きゃらぶれーしょん! ~乙女は恋してキャラぶれる~
【きゃらぶれーしょん おとめはこいしてきゃらぶれる】
ジャンル
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キャラぶれ激しいお嬢様との二重生活ADV
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対応機種
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Windows 7/8.1/10
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発売・開発元
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あかべぇそふとすりぃ
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発売日
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2018年9月28日
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定価
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9,800円(税別)
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配信
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FANZA:2018年10月26日/10,780円
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判定
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なし
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レーティング
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アダルトゲーム
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ポイント
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一番女の子らしい女装主人公 灰汁の強いヒロイン この人たちは……クズだ
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概要
有限会社AKABEiSOFT2の「あかべぇそふとすりぃ」ブランドの新作。
このブランドは萌えゲー・凌辱・泣きゲー・シナリオゲー・シリーズものと、あまり作風に統一性がなく、本作はやや尖ったオリジナルの女装ゲーである。
ストーリー
~お嬢様は、キャラぶれが激しい!?~
主人公、伊吹六花には夢があった。それは使用人になること。
病気がちな従兄妹のお嬢様を支えられる付き人になること。
そして、この春――
彼の通う学園にそのお嬢様「桜木灰」が入学してきた!
「再会できて、とても嬉しいです――お兄様」
しかし入学早々、灰お嬢様はトラブルを起こし、
特別矯正女子寮・通称『監獄』に入れられてしまう。
あの清楚可憐な灰お嬢様が、間違いを犯すわけがない!
彼女の潔白を信じる六花は、「一ノ瀬雪亜」の助けを得て、
女装メイド――「ユキ」として監獄へ潜入するが……
「ちょっとそこのメイド、ジャ○プ買ってきなさい! 3秒以内よ!」
監獄で再会した彼女は、病弱さの欠片もない自由奔放やんちゃ娘だった!
おまけに、他の監獄生たちも普段の姿とはまるきり別人で!?
その上、灰お嬢様がとんでもないことを頼んできた!
「お願いっ! 私とお兄様の仲を取り持って!」
キャラぶれが激しすぎるお嬢様たちとの二重生活、ここに開幕!
(公式サイトより抜粋)
主な登場人物
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クリックで開閉
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六花 / ユキ
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女顔の主人公。女装メイドの姿では「ユキ」を名乗る。「ユキ」のみボイスが付いている。
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スペックは高めだが気弱で、ヒロインに押されがち。
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一ノ瀬 雪亜
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一ノ瀬美麗を名乗っているが、正体は双子の妹であり本名は「一ノ瀬 雪亜」
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美麗を名乗るときは言動が力強いが、本性は気弱。
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桜木 灰
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六花を慕うおしとやかなお嬢様。
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……と見せかけて本性は凶暴であり、『監獄』に入れられる騒動の張本人。
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天鳳院 姫芽
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ボーイッシュな男装少女であり、お嬢様たちの憧れの対象。
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勘違いから六花を憎んでいるが、ユキには恋心を抱く乙女。
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夢乃 有珠
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六花に甘えたがりの妹系少女。
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初対面の相手には無愛想で不機嫌な態度を隠さない。
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月ヶ瀬 灯
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明るく人に接するギャル。名前の読みは「コロナ」
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本人の意図せぬところでもう一つ人格エロエロな人格「あかり」が暴走する。
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特徴
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選択肢で展開が変わるノベルゲーム
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攻略対象のヒロインは5人。
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最初の選択肢でどの個別ルートに入るかが確定する。個別ルートでは差分レベルでテキストが変わる選択肢が数か所ある。
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エンディングを迎えるたびにヒロインのアフターストーリー(ほぼエッチシーン)が解禁される。
評価点
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女装もののお約束はきっちり押さえてある
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ヒロインの灰汁が強い分、大人しい性格の「ユキ」が一番女の子らしいという逆転現象が起きている。「ユキ」を演じるうちに、無自覚に性格も女の子らしくなる点も可愛い。
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ユキの声優は定評のあるくすはらゆい氏であり、どこか情けない台詞の読み上げが好評。
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風呂場でばったりでの胸パッドバレや、二面性がバレていないと思っているヒロインへの女装バレは他の女装ゲー以上に見所となっている。
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灰汁の強いヒロイン・二面性によるキャラクターの掘り下げ
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お互いに隠し事を知っている「雪亜」、「ユキ」を好み「六花」を嫌う姫芽、「六花」だけが一方的に二面性を理解している「灯」という風に、キャラ同士の関係性がそれぞれ違うため、不出来の差はあれど5つの個別ルートを全て新鮮に楽しめる。
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特に二面性の強い「灰」のルートはタイトル「きゃらぶれ」に相応しい意外な結末を迎えるため好評。
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『監獄』に入った直後はヒロイン同士の中もぎすぎすしているが、その中でも無愛想な「有珠」に明るく接する「灯」であったり、仲間の恋を応援するために自分の気持ちを抑えて引く「灰」であったりと、最初はバラバラだった面子が少しではあるが歩み寄る姿は成長を感じさせる。
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女装エッチシーン
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主人公が受けに回るシチュエーションは、気弱な「ユキ」の性質が生かされており好評。各キャラ1回はある。
賛否両論点
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掛け合い
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この手の作風にありがちな評価ではあるが、共通ルートと個別ルートで方向性が変わるため「わちゃわちゃしていた共通の方が好み」という意見がある。
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個別ルート限定で登場する本物の「一ノ瀬 美麗」は「灰」以上に言動がきついため、人によっては不愉快なレベル。
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「灰」は頻繁に「姫芽」を弄るが、これがイジメのようで不愉快とも捉えられる。
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ただし、たまたまパシリの現場を目撃した第三者から「この人たちは……クズだ」と評されており、作中でも酷い人扱いされている。プレイヤーと作中のキャラの評価が離れるということはない。
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また、「姫芽」と「ユキ」のために、自分が一歩引くような姿勢も見せており、決して一概にクズと呼べるような人物ではなく、作中でもフォローが入る。
問題点
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エッチシーンにおける女装解除
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六花の姿でのエッチシーンの方が多いため、女装ゲーのアイデンティティが失われていると非難されがち。
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ボイスがなくなってしまう点も惜しまれやすい。
総評
全ヒロインの二面性がはっきりしているため、裏の性格が表面化する『監獄』での人間関係が少々ぎすぎすしており棘のある言動も目立つ。
しかしそんな中でも共同の目的達成のために協力したり、時には自分の感情を抑えたりと、どこか憎めない面もあるヒロインたちを受け入れられるかが評価の分かれ目である。灰汁の強いヒロインや一風変わった女装ゲーに興味がある人にはお勧めできる。
余談
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アイキャッチでは「きゃらぶれーしょん!」のロゴがやたらとブレる。
最終更新:2024年06月29日 23:47