Wii Sports Club
【うぃー すぽーつ くらぶ】
ジャンル
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スポーツ
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対応機種
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Wii U
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発売元
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任天堂
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開発元
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任天堂、バンダイナムコゲームス
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発売日
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全種目配信日:2014年6月27日 パッケージ版:2014年7月17日
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定価
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【DL】1種目1,000円(ベースボールとボクシングはセット) 【PKG】3,996円(税込) ※DL版は初回起動24時間無料
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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初代Wii Sportsのネット対戦特化版 購入方法が非常に多彩 ネット対戦向きなゲームとそうでないものの差が激しい
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Wii Sportsシリーズ Wii Sports / Resort / Club / Switch
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概要
初代『Wii Sports』をWiiU用にリメイクした作品。
5種目が段階的に配信されるという形式で販売されている。ダウンロード版は自動的にWiiUにダウンロードされており、初回起動時は24時間無料で配信種目を楽しめた。
基本的には『Wii Sports』を元にしているが、より細かなアクションがとれるようにゲームとしても改良されている。
その代わり、Wiiリモコンプラスがないとプレイすることが出来ないという制約もある。
特徴
基本的なゲームの特徴は『Wii Sports』とほぼ同様。だがWiiリモコンプラスに対応したことで、様々なテクニックに対応している。
例えばテニスであれば微妙なひねり加減がゲームに反映され、より自由度が増しており、繊細なゲーム展開が見られるようになった。
打つモーションも当然パワーアップしている他、今回はゲームパッドを利用したゲームも存在するため、単純なHDリメイクではなくWiiUらしい要素も加えられている。
ゲームモードは基本的に対戦プレイ、さらに言うとネット対戦を基本として考えられており、1人用プレイでもテクニック指南的なものがプレイ出来る。
ネット対戦が基本とされている最たる例は、プレイヤーがそれぞれ各都道府県別のクラブに所属し、ミーバースなどでの交流が推進されている点である。
クラブ同士の戦績を競うなどネットワーク要素がメインとなっており、ネット対戦では1Pゲームではありながら仲間達と競い合っている感覚が楽しめる。
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テニス
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2013年10月30日、配信開始。
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前作と同様、基本はダブルスでプレイを行う。プレイヤーは振ることだけを行い、移動は自動。ゲームルールはテニスのルールに基づいている。
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Wiiリモコンプラスが基本コントローラとなったことで、微妙な捻りにいたるまで再現されるようになった。
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ボウリング
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テニスと同日に配信開始。
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前作と同様、投球フォームを真似て投げるゲーム、前作で好評だった100ピンなどでもネット対戦が可能。
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リモコンプラスによって、よりカーブなど繊細なテクニックが再現可能となった。
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ゴルフ
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2013年12月19日配信開始。
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Wii U ゲームパッドを床におき、ゲームパッドの画面に表示された手元の画面を見ながらショットを行う。
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リモコンプラスによる打ち分けの細かさはもちろん、ゲームパッドのおかげで、よりそれらしくゴルフを楽しむことが可能となった。
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かつて任天堂がディスクシステムで発売していた「ゴルフUSコース」なども収録されている。3月24日よりリゾートコース(Wii Sports Resortコース)が追加。
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ベースボール
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2014年6月27日に配信開始。
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バッターの際はWii リモコンプラスを、ピッチャーや守備においてはゲームパッドを使用するようになった。
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ゲームパッドは特に振ってプレイなどはなく、ジャイロ操作で投球の位置や球種を設定し、パワーメーターをうまく止めることで投球の勢いを変える。
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ボクシング
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ベースボールと同日発売。販売はベースボールとセット。
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このゲームだけはWiiリモコンプラスを2つ使用する。
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左右のリモコンプラスを突き出すことでパンチを繰り出し、相手と打ち合うゲーム。
評価点
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前作の簡単さ・気軽さを基本としつつ、リモコンプラスをちゃんと活用している点。
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HD対応したことで非常に綺麗な映像でぬるぬる動く。
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WiiUゲームパッドを使用してMiiverseで投稿することで、自分オリジナルのメッセージを対戦相手に送れる。
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Miiverseを利用しているため、あからさまな暴言は基本的には承認されない。
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初回起動の時だけ、24時間無料で好きなだけプレイ出来る点。
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なお、新しいゲームが配信された時は体験プレイ用としてさらに24時間全種目がプレイ可能になったこともあった。春のキャンペーンで2日間程度プレイ出来た時も。
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ゲームパッドを活かした新要素の数々。特にゴルフと野球に関しては特にほぼ別ゲームと言えるほど性質が変化している。
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ゴルフはゲームパッドを床に設置し、上から見た目線を参考に打つことが出来る。誤差調整も楽で、以前よりも遊びやすくなっている。
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ベースボールではキャッチャーミットに見立てられており、投手の投げる角度、球種の設定などをジャイロ操作で行う。フライのキャッチもこれに基づいている。
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基本となるゲーム・テニスの完成度が非常に高い。
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気軽さ、テニスゲームとしての完成度、リモコンプラスによる細かな打ち分け、これらは安定した完成度を誇っており、非常に人気のゲームである。
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1種目課金制度なため、いらない種目まで買う必要がない点。
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200円で5種目24時間プレイし放題というコースもある。
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全種目を安く手に入れたければパッケージ版を買うと得をする。
問題点
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あくまで『Wii Sports』と同じであるため、元の問題点を全て解決しきれていない。
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特に、スポーツの少なさは個別配信前提とは言え寂しい。
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Wiiリモコンプラスの購入が必須であること。
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リモコンプラスのおかげでゲームの繊細さが増したとはいえ、ややゲームの敷居を上げている仕様。
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おまけに、ボクシングに至っては2つも用意しなくてはならない。
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リモコンプラスなので、感度が悪いとその都度机に置いて再調整する必要があり、面倒。
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ベースボールとボクシングだけ何故かセット。
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他の種目が1,000円なのに対し、良く言えばお得感はあるが、まるでゲーム性も評価も違うゲームをセットにする意義はあったのか。
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オンラインプレイの気軽さに差がある。
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テニスは前作とほぼ同じ仕様なため、1戦1戦の回転率が早く、下手をすると3分もかからない。本作で最も人気があると思われるゲーム。
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反面、ボウリングは丸ごと1ゲーム行うため、終わるまでかなりの時間がかかってしまう。
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ベースボールは流石に全ゲームを行わない(3回まで)が、やはりアウトになるまで試合自体は長いため、時間がかかる。
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テニスにおいて、前作と同様1Pプレイだと、使用するダブルスのMiiが同じMiiの顔にしか設定出来ない。
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全員にプレイヤーが割り当てられている場合のみ全員の顔を違うものに出来る。
総評
パワーアップした『Wii Sports』としては上々の出来である。
しかし、あくまでリメイクであるため、ゲームの少なさは否めず、またネット対戦に向かない種目もあることから、手放しで評価出来るとは言い難い。
それでも無料でプレイヤーに試してもらってから、ダウンロード版で好きな種目だけ買うなり、パッケージ版を買うなり出来るというのは、非常にユーザー目線から言うとありがたい配慮である。
余談
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本作からはCPUとして登場するMiiキャラクターが完全に一新され、人数も111人となっている。
最終更新:2024年07月20日 18:00