ティンバーマン VS エディション
【てぃんばーまん ばーさす えでぃしょん】
| ジャンル | アクション |  | 
| 対応機種 | Windows/Mac OS X(Steam) Nintendo Switch
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| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | Forever Entertainment | 
| 開発元 | Digital Melody | 
| 配信開始日 | 【PC】2018年10月13日 【Switch】2018年11月1日
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| 定価 | 【PC】205円 【Switch】200円
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| プレイ人数 | 1~4人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | ひたすらに斧で木を切っていくゲーム ボタン交互連打が結構忙しい
 シンプルゆえの面白さと飽きやすさ
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概要
Forever Entertainment発売、Digital Melody開発によるダウンロードソフト。SteamとNintendo Switchのマルチプラットホームで配信されている。
初出はスマートフォン向けアプリソフト『Timberman』として配信され、後にSteam版として移植配信。そして新要素を加えて配信されたものが本作となる。
ジャンルとしては木をひたすらに切りまくるカジュアルアクションゲームに該当。簡素な解説ではあるが本当にそういうゲームとしかいい様がない。
ゲームルール
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基本ルール
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使用キャラを操作して斧で木を切りまくる。原則としてそれだけである。
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木には枝がある部分とない部分があり、左右を行き来して枝のない部分を切っていく。使用キャラが枝のある部分に触れてしまうと重大なペナルティとなる。
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切った木はだるま落とし式に削られていき、木がなくなるまでゲームが続けられる。この「どれだけの木を切ったか」が各モードにおけるスコアとして表示される。
 
 
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操作体系
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ほぼ全般において左右のボタンを交互連打して使用キャラを操作していく。
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左のボタンで左側への移動及び木を切る操作。右のボタンで右側への移動及び木を切る操作。Switch版は本体のタッチでも代用操作が可能。
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レースモードにおいて、条件を満たした状態で専用ボタンを押すと「ブースト」が発動。
 
 
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キャラクターセレクトについて
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本作では計63ものプレイヤーキャラがおり、各モードにて好きなキャラを使用できる。
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キャラ別の性能差は特になく、単に好みの範囲で選択すればいい。なお、選択可能キャラ全員を自由に鑑賞できる機能もある。
 
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各モードをプレイし終えるたびにプレイに応じた「経験値」が獲得でき、特定まで達すると「レベルアップ」と共に使用できるキャラが増える。
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デフォルトで使用できるのは9キャラで、隠しキャラは54キャラ存在する。レベルは1から始まり、最大で55まで上げられる。
 
 
モード別のルール
本作では3つのモード(うち1つは1人プレイと対戦プレイに分かれる)が用意されている。
クラシックモードはプレイするたびにランダムで背景と木の外観が変化する。レースモードではプレイヤーが背景等を選択可能。ヒーローモードの背景等は固定である。
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クラシックモード
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クリア目的がなく、ゲームオーバーになるまで木を切りまくっていくモード。1人プレイ専用。
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ステージ中には「制限時間ゲージ」が設けられている。木を切るたびにゲージが微小に回復するが、時間経過によるゲージ減少がかなり激しい。
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使用キャラが枝にぶつかってしまうか制限時間ゲージが尽きると即ゲームオーバー。コンティニューは行えないので、ミスが許されない一発勝負となる。
 
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2~4人プレイでこのモードをプレイすると、同時対戦法方式のルールへと変更される。
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切った木の数が相手よりも20回差をつけると1回先取。また、使用キャラが枝にぶつかってしまうとステージ脱落。先にステージ3回分を先取した者が勝利となる。
 
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1人プレイ限定でインターネットランキングに対応しており、環境が整っていれば自動登録される。また、オフラインでもハイスコアの記録がされる。
 
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ヒーローモード
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3段階の難易度からステージを選び、クリアを目指していくモード。1人プレイ専用。
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山火事の中から木を切りまくり、木の天井にいる鳥を救出すればステージクリア。それ以外のルールはクラシックモードの1人プレイに準ずる。
 
 
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レースモード
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4人同時対戦プレイに特化したモード。1~4人のプレイが可能で、プレイしない分のキャラはCPUが担当する。
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木の高さを選択した後にステージスタート。使用キャラが枝に触れると一時的に動けなくなるペナルティ。先に木をすべて伐採した者が勝利となる。
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木を切るたびに「ブーストゲージ」が溜まっていき、それが満タンになった状態で上記操作をすると、一時的に自動高速伐採を行う「ブースト」が発動できる。
 
 
評価点
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シンプルゆえの面白さ
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ひたすらに木を切りまくるだけのシンプルなゲームでありながら、黙々とプレイしてしまう面白さがある。
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実質2つのボタンのみで操作できるお手軽さであり、ゲームにほとんど触れていない人でも即座に入り込める。敷地を上げるような小難しいルールは微塵もない。
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小気味良い効果音と共に木が削れていく様が気持ちよく、妙な中毒性へと繋がっていく。テンポ感も非常に軽快であり、流れるような感じでプレイが続けられる。
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1人で黙々とプレイしてハイスコアを狙う楽しみだけでなく、多人数でワイワイと賑わいながら勝利を目指していくパーティプレイにも対応している。
 
 
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価格の割にやり込み豊富
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約200円という安価販売でありながら、やり込める要素はそこそこ多い。
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ハイスコア狙いがかなり白熱しており、インターネットランキングのスコアがとんでもない数値に達している。シンプルだからこその熱中度という事なのだろうか。
 
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選択できるプレイヤーキャラが非常に多く、すべてを解禁するには相当なプレイで経験値を稼がなければならない。
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キャラセレクト画面に63キャラ分のアイコンが並ぶ様がなかなか壮大。キャラの外見のバリエーションも多彩で、色々な面子を収集していく楽しみがある。
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なお、キャラの中にはどこかでみたようなパロディキャラが複数存在する。さらには刃物ではない道具や素手などで木を切る離れ業をやってのけるキャラもいる。
 
 
問題点
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シンプルゆえの飽きやすさ
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ひたすらに木を切りまくるだけのシンプルなゲームであるがために、プレイの早期マンネリ化は避けられない。
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やはりというか、2ボタンだけでひたすらに木を切るだけの操作なので、ゲームとしての単調さは否めない。明らかにゲームとしての遊べる幅が狭い。
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ステージ中に導入される目ぼしい演出はほぼ皆無で、本当に黙々と木を切っていくだけの内容でしかない。人によっては何が楽しいかが理解できない可能性も。
 
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隠しキャラが豊富なのはいいが、いかんぜん隠しの総数が多すぎて解禁が膨大な作業と化してくる。
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1キャラ分を解禁するだけでも結構なプレイを行わなければならない。悪くいえば露骨なまでのプレイの時間稼ぎともとれる。
 
 
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地味に忙しい操作体系
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原則ボタン交互連打押しが通例となる操作なので、持久戦になるとコントローラーを握る指の疲労感が半端ない。
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制限時間ゲージがあるので休む事は許されず、常に両手の指でカチカチとボタンを押さなければならない。とはいえ、一応はポーズをかければ多少の緩和は可能。
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1人プレイでは使用キャラが枝にぶつかると即ゲームオーバーというルールも相まって、微小の操作ミスすらも許されない緊迫感もかなり強い。
 
 
総評
ボタン2つでひたすらに木を切りまくる清々しいほどの分かりやすさと中毒性があり、カジュアルゲームとしてはなかなかに遊べる一作。
とはいえ、良くも悪くもシンプル趣向で価格相当なゲームとなっているので、過度な期待はしない方が無難といえる。
最終更新:2021年10月30日 11:27