【あおのろくごう さいげつひとをまたず たいむあんどたいど】
ジャンル | 海洋サルベージアドベンチャー | ![]() |
対応機種 | ドリームキャスト | |
発売元 | セガ | |
開発元 | まるばつ組 | |
発売日 | 2000年12月7日 | |
定価 | 5,800円(税抜) | |
判定 | 良作 | |
少年サンデー関連作品リンク |
1998年から2000年に掛けて発売されたGONZO制作のアニメ作品(*1)を元にしたスピンオフ作品。
海洋探索がメインの珍しいゲーム内容と完成度の高さも相まってドリームキャストの隠れた名作としての評価を受けている。
小型潜航艇・セーレを操縦して海底に眠るお宝や依頼品を回収するサルベージャーゲームである。アニメの主人公、速水鉄の語られなかった過去にスポットをあてたオリジナルストーリーでゲームは展開していく。
本作は舞台となる新世界で情報を集める「アドベンチャーモード」と小型潜航艇セーレを操縦する「サルベージモード」に分かれている。
「アドベンチャーモード」では情報収集の他に依頼を受けたり装備の購入を行い、「サルベージモード」では実際に海の中に潜航艇で潜り依頼品を回収する事になるのだが、海中にはミュータント化した海洋生物が生息しているので時には戦う事も必要である。
依頼品の回収がゲームの主な目的だが、海底にはストーリーとは関係の無いお宝や装備品が眠っておりそれらを自由にサルベージする事が出来る。
セーレを操縦してサルベージするという作業の面白さがこのゲームの全てである。突如サメが襲ってきた…逃げるか? 戦うか? 酸素の量が少なくなってきた…どうする? 全てはプレイヤーの操縦テクニックと経験に基づく状況判断に委ねられている。
引き込むようなストーリーやイベントが用意されてる訳ではないが、海に潜りセーレを操縦して探索していくプレイヤーの体験自体がストーリーでありイベントと言えるのでは無いだろうか。
大作ゲームが全てにおいて豪華にしようとして失敗する例も多い中、制作スタッフが何処に力を入れれば面白いゲームが出来るのか的確に判断した為に出来た傑作。
出来の悪いアドベンチャーモードや、ミュータントの種類が少なかったりマップのサイズが小さかったりといったボリュームの面での不満点も少なくは無いがそれを補う程に良い部分が光っている作品。
*1 元々は1967年の漫画のリメイク(原作者も参加している)。ただし旧作とは名前と潜水艦を主役とした海洋冒険物と言う点しか繋がりが無い。