ダイナマイトヘッディー

【だいなまいとへっでぃー】

ジャンル アクション
対応機種 メガドライブ
発売元 セガ
開発元 トレジャー
発売日 1994年8月5日
定価 6,800円
配信 バーチャルコンソール
2007年7月24日/617Wiiポイント
判定 良作


ストーリー

(公式サイトからの引用)
ある日、人形だけの世界に、自称“この世界でいちばんエライ人形”キング・ダークデーモン皇帝が現れ、気に入った人形に次々と魔法をかけ悪い人形へと変えてしまいました。そして、残った人形はクズ人形として、まとめて処分しようとしていたのです!

しかし、その時!クズ人形の中から1人(!?)の人形が立ち上がりました。その名は“正義を愛し、悪を憎む”頭のとれたオンボロ人形「ヘッディー」。はたしてヘッディーは、無事人形の世界を平和に戻すことができるのでしょうか?


概要

ガンスターヒーローズ』のトレジャーが開発したメガドライブ用サイドビューアクションゲーム。
全9ステージで各ステージがいくつかのシーンに分かれている。

特徴

  • ゲーム全体が一種の「舞台劇」という設定で、全体的にそれを意識した演出が多い。
    • 地形や背景が書き割り、場面転換で幕が下りる、スポットライトの色がライフ表示である等。
  • ヘッディーの武器は己自身の頭。ブーメランのように飛ばして攻撃する。頭の射程はあまり長くないが8方向に放てる。
    • 攻撃だけでなく、お助けキャラ「フックん」にひっかける事で高い場所へ移動したりもできる。また、物を引っ張ったり、仕掛けを動かすのにも使える。
    • 道中にいる「モックん」がアイテムを持っていて、頭をぶつける事で頭を一時的に強化できる。一部制限時間のないものや逆に弱体化するもの、ボーナスステージへ行けるものまである。
      • モックんの持つアイテムは一定周期で入れ替わるが、肝心の入れ替わるスピードは遅く、目押しは比較的容易である。取得したアイテムは一部を除いてAボタンで捨てる事も可能。
      • 他に回復アイテムのゼリービーンズや1upアイテム、スコアアイテムといったものがある。
  • ステージ最後には「キーマスター」と呼ばれる大型のボスが登場。この時仲間の「ヤックん」が弱点を教えてくれる。それでも一筋縄ではいかないが。
    • 何故かキーマスターがいないステージもある。これについてはラスボス前の会話である程度推察できる。
  • ゲーム内で特別な事を達成すると「シークレットボーナス」が入る。
    • 別にコンプリートしても特典はなく、取得した分のボーナススコアが加算されるだけ。スコアアタックを目的としてプレイする場合に意識してみる程度でいいだろう。

評価点

  • アクションとしては意外とシンプルで直感的。少しプレイすればすぐに大体の操作はわかるはず。
    • 序盤にはチュートリアル用のイベントもある。無視してさっさと進む事も可。
    • 特定のアイテム装備時のみ破壊できるオブジェクトなどもあり、アイテムの取捨選択が重要になってくる場面も。
  • 「おもちゃの世界」を良く表現できている演出とグラフィック。
    • 全体的にコミカルな演出が多く見ていて楽しい。多関節スプライトを駆使する事により、キャラクターたちもグリグリと動く。拡大縮小を擬似的に見せている場面もある。
    • 宿敵?であるマルヤマ*1をはじめ敵キャラも個性派が多い。また、キーマスターが落としたネジを持っていくフィンギィといったキャラもおり、物語に適度な謎を与えている。
      • ボス戦開始前などには会話シーンもあるので、『ガンスターヒーローズ』よりもストーリーは明確になっている。
    • アイテムの名前も『ガンスターヒーローズ』に負けず劣らずのコミカルっぷりを見せている。
      • 「ガンコ一徹ヘッド」、「セクシィボンバーヘッド」、「すべてを飲み込む暗黒バキウムヘッド」、「ボク子供だからワカンナイヘッド」「ストップ・ザ・ワールドヘッド」など。説明書でしか見れないが、本作の世界観を構成する面白い要素となっている。
  • BGMも良質なものが多い。幸いBGMを聴くモードもある。

