【さんまのめいたんてい】
ジャンル | アドベンチャー | ![]() |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
発売・開発元 | ナムコ | |
発売日 | 1987年4月2日 | |
価格 | 4,900円 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
意外にも堅実な推理もの 高難度のミニゲーム |
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吉本興業関連作品シリーズ |
吉本興業の人気お笑い芸人たちをフィーチャーした、実在芸能人とのタイアップによるタレントゲーム。ジャンルはテキストアドベンチャーゲーム。
プレイヤーは桂文珍殺人事件の真相を解くため、自称「関西一の名探偵」明石家さんまの助手となり、一緒に事件を解決していく。
探偵ものにはあるまじき面白い要素が幾つかある。今となっては倫理に引っかかりそうなものもあるが製作側の吉本に対するリスペクトが十分に伝わってくる。以下が該当する。
+ | ネタバレ |
+ | 事件の真相(ネタバレ注意) |
無機質になりがちなコマンド選択型アドベンチャーのシステム周りに視覚的なわかりやすさを加え、さらにキャラクター性を生かしたユーモアやギャグを織り交ぜ、手詰まりを起こしにくいほどほどの難易度に抑える…と、全体的にまとまりの良い仕上がりとなっている。
アドベンチャーとしてもキャラゲーとしても丁寧な仕事ぶりの光る、ファミコンにおける芸能人タイアップものとしては稀有な良作である。
*1 1981年から1989年までフジテレビで放送。最高視聴率29.1%(1985年末のスペシャル)と人気番組だったが、この頃はTBSの「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」に人気を奪われていた上に、MCを務めていたビートたけしが軍団を連れて自ら起こした「フライデー襲撃事件」の影響で出演しなくなるなど低迷期に入る頃で落ち目だった。
*2 なお、SEは「ゴォーン、バキッバキッ」とかなり重々しい音が鳴る…本当にどつく程度ですませてるのだろうか
*3 言うまでもなく「映倫」のパロディ。また7650はナムコの語呂合わせである。
*4 前述の「温泉覗き」も同様の表現となる。
*5 ナムコのファミコンゲームは基本的にタイトル画面が無音(タイトルBGM自体がない)のものが多い。
*6 ミニゲームに入る前には「上から降ってくるものにあたってはいけませんよ」としか言われない。時計も上から降ってくるものには違いない。
*7 この時は「バキッ・ガスッ」と殴られているのに何故か「どつく」のSEがない。
*8 '86年度版では1番打者。
*9 1988年2月に稼働開始して一躍大ヒットになった「もぐら叩きワニ版」のような筐体型ゲーム「ワニワニパニック」のスピンオフ。
*10 もっとも、オープニングの段階で殺されるため、バラしても問題は無かったというのはあるかもしれない。多分に意趣返しもあっただろうが…
*11 前述の「出演料は支払われなかった」の桂文珍のエピソードからもわかるように、出演者は基本的に無許可で、事後承諾すらしていない
*12 よゐこ有野がさんまに「ゲームが趣味」と言ったところ、「ゲームなんか時間のムダやろ」と斬り捨てられたと語っており、テレビゲームそのものに対してあまり理解が無いと思われる。ただし自身が本作で主人公を務めたこと自体は、テレビ等で幾度か自慢したことがある。
*13 1991年11月発売の『ゼルダの伝説 神々のトライフォース(任天堂・SFC)』が39点で更新したことで採点基準が甘くなり、1998年11月『ゼルダの伝説 時のオカリナ(任天堂・N64)』が初の40点満点を記録してからはまるでバーゲンセールのように満点が頻出するようになった。
*14 開発はファミコン風のアドベンチャーゲーム『ミステリー案内シリーズ』を手掛けるハッピーミールが担当。