【じゃんさんごくむそう】
ジャンル | テーブル/麻雀 | ![]() ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション2 プレイステーション・ポータブル ニンテンドーDS |
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メディア |
【PS2】DVD-ROM 1枚 【PSP】UMD 1枚 【DS】1GbitDSカード |
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発売元 | コーエー | |
開発元 | コーエー(オメガフォース) | |
発売日 |
【PS2】2006年3月23日 【PSP/DS】2006年9月28日 |
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定価(税別) | 各4,800円 | |
プレイ人数 |
【PS2】1人 【PSP】1~2人 【DS】1~4人 |
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セーブデータ |
【PS2】120KB以上 【PSP】288KB以上 【DS】キャラクターデータ3個 |
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通信機能 |
【PSP】アドホック通信 (プレイヤー2人対COM武将2人のタッグ戦) 【DS】DSダウンロードプレイ (最大4人での対戦) 【DS】DSワイヤレスプレイ (プレイヤー2人対COM武将2人のタッグ戦) |
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レーティング | CERO:A(全年齢対象)(*1) | |
廉価版(税別) |
KOEI The Best 【PS2】2007年12月27日発売 【PSP】2008年4月24日発売 【DS】2008年7月10日発売(各2,800円) コーエーテクモ定番シリーズ 【PSP】2010年11月18日発売/1,500円 |
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配信(税別) |
【PSP/PSV】2009年11月1日/1,143円 【PSV】UMD Passport:2011年12月6日/477円 |
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判定 | バカゲー | |
ポイント |
理不尽なCPUの強さと苦行のやり込み要素 本編では見られない武将の描写などは好評 |
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無双シリーズ |
『真・三國無双4』に登場する無双武将(プレイアブルキャラクター)達を相手に麻雀対局を行うゲームで、コーエーがしばしば発売する歴史ゲーム/書籍オールスターの麻雀ゲーム『麻雀大会』を元にしたタイトルとなっている。
魏伝・呉伝・蜀伝・そして国を超えた無双伝の4つのストーリーが展開される「無双闘牌」と、様々なルールの大会でのトーナメント戦を勝ち抜きつつ「雀帝」の称号を目指す「雀帝位戦」に加え、ルールや面子などを自由に選んでの対局を楽しめる「自由対局」の3つのモードとプレイヤーや武将達の対戦成績を詳細に確認出来る「データベース」が用意されている。
DS版以外は無双闘牌の幕間デモや対局中の台詞が完全フルボイス(*2)となっており、更に3つのモードそれぞれで武将に完勝(*3)する事で、その武将の対局前後や対局中の全ボイスを鑑賞出来るといった要素もある。
なお、キャラクターものの麻雀ゲームには色々なイカサマが出来たりするものが多いが、本作はそういった要素を排した本格的な対局をウリとしている。
このページでは可能な限り専門用語の類は使わないようにするが、流石に内容に触れる上で一切使わない事は不可能なため、最低限は使わざるを得ない点を悪しからずご容赦いただきたい。
+ | 軽度ながらもネタバレを含むため、クリックで展開 |
チョンボが出来ないようになっている
無双闘牌のシナリオが良い意味でぶっ壊れている
豊富な武将達のボイス
+ | ツモホー! |
見ているだけで笑えてくる武将のカットイン
BGMの秀逸なアレンジ
武将ごとの個性がある
システム周りは概ね快適
ハードルが高すぎる
コンピューターが強すぎる
謎の「爆発度」という設定
対局中の台詞
ボイスコレクション収集が苦行
DS版を買うメリットが少なすぎる
麻雀に関しては上の通りの理不尽な内容だが、無双シリーズの、特に武将ファンにはたまらない要素も少なくない。
だが悪い点に書いたような有様なので、麻雀に詳しくないファンはまず手を出せる代物ではないし、雀士は雀士で無茶な運負けにイライラさせられるため、最終的には誰得と言わざるを得ない内容となってしまっている。
上述のあまりのCPUの強さに偽りはないが、豪運ゴリ押しでアガれることもあり、意外と詰みであったり無理ゲーにならないとも言える。
だが、それこそ気が狂いそうなまでのトライアンドエラーを繰り返してようやく1ステージ突破というのも少なくなく、多くのプレイヤーから一通りクリアする前に投げたという声が上がっている現状も無理はない。
せめてコンピューター戦が理不尽な難易度ではなく、初心者向けのモードが実装されていたのなら、もう少しファンアイテムとしての価値も上がったかも知れないと考えると、本当に惜しいタイトルである。
『真・三國無双2』が由来となっている張遼の空耳ネタは本作でも採用されている。
使うシチュエーション(*21)はともかく、本作では普通に聞こえるので、空耳のネタとして使えるものではない。
――貴公らのリーチ…邪魔だーっ!
