など適切な攻略を成させる奥深さを生んだ。
  • 表情豊かなキャラ達
    • 特に敵キャラ。ザコ兵士が登場ポーズを決めたり、炎上する列車内で逃げ惑ったり。キャラは小さいのに表情がよく判りとても豊か。

問題点

  • プレイヤーのライフの表示形式がゲージ式でなく数字表記なので、視認性は良くない。
    • なにより字が小さく、特段強調されてもいない。見ようとして見れば問題なく解るが、視界の端で大体確認したりなどは無理。
  • 防御というアクションを取れるが、使い道がない。およそあらゆる局面において、反撃も兼ねて動き回った方が得策である。
  • 一部の合体武器に、これといった長所のない武器が存在している。無理に使う必要もないが。

総評

爽快感のあるアクションと多彩な武器、派手な演出のステージ、手強く巨大な敵、優れたゲームバランス。アクションゲームに必要なものは全て揃っている。
パッケージ買いのできるソフトではないが、評判の固まった今なら迷う必要はない。前時代的ではあれども「これ以上を望むのは贅沢」なほど良質な2Dアクションとして、現在でも十分プレイに耐えうる名作である。

余談

  • 合体武器の一つ「シャチョーレーザー」のネーミングの由来は、ゲーム下手な社長がテストプレイで好んで使っていたかららしい。
  • 更に「暴れん坊レーザー」は、ファミコンSTG屈指のバカゲー『暴れん坊天狗』が大好きなスタッフが命名したという。
    • この他にも、合体武器のネーミングにはパロディや元ネタのあるものが多く、当時のメガドライブ系雑誌に全武器の名称解説が掲載された*4
  • 本作の開発中、セガの中山社長(当時)から「実績がないデベロッパーに最初からオリジナル作品だけというのは・・・」と難色を示されたたため、「マクドナルド関連なら売れるんじゃ?」と言う提案から別の作品も並行で開発することになった。それが本作の2週間後に発売された『マクドナルド・トレジャーランドアドベンチャー』である。
    • ただ、開発自体が先に完了したのは『マクドナルド~』だったのだが、トレジャーの前川社長の「1本目はキャラ物じゃなく、オリジナルで行きたい」という強い要望と様々な事情が考慮され、最終的に本作が先に発売された。

その後の展開

  • 2005年にゲームボーイアドバンスで本作の続編『ガンスタースーパーヒーローズ』としてリメイクされた。
    • 原作の100%焼き直しにキャラの設定変更、セガゲーモチーフステージなど追加要素が悉く蛇足であり、ガンスタファンからは黒歴史扱いされている。
      • ちなみに本作のディレクターは、問題児として業界で有名な ゾルゲール哲(ゾルゲ) である。
  • 他、MDオリジナル版がWiiのバーチャルコンソールやXbox live Arcadeにて配信開始。
    • XBLA版はCO-OP(ネットワーク協力プレイ)に対応している。
  • 2012年3月16日に開催された、アメリカの国立スミソニアン博物館が世界中の優れたゲームを特別展示した「アート・オブ・ビデオゲーム展」では、Atari VCSやファミコンからPlayStation 3まで世代別の歴代ゲーム機と4本ずつのソフトが展示された中で、メガドライブ枠では『ファンタシースター ~千年紀の終りに~』などと並んで本作が選出された。

移植

ゲームギア版

対応機種 ゲームギア
メディア 4MbitROMカートリッジ
発売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 M2
発売日 1995年3月24日
定価 3,800円
判定 良作
  • 16bit機→8bit機かつ携帯機なのでハードに合わせてアレンジされた内容になっている。
    • 一人プレイ専用かつ内容が一部省略されていたり、スプライトのチラつきや処理落ちがかなり多いものの、MD版を非常に良く再現出来ており、勘所をきちんと押さえた良移植である。
      トレジャー側から「出来が悪ければ出せない」と監修された中での要望にしっかり応え、その後の移植も担当、現在でも「変態移植集団」として名を馳せるM2の力量が発揮された結果であろう。

SEGA AGES 2500シリーズ Vol.25 ガンスターヒーローズ ~トレジャーボックス~

【せがえいじす2500しりーず ぼりゅーむ25 がんすたーひーろーず とれじゃーぼっくす】

ジャンル アクション集
対応機種 プレイステーション2
発売元 セガ
開発元 M2
発売日 2006年2月23日
定価 2,625円(税5%込)
配信 ゲームアーカイブス
2012年9月19日/800円
判定 良作
SEGA AGESシリーズリンク
  • SEGA AGES版は同社の『ダイナマイトヘッディー』『エイリアンソルジャー』とのセットになっている。
    • さらに海外版や上記ゲームギア版、製品発売前に試作されたサンプル版などもプレイすることが出来る。
    • ゲームギア版は画面サイズをノーマルとズームの2種類が選べるものの、多少見づらいのが難点か。
  • 全作品共通の充実オプション。
    • 画面モードの選択やデフリッカー機能を実装。
    • スプライトのチラつきの有無が選択可能。
    • ボタンカスタマイズ。
    • リプレイ機能搭載。スーパープレイ映像も閲覧出来る。
    • サウンドテスト。
    • ギャラリーにより開発資料や各言語版・移植版パッケージ、マニュアルなども閲覧可能。
  • 「復刻版セガサターンコントロールパッド for“PlayStation 2”」にも対応している。

3D ガンスターヒーローズ

対応機種 ニンテンドー3DS
メディア ダウンロード専売ソフト
発売元 セガゲームス
開発元 M2
発売日 2015年6月24日
定価 800円(税8%込)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
セガ3D復刻プロジェクトシリーズリンク
  • セガ3Dプロジェクト配信タイトル。
    • 基本は完全移植だが、シリーズお馴染みの充実オプションは健在。
      • 裸眼立体視にも対応している。海外バージョンもプレイ可能。
    • ライフが二倍の状態で始まる「メガライフモード」を搭載。
      • ゲームをクリアするとショットの威力が二倍となる「メガショットモード」が解禁される。
    • メガドライブ版とほぼ同じシステムである「スタンダード」と、全てのボタンを駆使し全ての武器と主人公のタイプをいつでも変更できる「フルスペック」の二通りのシステムを搭載。