バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D
【ばいおはざーど ざ まーせなりーず すりーでぃー】
ジャンル
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サバイバルアクション
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対応機種
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ニンテンドー3DS
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メディア
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1Gbyte3DSカード
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発売元
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カプコン
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開発元
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トーセ
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発売日
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2011年6月2日
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定価
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4,800円
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プレイ人数
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1~2人
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セーブデータ
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1個
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レーティング
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CERO:D(17才以上対象)
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廉価版
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Best Price! パッケージ:2012年12月13日/2,990円 ダウンロード:2012年12月27日/2,600円
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判定
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なし
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ポイント
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「THE MERCENARIES」に特化 ひたすら高得点を目指すやり込みゲー 本編と異なりストーリーモードは無し
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バイオハザードシリーズ
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概要
元々『3』の本編クリア後にプレイ可能なミニゲームとして登場した「THE MERCENARIES」の独立作品。
本編とは違い「制限時間内に敵を倒し、タイムや得点を競う」ものが主である(作品によってある程度差異あり)。
本作はそのミニゲームに特化した作品であり、ストーリー等は存在しない。
インターフェース等の基本的な仕様は『5』に基づいている。
特徴
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登場キャラは、『5』からクリス・ジル・ウェスカー、『5 オルタナティブ エディション』からバリー・レベッカが続投。『4』からはハンク・クラウザーが復活し、新キャラとして『2』などで主人公をつとめたクレアが参戦し計8人。
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さらに各キャラには「EXコスチューム」が用意されている。単なる別衣装ではなく、キャラ性能が多少変化しスコアも別途記録されるため事実上16人。
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また敵キャラも豊富で、『5』のマジニを筆頭に『4』の邪教徒やチェーンソー男も登場。雑魚キャラの攻撃はさほど激しくないが、即死ないしそれに近い攻撃を繰り出すボスキャラが多く登場するため事故率は高め。
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新たな要素として「スキル」が実装。1人3つまで装着できる装備品のような扱いで、武器のリロード速度が上がる、回復アイテムが出やすくなるといったわかりやすいものから、「敵を倒した際の残り時間に“7”があるとタイムボーナス」といった一風変わったものまで。
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スキルはステージクリアで入手できるポイントで育てられ、レベルが最大になると特殊効果がつく。中にはパートナーにまで影響を及ぼすものもあるためスキルの取捨選択によるカスタマイズの楽しみがある。
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スキルやレベルなどの育成要素は後発の『リベレーションズ』のレイドモードにも取り入れられた。
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オンラインの協力プレイにも対応。世界(いわゆる野良)とフレンドから募集・参加が可能で、周囲にゲーム仲間がいない環境でも気軽に協力プレイが楽しめる。人がいる限り、すぐ繋がるので快適。
評価点
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ステージもバリエーションが増えており、限られた敵を効率良く倒していくサバイバルミッションやボスラッシュのようなステージも。また、同じステージでも昼や夜バーションも用意されており視覚的に飽きさせない工夫も施されている。
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グラフィックは携帯機であることを考えればなかなかのもので、『4』や『5』のマップの再現度もそれなり。
問題点
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「セーブデータが消せない」という仕様はネット上でやや話題になった。現在は廉価版が発売されており、こちらではデータ消去が可能になっている。
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チュートリアルが長い。「ミニゲームを独立させた」という性質上初見プレイヤーに手厚く配慮した結果だと思われるが、1-1から3-5までのミッションは全てチュートリアルミッションである。本格的なマーセが始まるのは、全ミッションの中盤ほどの4-1から。
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オンライン環境が洗練されていない。募集・参加できるのは1ミッションだけであり、ミッションクリア後は強制解散となる。解散後は再度募集・参加先を探さねばならず連戦ができない。
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ルームの設定が行えない。「初心者なのでできれば同じくらいの腕の相方に来てほしい」「ハイスコア狙いのため初心者お断り」といった設定やフィルター機能がないため、希望のプレイスタイルに合う・合わせてくれるプレイヤーに巡り合えるかは運任せとなる。
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一応、プレイヤー名を「しんじん」「ハイスコア」などとして部屋名の代わりとすることはできる。が、このプレイヤー名は3DS本体の名前を使用するため、方針を変えたいならその都度ゲームを一旦落とし、本体設定から名前を変更する手間が必要となる。
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オンラインゲームにはつきものだが、オンでPK行為を働く悪質なプレイヤーが存在。無限ロケットランチャーを用い相方を爆殺するというものだが、ブロック機能がないため彼らに対する対処法がない。
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そういったプレイヤーに遭遇した際はさっさと部屋を解散するしか自衛の手段がなく、被害者側が不利な状況となってしまっている。
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ただ、本作は3DS黎明期の作品であり、開発側もオンライン周りの環境を整備するノウハウが足りていなかった、という事情は考慮されるべきだろう。
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良くも悪くも、協力プレイありきである。本作は敵を全滅させると残り時間に応じて点数が加算されるが、それが「残りの秒数×1000点」という大きなものなので(一般的な雑魚キャラは1体400点)、ハイスコアを狙う場合はどうしても頼れるパートナーの存在が必要不可欠となる。
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一応、ソロでも全ステージ100万点(!)は可能であるとされ、実際に達人による動画もアップされている。…が、ハイスコア狙いにせよ攻略狙いにせよ、完全ソロは茨の道と言わざるを得ない。
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ちなみに、EXステージを含めて全ステージ100万点を達成できたプレイヤーは、世界に数人というレベル。
総評
ゲーム内モードを1つのゲームとして特化させた作品であるがため、シリーズ未経験の新規プレイヤーには魅力が分かりにくい。
ひたすらハイスコアを目指すストイックなゲーム性が肌に合わないというプレイヤーにもおすすめはできない。
しかしながら、シリーズではお馴染みの顔ぶれが揃っているため、経験者ほどすんなりゲームを楽しめるだろう。
ただしあくまでサバイバルアクションだということを念頭におくべし。
最終更新:2023年11月24日 18:10