ゲーム内容自体は誰得レベルのものになってしまっているのは前述したが、それでも無双武将達の普段見ることが出来ないであろう描写と言う点では高い評価を得ている所もまた事実である本作。
それ故、本作発売以降に登場した武将までを含めた新バージョン、または『戦国無双』シリーズや『無双OROCHI』シリーズを舞台にして出して欲しい(*22)という意見も割合見られるものとなっている。
もっとも、「ゲーム部分はちゃんと調整して理不尽ではない難易度にしてくれ」という意見とセットなのは言うまでもない。
*1 PS2版のみ旧レーティングのCERO:全年齢対象となっている。
*2 DS版は幕間デモはボイス無し、対局中の台詞も一部ボイス無しとなっている。
*3 自分がトップを取りつつ対象の武将を最下位にしていることが条件。
*4 水と魚は切っても切り離せない関係であるように、離れられない親密な関係のこと。元々は劉備が三顧の礼をもって迎え入れた諸葛亮との関係を「魚に水があるようなもの」と例えたという故事から来ている故事成語。余談になるが、日本ではこれを元にして徳川家康と本多正信の主従関係を「水魚の如し」と表していたりする。
*5 ただし、1つのキャラクターデータでクリアしていなければならない。3つのキャラクターデータでそれぞれのシナリオをクリアしていても選べない。
*6 何故かバカップルと卓を囲まされて目の前でイチャつかれたり等。
*7 麻雀では「1飜縛り(イーハンシバリ)」のルールがあり、アガリの形を作っても、その中に最低でも役が1つ(=1飜以上)は無いとアガリが認められない。ただし、持っているだけで1飜になるドラは例外で、ドラを除いて役を最低1つ作らないとアガれない。
*8 あと1つ牌が揃う事でアガる事が出来る状態の事。
*9 簡潔に言えば親の場合は12000点、子の場合は8000点となるアガリのこと。大抵の場合は青天井で計算してしまうと、この数字を超えて1回のアガリで数万点が動いてしまうことにもなりかねないので、満貫として支払い点数の上限を設けてそれ以上の点数は切り捨てるというルールになっている。満貫より上はハネ満(満貫の1.5倍)、倍満(同2倍)、三倍満(同3倍)、役満(同4倍)とあり、アガった際の役の難度に応じて点数上限が上がっていく。
*10 大まかに言うと既にアガリに必要な牌を捨ててしまっていたり、他のプレイヤーが捨てたアガれる牌を見逃してしまっている状態ではロンアガリが出来ないと言うルール。
*11 ファミコン初期の「麻雀」やPC黎明期の名作「ぎゅわんぶらあ自己中心派」など。
*12 それこそ麻雀で三国統一出来てしまうのではないかと思えるくらい大げさなものも多い。加えて、何故か麻雀の腕前を「武」と言ってしまう武将も。
*13 八回連続で親がアガった時成立するローカル役。役満。もちろん発生率は非常に低い。
*14 完全新規楽曲を除き、例外として五丈原での対局の時とオーラス(最後の局のこと)時にプレイヤーがトップであった場合はそれぞれ『真・三國無双2』の前者は五丈原の戦い・蜀軍のBGMである「SACRED GROUND Ver.2」のアレンジが、後者は優勢のBGMである「SUPERIOR」のアレンジがかかる。
*15 他のプレイヤーがアガれる牌を捨ててしまい、ロンアガリされてしまうこと。「振り込む(振り込み)」とも。
*16 あくまでプレイヤーの放銃以外の他武将のアガリ全てなので、他の武将が放銃した時は勿論のこと、プレイヤーにも支払いが発生する他の武将のツモアガリの時もかかる。
*17 リーチ一発(リーチをかけた次のツモまでにアガること)でのアガリも当たり前のようにしてくるため、こちらが対策を講じようがない場面も多々ある。
*18 既にリーチをかけている者がいる状態でかけるリーチのこと。
*19 役が1飜しかない「ノミ手」と呼ばれるアガリも多々見られる。
*20 プレイヤーが放銃させられることも多々ある。一度リーチをかけてしまうと手の内を変更することは出来なくなるので、他のプレイヤーのアガリ牌を掴まされるとそのまま捨てる、つまり放銃するしかなくなる。
*21 張遼以外の2名がリーチをかけている状況で、張遼がリーチをかける時に使われる。
*22 『戦国無双』シリーズの場合は麻雀じゃなくて花札の方が良いという意見もあったりするが。