【あさしん くりーど ふぉー ぶらっく ふらっぐ】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 Wii U Microsoft Windows プレイステーション4 Xbox One Nintendo Switch(*1) |
||
発売元 | ユービーアイソフト | ||
開発元 | ユービーアイソフト モントリオール・スタジオ | ||
発売日 |
【PS3/360/WiiU/Win】2013年11月28日 【PS4】2014年2月22日 【One】2014年9月4日 【Switch】2019年12月6日 |
||
定価 |
【PS3/360/WiiU/Win】7,770円(税込) 【PS4/One】8,820円 |
||
レーティング | CERO:Z(18才以上のみ対象) | ||
備考 | Switch版の単体販売はなし | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
シリーズの新たな出発 海賊にしてアサシンの主人公 パワーアップした海戦要素 もはや別ゲーとも言えるゲーム性 現代編もリニューアル 尾行メインミッションが煩わしい |
||
ASSASSIN'S CREEDシリーズ |
立ち向かえ 自由のために
己の信条のために。
『ASSASSIN'S CREED』シリーズのナンバリング第4作。据置用タイトルとしては通算6作目となる。
前作『ASSASSIN'S CREED III』において、一作目より続いていた現代編が一応の完結をみたため、本作はシリーズにおいて新たなスタートと言える作品になっている。
タイトルの「BLACK FLAG」は黒地に髑髏が描かれた海賊旗を指し、本作の舞台は18世紀初頭の「海賊黄金時代」末期となっている。広大なカリブ海や点在する島々、実在の都市などを自由に探索できるオープンワールド形式3Dアドベンチャー。
『III』の主人公「コナー」の祖父にあたる「エドワード・ジェームズ・ケンウェイ(*2)」が主人公となる。
本作は『III』に続く「ケンウェイ・サーガ」の第2作でもある。
現代編も、主人公や舞台が一新されている。これまでのアサシン側から世界を救うための戦いとうって変わり、アブスターゴ社が本格的にアニムスを用いてエンターテインメントに進出しようとしており、本作はその過程での調査といったものになっている。
ちなみに、『III』と同時発売された『ASSASSIN'S CREED III LADY LIBERTY』は、アニムスを利用したゲームの初期作という設定であり、作中でも言及されている(*3)。
アブスターゴエンターテインメント社は、アニムスを一般家庭に普及させるためのゲーム機「アニムス・オメガ」を市場投入し、キラータイトルとなれるVR体感型ゲームを開発していた。大衆の心を掴むためにうってつけな題材として、海賊黄金時代を舞台にしたゲームの開発のため、2013年10月29日、新人が「リサーチ・アナリスト」として入社する。そして新入社員(現代編主人公)はとある海賊の記憶を追体験しながら、作品に使えそうなデータを集めていくのだった。
しかしこれは表向きの話であり、テンプル騎士団の思想を受け継ぎ人類支配を目論むアブスターゴ社は、究極の監視装置となる『かつて来たりし者たち』が造った古代の遺物『観測所』を手に入れたがっていた。回収したデズモンド・マイルズ(前作までの主人公)の遺体から得た遺伝子記憶をリサーチ・アナリスト達に読ませ、『観測所』の所在を知る「エドワード・ケンウェイ」という海賊の記憶を入手しようとしている。
1715年のカリブ海、エドワード・ケンウェイは海賊として乗船していた船がアサシンに襲撃され、さらに嵐で船は難破し、ある島に流れ着く。同じく流れ着いていたアサシンと敵対した末倒したエドワードは、アサシンの衣装と所持品を手に入れ、彼がアサシンを裏切り、とある人物と接触を試みていたことを知る。金の臭いを嗅ぎつけたエドワードは、同じ島に流れ着いていたボネットと共に、船で島を脱出することに成功する。身分を騙りその人物に接触したエドワードは、そこで大いなる力を秘めた「観測所」なるものと、そこに至る鍵である「賢者」なる人物の事を知る。しかし、報酬に満足できないエドワードは、自身で賢者に接触しようとするも正体が露見、移送船に捕らわれてしまう。だがそこで同じく捕らわれていたアドウェールと共に脱出し、他の海賊も解放しつつ、船を奪って嵐の中を逃げ切った。エドワードは手に入れた船を「ジャックドー」と名付け、自身の野望のため「観測所」を求め海賊船船長としての道を歩み出す。
