【たいむくらいしす ふぁいぶ】
ジャンル | ガンシューティング |
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対応機種 | アーケード(SYSTEM ES3) | |
販売・開発元 | バンダイナムコゲームス | |
稼働開始日 | 2015年3月12日 | |
判定 | シリーズファンから不評 | |
ポイント |
9年ぶりのナンバリング続編 「守り」から「攻め」を意識したゲームシステムへ サブウェポン・バグなど劣化した部分も多め 疑問が残る未完成商法と続投キャラの扱い バンナムのガンシューティング開発力低下が露呈 |
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備考 | 2015年10月22日にアップデートで「真の黒幕編」追加 | |
タイムクライシスシリーズリンク |
前作『タイムクライシス4』から9年(『レイジングストーム』を含むと6年)ぶりに稼働した、ガンシューティング『タイムクライシス』シリーズ最新作。
開発元は『タイムクライシス3』から『レイジングストーム』まで長らく担当していたネクスエンタテイメント(*1)から、バンダイナムコゲームスへと再変更。
キャッチコピーの「守るタイクラから攻めるタイクラへ」「バカめ 横がガラ空きだぜ!」の通り、多数の新システム(後述)を追加した意欲作となっている。
9年ぶりの新作・開発は再びバンダイナムコ内製且つ新基板であるSystem ES3(*2)が採用されたりと、稼働前は期待値が高かった。
だが、いざ蓋を開けてみればぞんざいな過去作キャラの描写・稚拙なストーリー・バグ等の短所が目立つ作品となってしまった。
廃リゾート島で行われる兵器マーケットにて、ある機密データが宿敵ワイルド・ドッグの手に渡るとの情報を掴んだ欧州連合(EU)の国際諜報機関「VSSE」。
VSSEはデータの漏洩を阻止する為、若手コンビのルーク・オニールとマーク・ゴダート、ワイルド・ドッグとの交渉役であるベテランのロバート・バクスター(*3)、
そして後方支援・移動手段担当の女性エージェント、キャサリン・リッチの計4人を廃リゾート島へと送り込んだ。
しかしワイルド・ドッグは囮交渉に気付き逃走。エージェント達は彼が率いる武装組織の兵士達と戦いながら、機密データを持つワイルド・ドッグを追撃する…。
+ | 「真の黒幕編」ストーリー、ネタバレ注意 |
今作も「ペダル操作(遮蔽物に隠れる)を駆使して、時間内に敵を倒して進んでいく」というシリーズのコンセプトを踏襲しているが、キャッチコピー通り「攻め」を意識した意欲的な新システムを多数追加している。
+ | 序盤のステージ情報 |
+ | 真の黒幕編のステージ情報 ネタバレ注意 |
+ | 折りたたみ |
+ | 各キャラの目立つ改悪部分。「真の黒幕編」のネタバレを含むので注意 |
+ | ストーリーに関して。「真の黒幕編」のネタバレを含むので注意 |
ダブルペダルシステムや新型ガンコン、ガンシューティングゲームとして基本的な部分は押さえてある作り等、評価できる要素はあるのだが、如何せん従来作と比べると様々な作りこみが足りておらず、控えめに言っても「凡作の感が強い」。
「真の黒幕編」を未実装のまま発売・高難度問題はアップデートで改善したが、復活キャラがぞんざいに扱われる稚拙なストーリーや更なるバグが追加された事もあり、ファンからの評価も過去作に比べ一段と低く見られている。
それが影響してか稼働数も過去作と比べ急速な減少傾向にあり、今作と同じ基板を使用した『鉄拳7』と違って物語の補完やバグ・バランスが修正された家庭用移植の音沙汰も無いなど「ファンには様々な意味で辛い作品」と言えるだろう。
*1 『3』発売当時はネクステック。今作稼動から1年後の2016年に解散した。
*2 OSにWindows Embedded 7が使われているバンダイナムコ製のPCベース基板。
*3 『2』における2P側主人公。
*4 『2』における1P側主人公。
*5 デザイン的には前作の「フラッシュライト付のベレッタ92」風から「デザートイーグル」風に変更された。
*6 従来作における「隊長兵」であるが、今作では耐久力を持つ。
*7 一般兵はアサルトライフル、防弾盾装備の兵士はサブマシンガン。
*8 モーション自体は「SIDE ATTACK」時を除いて『4』の流用である。
*9 尤もあちらはバイクではなく車だが。
*10 ただし『2』PS2移植版では、クライシスミッションモードの最終ミッションにおいてキースが『1』の主人公リチャード・ミラーと戦っている(ただし訓練という名目なので、模擬弾を使用)。
*11 『3』のステージ2ボスも似ていると言えば似てはいるが、物が散乱する室内や手裏剣のように回転しつつ投げられるナイフ、それに残像を出しつつの高速移動などエッズィの方が近い。
*12 『3』と『4』はPS2ベースの「SYSTEM246」シリーズ、『レイジングストーム』はPS3互換の「SYSTEM357」。
*13 1P側なら2Pキャラ、2P側なら1Pキャラ。
*14 『HOD』または『HOD2』稼働当初は「ガンシューティングは6発装填」という風潮があり、それにあわせてバランス調整をしていた。なお、この風潮を打破したのが他でもない『タイムクライシス2』である。
*15 このテクニックを使いながらプレイする場合、自らの足・筐体のペダルを延々と酷使する事になり、言うまでもないが足腰の弱い人には推奨できない行為である。
*16 この他、シーカーを一定数撃破することでもマシンガンの弾をドロップする。
*17 過去作『3』では寿司ネタの描かれたネクタイを、家庭版『4』では背中に大きく「牙」の文字が入った暴走族じみたロングコートを着ていたりと、日本文化が好きな設定なのかもしれないが…。
*18 やっていることは『2』の黒幕と全く同じで、OPでは黒幕のやり方を完全否定していた
*19 公式の歌詞も未発表、かつボーカルは外国人なので、ネイティブスピーカーでもなければ完全な聞き取りは不可能だろう。
*20 ゲームプレイに実害は無いが「ステージ3のムーブイベント後、破壊された多脚戦車にミサイルのグラフィックが不自然に宙に浮いている」というもの。
*21 刀を構えた姿勢で横を向いたまま、体の側面を向けてプレイヤー側にホバリングで迫ってくる
*22 2015年の本作のアップデート前に稼働開始。以前セガが出した同名同ジャンルのゲームとは原作が同じだけで別作品。筐体はダークエスケープ3D、セーラーゾンビからのコンバートも可能だった。