【もんすたーめーかーすりー ひかりのまじゅつし】
ジャンル | ロールプレイングゲーム | ![]() |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 16MbitROMカートリッジ | |
発売元 | ソフエル | |
開発元 | ソフエル、キューブ | |
発売日 | 1993年12月24日 | |
定価 | 9,800円(税別) | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
ポイント |
長いダンジョンと異様なまでに高いエンカウント率 不当な評価をされる原因となったバードバグ 攻略情報やシステムの仕様を把握すれば遊べなくはない 可愛いキャラなど評価点もそこそこあるがそこに辿り着くまでが苦痛 |
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モンスターメーカーシリーズリンク |
攻略情報が充実した現在ではある程度遊べるゲームとなっているが、発売当時はそのエンカウントの高さや初期設定では進行が遅すぎる戦闘、ダンジョンの難易度からまともに遊ぶのはかなり苦痛なゲームであった。致命的なバランス崩壊があるわけではないが、各所の調整不足はプレイヤーにボディブローのようにじわじわとイライラを与えてくる。SFC期に珍しくなかった調整不足のRPGの一つに入るゲームである。
バードバグ、ゲームバランス以外はクリアまでに大きな不備が見当たらないため、意図的に長時間プレイさせるためか調整不足ではなく仕様として高難易度にされた可能性もあり、遊びやすさ、ゲームバランスについて把握できていない調整ははっきり言って褒められたものではない。
バードバグや仲間にできないモンスター、不備の多い攻略本など槍玉に挙げられやすい問題点があったのが余計に惜しまれる。
かわいらしいキャラクター達や、ファンタジー物のRPGとしては王道な世界観・シナリオといった評価できる点もあり、モンスターメーカーシリーズや九月姫氏のファンならプレイする価値はある。安価で購入できる現在はとりあえず手にとってみるのも悪くない。
しかし本作の良さを味わうためには多くのゲームシステムの把握と苦行のような戦闘をこなす必要がある上に、苦行を超えて評価点をじっくり味わったとしても見返りに合うとはとても言えず、スルメゲーというにも厳しい内容である。
本作を評価するプレイヤーはほぼ例外なくやり込んだマゾプレイヤーであり、決して万人にオススメできるゲームではない。一つのゲームとして見るといびつなバランスのゲームだと言わざるを得ない。
*1 敵味方を区別せず攻撃を始めたり、うろうろと徘徊したりする。敵の通常攻撃を受けると自然回復することもあるが仲間が1~2人しかいない序盤ではかなり致命的。
*2 例としてはレベルアップで「ライブ」を習得する「カワンチャ」が強力だが一見するとただのスケルトンの上に初期レベルでは戦士系の技しか覚えていないため初見ではまず気がつかない。同じく「フェニックス」も非常に強力だが、トレードでのみ仲間になる上に交換するモンスターのレベルが少しでもズレると別のモンスターになってしまうため調整が面倒。
*3 少額のお金をあげるだけで加入する上にレベルも高い
*4 なお、2015年現在、氏は齢80にして『艦これ』をプレイするなど、歳を取ってもなお衰えを見せない現役っぷりを見せた
*5 上は壊れレベル、下は全く使えないモンスターまで幅が広い。バランス調整のために発売直前に仕様変更された可能性がある。