【しょだいねっけつこうはくにおくん】
ジャンル | アクションRPG | |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 8MbitROMカートリッジ | |
発売・開発元 | テクノスジャパン | |
発売日 | 1992年8月7日 | |
定価 | 8,900円(税別) | |
配信 | プロジェクトEGG:2010年12月14日/500円(税別) | |
セーブデータ | 6個(バッテリーバックアップ) | |
判定 | なし | |
ポイント |
荒唐無稽な世界観と熱いストーリーが売り 戦闘民族、大阪人 (リアルでもゲーム内でも)おまえ ええどきょう してるやんけ |
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くにおくんシリーズ |
アーケードから始まり、ファミコンにおいて一時代を築いた『くにおくんシリーズ』のスーパーファミコン第1作である。
第一作の『熱血硬派くにおくん』で暴走族やヤクザ相手に乱闘を繰り広げて(*1)以降は「ダウンタウンシリーズ」や「スポーツシリーズ」においてデフォルメ姿で様々なスポーツに精を出し健康的な不良として名を馳せていた「くにお」だが、今回は『初代』の名の通り1986年のオリジナル以来のリアル頭身での登場となる。それに伴い本作は「熱血硬派シリーズ」に含まれ、シリーズ生みの親の岸本良久氏がプロデューサーを務めている。
修学旅行で大阪にやってきたくにおたち熱血高校の面々。
大阪から最近転校してきた「よしひろ」に街を案内してもらうという仲間たちと別れたくにおは、宿泊予定のホテルに向かう途中に地元の不良たちに襲われる。
難なく撃退するが、なぜ襲われたかも分からないままホテルで休んでいると、今度はクラスメートのひろしが地下の駐車場で襲われていると聞かされる…。
くにお「おはようさん がりあ」 店員 「お前誰にクチきいてんねん!」などという心あたたまる会話を交わしたりもする(*7)。
全体的に出来が粗い部分が多くバグがマイナス要素として目立つ難点だが、その破天荒な世界観、アツいストーリーなど今なおファンは多い。
ゲームの内容としては『ファイナルファイト』+RPGと、わかりやすい事に加えてどつく事に関しては妙に自由度が高いなど、とにかく笑える部分が多いゲームであり、ハードルも低い。
バグや未完成な部分がしっかりとしていれば良作になりうる素質は十分にある惜しい作品でもある。
残念ながら権利関係(阪神タイガースの協力でタイガースショップが実名で登場している等)の事情でリメイクなどは行えないらしく、本作は今に至るまでリメイクされていない。 配信もプロジェクトEGGのみであり、バーチャルコンソール等での配信はされていないが、2025年4年24日発売の『テクノス ザ・ワールド くにおくん & アーケードコレクション』にも移植され、さらに阪神タイガースとロッテリアの部分が修正された。例えば阪神タイガースからライガースに、ロッテリアからラッテリオという風に修正されたため、問題が解決した。
*1 それ以外にはGBの『番外乱闘編』もデフォルメ絵だが同様の作風である。
*2 相手が怯んでいる時のみ出せる強力なパンチ。過去作で言うとストレート2発の後のアッパー
*3 垂直ジャンプから出すキック。攻撃手段としてよりも相手にふっ飛ばされた時の受け身として重要
*4 阪神ファンがモブキャラとして登場する事から、シリーズでも珍しくメガホンが武器として登場している。しかし、協力している企業のファンを殴り倒してもいいものか
*5 大阪連合のアジトになっているという地下道などでもこのオッサンやオバハンがワラワラ出てきたりするため、ひょっとしたら本当に大阪人すべてが敵なのかもしれない。
*6 一部歩けない路線も存在する。ただし大阪の地下鉄は大半が第三軌条集電(電線が線路脇にある方式)なので線路沿いを歩くこと自体が非常に危険なのだが…。
*7 関西を中心に展開している清涼飲料水メーカー「サンガリア」とかけたギャグ。
*8 「大魔王シャザーン」のパロディ
*9 味方になってくれる大阪同盟の連中から「桜宮高校」「野田工業高校」「戎高校」「千里女子高校」の4校のみ名前が判明。
*10 海の猿=シーモンキー。当時ではなく一昔前に流行した、勝手に増える生き物。
*11 いずれもケンカが出来ない弱い存在である位置づけがされている
*12 攻略本では「敵と味方の区別が付かない場合は敵味方区別せずに戦闘しよう」とアドバイスされている。
*13 よしひろに関してはチーム内最強のステータスを持つため実用面で言えばかなりの存在感を示していたが。
*14 むしろ体力や防御力に関してはチーム内最弱であり、全キャラ中でも平均以下という扱い。なお本作で共演した「ひろし」はゲーム内2位の防御力を誇る打たれ強いキャラになっている。