【たーみねーたー らんぺーじ】
ジャンル | FPS | |
対応機種 | MS-DOS | |
発売元 | Bethesda Softworks | |
開発元 | Bethesda Softworks | |
発売日 | 1993年11月23日 | |
判定 | なし | |
ポイント |
ターミネーターFPS第3作 『Wolf3D』クローンのゲーム内容 技術的な進歩がなく『DOOM』の影に隠れる |
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ターミネーターシリーズ |
SF映画『ターミネーター』シリーズを原作とするFPS作品。
『The Terminator』『The Terminator 2029』に続き、一人称視点の『ターミネーター』作品としては3作目となる。
開発・発売は『2029』同様にベセスダが担当。過去作とのストーリー的な繋がりはない。
「審判の日」の核攻撃による人類文明の壊滅を乗り越え、レジスタンスが人類抹殺を目論むAI「スカイネット」を壊滅寸前にまで追い詰めた2029年の未来。
スカイネットの司令塔であった巨大人工衛星を爆破することに成功したレジスタンスだったが、爆発の直前に射出されたスカイネットのコンピューターコアは大気圏に突入しながらのタイムスリップに成功。
時を遡り、1984年のゴビ砂漠に不時着したコアは、長い旅を経てシャイアン山に存在するサイバーダイン本社に辿り着く。
本社ビルを制圧したスカイネットは生産ラインを利用して次々と機械兵器の製造を始め、核シェルターであるシャイアン・マウンテン空軍基地を占拠して再び「審判の日」を起こそうと画策していた。
一方、逃亡年代を特定したレジスタンス側もコアを追って一人の兵士を1988年の本社ビルに送り込む。
主人公はコアを破壊して歴史改変を食い止めるべく、スカイネットの機械勢力を破壊し地下深くへと進んでいく。
ゲーム進行
より直感的な移動
強化されたグラフィック
プレイヤーを補助するHUD
マルチエンディング
設定の矛盾
グリッドベースのマップデザイン
前年1992年に発売されたid Softwareの『Wolfenstein 3D』を受けて製作された、所謂「Wolfensteinクローン」系FPSの一つ。
探索要素やマップ表示のHUDなど独自要素もちらほら見られるものの、他ならぬid Softwareが同年12月に『DOOM』を発売したことで時代の波に乗り損ねる結果となってしまった。
批評家からも「『DOOM』と比較すると面白くない」と酷評され、他のさまざまなクローン作品同様に『DOOM』一色に染まったFPS市場に埋もれていった。
続編『The Terminator: Future Shock』では革新的要素が多く盛り込まれたが本作の時点ではそういったものには乏しく、作品単体としてはあまり見所らしい見所はない。
また、現在でも版権の複雑さから復刻配信は行われておらず、非常にマイナーな作品となっている。
*1 本作のT-800は雑魚敵扱いとなっており、上位種として全身を装甲で覆った巨大人型マシンが登場する