レコンキスタ
【れこんきすた】
ジャンル
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ミステリアス・恋愛アドベンチャー
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対応機種
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Windows 98/Me/2000/XP/Vista
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発売・開発元
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コットンソフト
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発売日
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2007年6月22日
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定価
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8,800円(税別)
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レーティング
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アダルトゲーム
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配信
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2014年04月18日/5,029円(税込)
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判定
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良作
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ポイント
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前作とは異なりミステリー物 ダブル主人公制ではあるものの、実質主人公は4人
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概要
解散した「ねこねこソフト」のスタッフ(2008年7月にねこねこソフトは活動再開)が再結集したコットンソフトの2作目。
メインライターは海富一、秋津環、サブライターの大月祐祐。
近年萌え要素の多い作品を出していたねこねこソフト系列としては珍しいミステリー物となっている。
ストーリー
本州の太平洋沿岸に浮かぶ、海上ニュータウンー
そこは国際的な新興住宅地として開発された人工島だったが、
今では見る影もなく疲れてしまった場所。
そして現在、その街を舞台にして、
ある噂がまことしやかに囁かれていた。
夜中にニュータウンの中をうろついていると、
槍のような刃物を持ったセーラー服の少女が現れて首を跳ねられるー
通称「首切り女」と呼ばれるその都市伝説を巡って、人知れず物語の幕が上がる…(公式サイトより抜粋)
特徴
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主人公の槙野圭吾と三沢信哉どちらかの視点を選択し、その後複数の選択肢を選んでゆくアドベンチャーゲーム。
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このゲームは三章に分けられており、一章は恋愛パート、二章は犯人ととある夫婦のストーリー、三章はトゥルーエンドとなっている。二章に出てくる2人のとある主人公こそ最も重要な主人公となっている。
評価点
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この作品のテーマ「全てを無くしてしまった場所で、もう一度大切な物を取り戻す」に沿った死生観を魅せる良いテキスト
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秋月暮葉を中心とするヒロイン達と主人公によって描かれる重いテーマである人の死に対してのあり方を題材としたシナリオは評価が高い
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OPである「Reconquista」は作品に添ってありテーマ曲として非常にマッチしている。
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18禁ジャンルを上手く使いこなしている
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とある兄妹の近親相姦のシーンでは18禁だからこそできる残酷な表現がある。アダルトゲームによくありがちなHシーンの必要性を問われるシナリオゲームが多いが、この作品は重要な場面として描かれていると言えるだろう。
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トゥルーエンドの締め括りの高さ
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最後のエンドはとあるキャラ達の本当の再会を描いており泣きゲーとしての評価が高い。
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複数ライターであるにもかかわらず設定矛盾がない
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複数ライター体制でよくあるちょっとした設定のズレなどがない。
賛否両論点
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ブランドらしさがない
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ねこねこ系列としては近年珍しいレイプ、グロシーンがあるため萌え要素を期待していたファンには評価が低い。
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約5年前にもねこねこソフトの『銀色』や『朱-Aka-』と言った暗めのゲームも出しているのだが、『ナツメグ』などからコットンソフトに興味を持った人にとっては取っ付きにくい。
問題点
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主人公に惚れるのが早すぎるヒロインがいる
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決して悪い子ではないのだがあまりにも早すぎるためご都合感がある。
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個別ルートでの一人だけ報われないヒロイン
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あるヒロインのみ実質バッドエンドのみのキャラがいる。秋月暮葉も悪い方向のエンドしかないと言えるかもしれないが、3章が暮葉ルートと言える為そう考えるといい方向のエンドがあると言えるだろう。
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エピローグでは主人公とは結ばれていないが個別ルートで報われなかったヒロインも共通ルートでは幸せな生活は送っている。
総評
人の死をテーマとするねこねこ系列としては珍しい重いテーマではあったものの、一人一人を攻略していくことによって作中内の事件内容が理解できるようになる作品となっている。古い作品ではあるが対応できるOSがあるのならば是非手に取って欲しい。
余談
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2013年発売の『コットンソフト コレクション vol.1』『コットンコレクション vol.2』に本作が収録されている。
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前者は本作を含む4本、後者は本作を含む2本が収録されている。
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コミケで販売された合同ファンディスク『ちょこっと! ファンディスク』『ちょこっと! ファンディスク2』に本作のキャラが出演している。
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コットンソフト3作目『ナギサの ~Around The Seaside~』にも一部本作のキャラが出演している。
最終更新:2021年08月03日 14:42