スクウェアボーイ リベンジファイト
【すくうぇあぼーい りべんじふぁいと】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売元
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レイニーフロッグ
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開発元
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Ratalaika Games
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配信開始日
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2017年12月14日
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定価
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700円
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プレイ人数
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1 - 2人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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一頭身キャラが暴れるベルトスクロールアクション 正方形集団と謎のゆるキャラ臭 良くいえば遊びやすく、悪くいえばゲームが単調
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概要
レイニーフロッグ発売のNintendo Switch用ダウンロードソフト。開発はスペインのメーカーであるRatalaika Gamesが担当。
ジャンルはごくスタンダードなベルトスクロールアクションに該当。2つのモードを収録し、2人同時プレイにも対応している。
主人公「スクウェアボーイ(以下:ボーイ)」が師匠から教わった格闘技を駆使して、襲ってくるいじめっ子どもを倒していくというストーリー設定。
なお、登場キャラはほぼ全員が一頭身であり、なぜか正方形型の体系をしている。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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本作では「ストーリーモード」と「エクストラモード」が用意されている。どちらも初めから選択可能。
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ストーリーモードは全15ストーリー(ステージ)を順々にプレイしていく。一度プレイしたストーリーであれば途中からプレイできる。
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エクストラモードはライフが尽きるまでどれだけ敵を倒せるかを競う。4つのステージセレクト方式。後発のステージは特定条件を満たさないとプレイできない。
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操作体系
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移動・攻撃・ジャンプの3つでボーイを操作していく事になるが、組み合わせ次第で様々な行動ができる。
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アナログステッック前後で前後移動。同じく上下で軸移動。前後のどちらかを2回連続後に攻撃ボタンを押すと高速移動を兼ねたダッシュ攻撃。
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攻撃ボタンで通常パンチ攻撃。敵に対して複数攻撃をすると連続技となる。アナログスティックとの組み合わせでアッパーなどの派生攻撃が行える。
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ジャンプボタンでジャンプ。ジャンプ中に攻撃ボタンで敵を吹き飛ばすドロップキック。
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敵に近づくと相手を掴み、そこからアナログステックと攻撃ボタンの組み合わせにより、投げ技や掴み技といった接近攻撃に持っていける。
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ボーイが敵からダメージを受けている最中に攻撃とジャンプボタン同時押しすると、無敵時間が発生し周囲の敵を吹き飛ばせるカウンター攻撃。
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落ちている武器を専用ボタンで拾って使用できる(回数制限あり)。また、ストーリーモードのみに出現するライフ全回復の救急箱も同様の操作で取得できる。
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ステージクリアとミス条件について
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ストーリーモードは出現する敵をすべて倒せばストーリークリア。エクストラモードはボーイのライフが尽きるまで延々と敵が出現し続ける。
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ライフ制を採用しており、ボーイのライフが0になるとゲームオーバー。各モード共に途中コンティニューはできず、エクストラモードでのライフ回復手段はない。
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アチーブメントについて
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ゲーム中に特定条件を満たすとモードの「アチーブメント」の項目にマークが付く。項目は全部で25種類あり。
評価点
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分かりやすい操作性とゲーム目的
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メインとなる操作は移動・攻撃。ジャンプのみと、この手のベルトスクロールアクションとしては非常に分かりやすい。
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特別に複雑なコマンド入力や派生操作は特になく、すぐにでも慣れるであろうプレイのしやすさ。チュートリアルやゲーム中の操作確認が行えるのも親切。
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「とりあえずは目の前の敵を倒せばいい」という分かりやすい目的で、プレイの敷地はかなり低い。
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初見殺し的なトラップも特に存在せず、総合的な難易度は高くない。ストーリーモードでは救急箱が定期出現するので、早々にはピンチにはなりにくい。
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レトロな外観と一頭身キャラ
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グラフィックはファミコンライクなレトロ風味で描かれており、いい意味でのチープ感が満載である。
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グラフィックはレトロではあるものの、それなりの書き込みがなされている。ピコピコ感溢れるBGMも味わいがあり、ゲームの雰囲気と合っている。
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ボーイを筆頭とする登場キャラのほぼ全員が一頭身の正方形体系というヘンテコな容姿をしている。
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正方形体系のボーイと同じく正方形体系のいじめっ子とボコスカとやりあっている様が妙にシュール。どことなく謎のゆるキャラ臭をも漂わせる。
問題点
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ゲームの単調さと敵の少なさ
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どのモード・どのステージでもやる事が同じで、プレイがひたすらに単調なのが大きな問題。
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有名なベルトスクロールアクションにあるような「罠を避ける」「ボーナスステージを挟む」といった変化性が全くなく、ただ出現する敵を倒していくだけ。
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「敵を一斉になぎ倒していく」という爽快感もさほどなく、事務的にペチペチと敵を攻撃するだけのプレイスタイルとなりやすい。
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なお、敵は画面内に原則4体までしか出現しない。さらにいえばボーイの連続技は隙が多く、全員を一括で攻撃するのはあまり向いていない。
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敵の種類が非常に少なく、ラスボスも含め両手で数えられる数しかいない。
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その少ない敵が先のステージでひたすらに使い回されるので、いまいち先に進んでいるという実感が沸かない。敵の攻撃バリエーションもかなり少ない。
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しかも頭部を変えただけのコンパチも別種類として扱われるので、敵の顔ぶれが似たようなものばかり。さらにいうとラスボス以外に明確なボスが存在しない。
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敵の行動は「ボーイにじわじわと近づいてくる」パターンが非常に多い。そのため、画面内の敵全員の動きが寸分の違いもなくシンクロしている場合がある。
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一部の操作が強すぎる
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ダッシュ攻撃・アッパー・ドロップキックの各性能が高すぎて、これらを連発しているだけでも大方の場面は乗り越えられてしまう。
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「攻撃の隙がほとんどなく、複数の敵にもヒットする」「当てると必ず敵がダウンする」といった超性能なので、手段を選ばないならばクリアは容易となる。
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実は連続技は目押しによる無限コンボが可能で、単体の敵が相手であれば簡単に沈められる。
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目押しのタイミングはかなり甘く、容易な無限コンボが可能。ただし、上記での述べた通り連続技の隙が大きいので、複数の敵相手では流石に分が悪い。
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その一方で武器攻撃は性能が微妙であまり使い物にならず、無理に拾う必要はない。
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そもそもボーイ単体での攻撃手段が高性能なものが多いので、武器に頼る必要がまるでない。使用するとすればほとんど趣味の領域である。
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逆に敵に攻撃されるとダウンされるまで痛めつけられる上に延々と追い打ちをかけてくるので、カウンター攻撃を出さないと死ぬまでボコボコにされる。
総評
ベルトスクロールアクションとしては決して遊べない出来ではなく、良くいえば簡単操作で誰にでも楽しめる一作ではある。
しかし、あまりにもゲームが単調かつ大味な内容であり、お世辞にも完成度は高いとはいえない。700円分の価値があるのかといわれるとかなり微妙。
最終更新:2021年10月28日 11:45