【ぺるそなふぁいぶ すくらんぶる ざ ふぁんとむ すとらいかーず】
ジャンル | ドラマティックRPG | ![]() ![]() |
対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション4 Windows(Steam) |
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発売元 | アトラス | |
開発元 |
アトラス コーエーテクモゲームス(オメガフォース) |
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発売日 |
【Switch/PS4】2020年2月22日 【Win】2021年2月23日 |
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定価 |
【Switch/PS4】9,680円 【Win】7,980円 |
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レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
『ペルソナ』初のアクションRPG アトラス監修の上質な『P5』後日談 無双っぽいけど無双ではない |
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女神転生シリーズ |
怪盗
乱
舞!
怪盗団、全国世直しの旅へ
大ヒットした『ペルソナ5』の派生作品。開発は無双シリーズで有名なオメガフォースが担当している。
前作まではスケジュールなどに対する行動パターンを構築しながら攻略していくRPGだったが、本作はオメガフォースが得意とするアクションゲームの様式を採用しており、それに重点が置かれている分前作までのスケジューリング要素は簡略化されている。
発表当初は各所で完全に「ペルソナ無双」として受け止められていたものの、公式にも無双シリーズとは位置づけられておらず、開発者サイドも度々配信番組内で言及したように本作は無双ではない。
大まかな構成は『P5』のRPGとステルスアクションを引き継いでおり、戦闘部分を無双シリーズと同じ基盤を使ったアクションゲーム方式に変更した作品である。
ストーリー的には『P5』
無印版からの
直接的な続編に位置付けられ、同作の半年後の夏を舞台として、日本各地の都市「渋谷」「仙台」「札幌」「沖縄」「京都」「大阪」を巡るものとなっている。
前作の登場人物に加え、主人公ら「怪盗団」の新メンバーとして「ソフィア(コードネーム:ソフィー)」と「長谷川善吉(コードネーム:ウルフ)」が加入する。
自らの運命に仕掛けられた陥穽を跳ね除け、世間を騒がせた精神暴走事件に終止符を打った主人公(ジョーカー)。
彼が東京を去ってから約半年後の夏休み、「心の怪盗団」のメンバーは久々に、純喫茶「ルブラン」に集う。
夏休みを利用して旅行計画を立てていた彼らだが、その最中、パレスに似た異世界「ジェイル」に迷い込んでしまう。
そこでは、ジェイルの支配者たる「王(キング)」の命令で、シャドウの群れが人間の願いを奪っていた。
時を同じくして、日本各地では謎の怪事件「改心事件」が発生していた。これに対して警察は、心の怪盗団による改心騒動との類似性から、怪盗団に対する調査を極秘裏に開始。
その中で公安警官の長谷川善吉はルブランに集った若者たちに、身の安全を保証する代わりに全国各地の改心事件を探るよう取引を持ちかけてきたのであった。
奪還したはずの未来に再び迫る危機に、ジョーカーたちは抗うことができるだろうか?
そして新たな異世界・ジェイルで出会った、新たな仲間・ソフィア…彼女の失った記憶はいかに?
謎と異変が日本各地で渦巻く中、心の怪盗団が全国世直しの旅に出る!
良質なペルソナ5の後日談
新メンバーのソフィーとウルフ
魅力的な敵達
日本中を巡る怪盗団
前作の補完
そしてラストバトルでは怪盗団全員が一丸となってボスに挑むという本編になかった見せ場が存在し、展開も併せて非常に燃えさせてくれる。
久々の「強くてニューゲーム」の完全実装
BGM
『P5』の正統続編でありながら、ライドウシリーズ以来の再発掘となるアクションバトルを、無双流のコエテクスタイルと組み合わせた意欲作。
システム面で大きな路線変更を行った本作だが、『P5』らしいビジュアルや怪盗らしいアクションは健在でゲーム性・シナリオともにユーザーの評価は高い。
無双のゲームベースを活かしたアクションRPG路線(*16)を昇華し、両ジャンルの相性の良さを実証することにも成功している。ジャンル変更に際して『P5』原作に存在したハードルを引き下げてきたのも評価できるポイント。
ファンの期待を裏切らない続編であると言えよう。
*1 通販は「ソフィアがネットで調べた最適かつ最速の商品を届けることができる店」から買っているという設定で、商品選択時に仕入れ店名が画面左に表示される。
*2 アップデートで一般ジャンクパーツの一括売却機能も実装されている。
*3 特に襲われなくとも見つかった時点で警戒度が上昇するようになるRISKYではそういった印象を受けてしまう。
*4 チェックポイントの機能が制限されている場合を除く。
*5 『P5』本編では回避困難だった万能属性攻撃は極一部のボスクラスのみが使う大技となった関係で、ボスが目立ちやすいことや大技ゆえの隙の大きさからむしろ対処が容易となっている。
*6 ジョーカーのもののみ、合体の継承またはスキルカードで追加したスキルは一度外すと消滅する。
*7 宝魔の時間制限は唯一スキル選択中でもストップしない。
*8 スキル選択中の操作なので、切り替えのタイムラグも1フレーム程度。
*9 カンストピクシー程度なら1万円弱~最も高い全カンスト済みルシファーでも8.4万で済む。
*10 ジョーカーが前作で警察勢力に非道行為を行われていたため。
*11 特定の仲間は操作が必須となる場面があることに加え、ジョーカーと違い仲間の戦闘ステータスはLvカンストでも上限まで伸びず、PPを使うこともできないため、HP/MP以外のステータスアップアイテムは主に仲間の育成に注ぎ込むことになる。
*12 細かいところでは一部キャラの進路などが異なるが。
*13 そもそも女神転生シリーズでスピンオフ作品の完全版は一度も作られていない。
*14 RISKY難易度に入らない場合はラスダンで解放される強敵撃破リクエストをひたすら周回するのが最高効率となる。
*15 回復アイテム・食材・ステータスアップアイテムなど。
*16 このタイプとしては『TRINITY Zill O'll Zero』や『ドラゴンクエストヒーローズ』シリーズなどの前例がある。