問題点

  • 難易度は高めでアクションが苦手な人にはやや辛い。特に後半から難易度がかなり上がる。『ガンスターヒーローズ』と違って難易度変更もできない。
    • 特に中盤のシューティングステージはヘッディーの当たり判定がかなり大きく、ダメージを受けやすい難所である。
    • コンティニューはあるが回数制限付き。キーマスター(各ステージのボス)が倒した際に落とすアイテムを一定数集めると回数が増える。
    • 裏技扱いではあるが、ステージセレクトは可能となっている。どうしてもクリアできない場合は救済措置として活用してしまっていいだろう。
  • ライフの残量がいまいちわかりにくい。
    • スポットライトの色だけではライフの残りがピンとこない。せいぜい「赤くなったらやばい」程度。死にかけていると激しく点滅する。
  • ボーナスゲーム。
    • ステージ中のモックんの中に時々ある「B」を叩くとボーナスゲームに突入する。
      • バスケットボールを★のゴールに規定数入れるとクリアとなり、シークレットナンバーが1つもらえる。これを4つ集め、エンディングのスタッフロール直後の画面で入力すると、おまけ要素として真のラスボスと戦えるシステムとなっている。ノルマは1つクリアするごとに厳しくなる。
    • ゴールはほとんどが★であり、他には一定時間ボールが乱射されるボールマーク、一定時間ゴールの動きがスローになる「14」のゴール、更にボールを入れるとボールを射出する砲台が破壊されてしまうキーマークのゴールが1つだけ存在している。しかし沢山ある筈の★ゴールへのシュートが結構難しいのに対して、どういう訳か1つしかないキーマークゴールにはやたら入りやすいのである。
    • 砲台からは当たるとダメージを受ける爆弾も出るが、この爆弾の出てくる頻度が結構多め。酷い時はうんざりするくらい爆弾ばかり連続して出現し、ボールが出るまでただ無駄に爆弾をかわし続けるだけの作業が続く事もある。このため、ゲームバランスは決して良い物とは言えない。
    • Aを押すとボーナスゲームを途中でやめられるが、このゲームで得られるものはノルマクリア時のシークレットナンバーのみであり、途中でやめてもスコアなどのボーナスは一切貰えない。 途中でやめるメリットが全く無い 為、純然たる無駄機能となってしまっている。
    • 尚、このシークレットナンバーはプレイ毎に変化する。ネットの海を探し回って事前にナンバーを入手し、ボーナスゲーム攻略をパスする…といった現代ならではの抜け道は使えないので注意されたし。

総評

シンプルなアクション、歯ごたえのある難易度、そしてこだわり抜いた演出の数々など、
非常に完成度が高くトレジャーの開発力を見せつけてくれる作品である。
知名度で『ガンスターヒーローズ』の影に隠れがちだが間違いなくこちらも名作と言えよう。

余談

  • ボーナスゲームについての項目でも触れた真のラスボス戦だが、本作が舞台劇という設定をふまえると中々にブラックな内容となっている。
    • 此処では敢えて詳細を伏せる事にする。並々ならぬ道程ではあるが、気になる方は是非とも自力で確かめてみてほしい。
  • ジェネシス版ではステージ4中ボス「レベッカ」とステージ6ボス「ヤヨイ/イザヨイ」のキャラクターデザインが変更され、共にメカメカしい物に差し替えられている。
    • 差し替え対象となったキャラクターは共に女性という設定から、恐らく『ファイナルファイト (SFC)』と同じ理由の可能性がある。
  • ゲームセンターCX有野の挑戦の第16シーズンで2回に渡って挑戦が行われた。最後の最後にとんでもないオチが待っていた。
  • 2012年にSteamでも配信開始されたが、おま国で悪名高いセガなだけあってやっぱり日本ストアからの購入は不可能となっている。
  • 2019年発売のメガドライブミニにも収録されている。日本国内のユーザーが今から本作を遊ぶのであれば、メガドライブミニを探すのが一番手っ取り早いだろう。

移植

ゲームギア版

  • ハードの性能に合わせて簡略化されたアレンジ移植。メガドライブ版とは同日発売。
    • アイテムの種類が減っていたりシューティングステージがなかったり、全ステージのボスがマルヤマに変更されてたり等変更点は多いが基本的なゲームシステムやグラフィックの雰囲気は変わっていない。

マスターシステム版

  • 南米市場向けにセガの代理会社であるTECTOYがライセンス移植を務めた作品。国内未発売。
    • 上記のGG版がベースの移植だが、難易度が向上している。

プレイステーション2版

  • 『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.25 ガンスターヒーローズ ~トレジャーボックス~』に『ガンスターヒーローズ』『エイリアンソルジャー』と共に収録されている。海外版、ゲームギア版、さらに日本未発売のマスターシステム版も同時収録。
最終更新:2021年03月23日 18:53

*1 ネコのように見えるがクマ型人形。説明書によるとセルロイド製らしい。