アブスターゴの真の思惑など知る由もなくゲーム開発者として仕事をこなしていた新入社員だったが、ある人物からハッキング行為に協力するようハメられ、普段の仕事の裏で何かが動いている事を感じ始める。そして事態は思わぬ方向に向かって行き、過去と現在が交錯する。
+ | ... |
『III』で好評だった海戦を大幅にパワーアップさせ、それに相応しい「海賊黄金時代」という舞台で、シリーズの新たなステージに出航した作品。
かなり異なる内容や多少の問題といったものも述べはしたが、ゲームとしての面白さに欠けるかと言えば断じて否である。この世界に馴染んだ頃には、獲物を求めて駆け回る立派な海賊となっている事だろう。
晴れて本作は、一旦完結したシリーズの新たなスタートに成功し、後に多くの続編が制作されていく事となった。
シリーズの中では異端視されることも多いが、同時に本作をシリーズNo.1に挙げるプレイヤーも、また多い。
*1 『ASSASSIN'S CREED REBEL COLLECTION』に収録。
*2 設定自体は前からあり、『III』のDLC「ワシントン王の圧政」の中で、コナーが船を操っている時に、祖父の名が「エドワード」で海賊だったと語る場面がある。
*3 作中では『レディ リバティ』と呼ばれており、海外版では原題の『Liberation』となっている。
*4 剣を入手すると必ず同じ剣を2振り持ち歩くことになる。
*5 当時の銃は単発で信頼性も低かったため、実際の海賊も多くの銃を持ち歩いていたらしい。
*6 使える装備が増えるに伴い位置がずれることはある。
*7 道具と言っても他のものは実質武器ばかりであり、金貨も道具とは言いがたく、純粋に道具らしい道具は何気にこれくらいである。
*8 これまでのように、弾丸を撃ちつくした時の自動リロードも一応ある。
*9 これまでは地下のトンネルで移動しているという設定があったが、今作では無くなった。
*10 敵兵と戦闘している海賊を助けたり、海上の漂流者を救助する事でも補充できる。
*11 チートを有効にしていると、ゲーム内容が保存されなくなる。
*12 場所によっては最初から浮いている「機雷」と言えるものもある。
*13 「きゅうほう」と読む。かつて使用された極端に砲身の短い大砲を指し、その形状が臼に似ていたことからこう呼ばれる。
*14 海上では船同士が勝手に戦っている事もあり、最初から乗り込み可能状態の船もある。
*15 ある程度接近すると強制的に離れて使えなくなる。弱小な船では乗り込む前にこの時点で決着が付くこともある。
*16 これら漂流物や漂流者は、普通に航行していても結構遭遇する。
*17 この戦闘はかなり簡素なアニメーションで、速度に応じて行動順が回ってきた船から自動で攻撃し、攻撃力に応じたダメージを与えるというものになっており、プレイヤーができるのは樽爆弾の投下ぐらいである(個数制限あり)。
*18 ここの司令官も降伏状態であり、一方的に倒すことができる。そのため、司令官室に行けるようになった時点で実質的に勝利である。
*19 「新鮮な肉が手に入る」等の台詞も聞けるのだが、あくまで手に入るのは皮や骨で肉は入手できない。
*20 「せんすいしょう」と読む。文字通り釣鐘状の物体で、内部に空気を溜めたまま水中に沈めて使用する。
*21 『BH』までは、本編とは違うが作品の雰囲気を伝える独自のムービーが流れていた。しかしその後の作品は、本編冒頭のムービーと同じものが流れるようになった。
*22 『III』のように鍵を開けるといったものはなく、インタラクトすると即開けられる。ちなみに「さぐる」というより、「蹴り開ける」といった乱暴な動作になっている。
*23 ただし、ミッション完了画面で表示される数値はあくまでそのプレイ内での評価となり、未達成のサブ目標だけを達成した場合「90%」と表示される。だがDNAトラッカーで確認すると、「100%」になっている。
*24 『III』では、サブ目標は1つの場合もあれば3つ4つあるものもあり、展開のネタバレ防止のためか進行中に追加されることも多く、初見プレイでは気が抜けなかった。
*25 FPSなどのように手の先も見えず声すら発しない。進行に従い追加される日記の内容から多少の人物像が見える他、周りと比べた視点の高さから大体の身長が分かるぐらいである。
*26 一応途中で止めることはできるが、初見では何が起きるか分からないため、そのままだらだらと最後まで聞く人もいるだろう。