USAVICH ゲームの時間
【うさびっち げーむのじかん】
| ジャンル | ミニゲーム集 |  
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| 対応機種 | ニンテンドーDS | 
| メディア | 128MbitDSカード | 
| 発売元 | バンダイナムコゲームス | 
| 開発元 | キャトルコール | 
| 発売日 | 2011年12月8日 | 
| 定価 | 2,940円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | ミニゲーム集(5個) 電卓に隠し要素という新スタイル
 ファンアイテムとしては悪くない?
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概要
ロシアの刑務所に収監されているウサギのプーチンとキレネンコの日常を描いた3Dアニメ『USAVICH』(ウサビッチ)のゲーム化。
各キャラクターにミニゲームやツールが割り振られており、そのキャラクターならではの雰囲気で楽しむことができる。
ミニゲーム・ツール
名前が「○○の時間」になっているのはアニメのサブタイトルの名付け方に合わせているため。
ミニゲームをクリアするとニンジンが1本手に入り、これを使って「ごほうび」を解放させることができる。
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ピンチの時間
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仕事をサボり投獄された、プーチンのミニゲーム。
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腹を下したプーチンにトイレットペーパーを渡すため、プーチンを操作して運ばれるトイレットペーパーをキャッチする。
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制限時間までにキャッチできればクリア。
 
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セラピーの時間
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プーチンのツール。「ツール」にはゲーム性はない。
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プレイヤーは面会人となり、DS本体のマイクでプーチンに話しかけることができる。するとプーチンが反応するのでさらに話を続けられる。好きなタイミングで終了可能。
 
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計算の時間
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プーチンのツール。実はとある隠し要素がある(詳細は後述)。
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17桁まで計算できる電卓。ボタンを押すたび上画面のプーチンが反応する。平方根の計算はできない。
 
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バトルの時間
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顔がちぎれている極悪ウサギ、キレネンコのミニゲーム。
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看守がこちらに爆弾や魚などを投げつけてくるので、タイミングよく跳ね返す。
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一定個数看守に当てればクリア。逆にこちらが当てられすぎするとゲームオーバー。
 
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脱獄の時間
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キレネンコのミニゲーム。このミニゲームのみ最初から遊ぶことはできず、他の4つのミニゲームをクリアしなければならない。
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ボタンの文字が書かれた看守が出現するので、順番を覚えてその通りにボタンを押していく。
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ボタンを間違えたり、出現してから時間が経ち過ぎたりすると看守から攻撃されてしまう。一定回数攻撃を受けるとゲームオーバー。
 
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タイマーの時間
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キレネンコのツールだが、少しゲーム性がある。
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99分59秒までのタイマーで、カウントが0になると看守が次々と襲ってくる。この時下画面のボタンをタイミングよく押すと看守を倒せるので、何回倒せるかチャレンジできる。
 
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チュッチュの時間
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プーチンに懐いているオカマのヒヨコ、コマネチのミニゲーム。
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これに関しては問題点だらけのため詳細は後述する。
 
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シュートの時間
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刑務所に棲みつくカエルのレニングラードのミニゲーム。
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飛んでくるコマネチをトイレに投げ込む。一定数入れるとクリア。時間制限はない。
 
問題点
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薄すぎる内容
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ミニゲーム集を謳っていながらミニゲーム5個でははっきりいってミニゲーム集として成立していない。DSソフトとしては3000円は安めだが、それでも見合わない内容量である。
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難しさに相当する「レベル」も3種類しかなく、しかもレベル2を遊ぶためにはレベル1を、レベル3を遊ぶためにはレベル2をいちいちクリアする必要がある。なお、レベル3をクリアするとレベル1に逆戻りする。
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エンディングへの到達基準も先述した隠しミニゲームをクリアするだけ。ゲーム開始から20分もかからないだろう。
 
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一部ミニゲーム・ツールの出来が悪い
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5種類しかないミニゲームだが、その中でもプーチン、レニングラード、コマネチのミニゲームは出来が良くない。
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プーチンのミニゲームである「ピンチの時間」はトイレットペーパーをキャッチしたことになる判定が小さすぎる。体には判定がなく、高く伸ばした腕のその指先にしか判定がない。
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レニングラードのミニゲームである「シュートの時間」も同様。非常に当たり判定が小さくストレスが溜まりやすい。
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コマネチのミニゲームはタイトル通りひたすらキスをしまくるミニゲームなのだが、操作方法は下画面中央をタッチし続けるだけ。ゲームとして遊べるかどうかも怪しい。
 おまけにキスの相手が青髭の生えたオカマのヒヨコなので、相当な物好きでもなければ罰ゲームである。
 
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プーチンのツールも使い勝手が悪い。
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「セラピーの時間」はたった5種類しかないリアクションをひたすら繰り返されるだけなのでセラピーとして機能していない。おまけに反応が妙に大袈裟で可愛くない。
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「計算の時間」はまだマシな方だが、いざ使おうとするととんでもない落とし穴にぶち当たることになる。何を隠そう、かけ算とわり算のボタンが隠し要素なのである。実用ツールでありながら隠し要素があるのはもはや使わせる気がないのでは?
 
 
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集まりにくいごほうび
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全96個もあるご褒美はニンジン1本につき1つ解放されるのだが、そもそもニンジンの集まりが悪すぎる。
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ミニゲームを1つクリアする毎に1本のニンジンしか手に入らない。ミニゲームはカウントされる項目があったりするが、それとは全く関係がない。
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後半になると当たり前のようにダブりはじめるため最低でも100本程度必要。
 
評価点
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BGMや背景が本編と同じ。
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ごほうびの内容が充実している。集まりにくいものの、本編中に登場したアイテムから、作画資料まで見ることができる。
総評
電卓やカレンダーといった機能から、日常生活に密着してプレイして欲しいと考えていたのかもしれないが、そうだとしても内容が薄すぎて役に立たないソフトである。
ただし、ごほうびの資料性が非常に高いので、作業プレイに耐えられる人なら本作はファンアイテムとして使える…かもしれない。
余談
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数量限定で携帯クリーナーが付いたセットが販売された。
最終更新:2021年12月11日 09:30