Dungeon Warfare

【だんじょん・うぉーふぇあ】

ジャンル ダンジョン運営タワーディフェンス
対応機種 Windows 7/8/10
MacOSX(IntelMacのみ)
Nintendo Switch
開発元 Valsar
発売元 【Win/Mac】Valsar
【Switch】Singlecore Games
発売日 【Win/Mac】2015年11月5日
【Switch】2019年8月22日
定価 【Win/Mac】980円
【Switch】990円
プレイ人数 1人
判定 良作
ポイント 日本語あり

概要

  • ダンジョン内にトラップを設置して外敵から守るゲームである。『勇者のくせになまいきだ。』のようなゲームである。
    • 本作の特徴というか、タワーディフェンスとしては普通なのだが、勇者がダンジョンにやって来るというよりは、軍勢が押し寄せてくるという感じであり、1wave目で敵が30体やって来るぐらいの圧倒的な敵の数を殲滅する必要がある。

システム

  • ステージクリア型である。
    • 全体マップから攻略可能なステージを選んでプレイする。ゲーム開始当初は「最初の戦闘」ステージのみが解禁されている。
    • ステージをクリアするごとに次のステージが解禁される。複数のステージが解禁される場合もある。
    • ステージ攻略中に条件を満たすことで解禁される隠しステージもある。
  • ルーン選択
    • ステージの難易度を決定するオプション。複数の重ね掛けが可能だが、何も選ばない(無印)という選択もある。無印は初期ライフ(後述)20である。
    • 各ルーンにはXP係数があり、ステージのプレイ終了時に持っていた経験値にXP係数が乗じられて最終獲得経験値が決定する。
    • 無限モードを選んだ場合だけ各waveに出現する敵の構成が異なるが、それ以外は無印と同じ敵の構成となる。
+ 各ルーン詳細
そよ風
初期ライフ40。敵が遅くて弱くなる。XP係数:0.8倍。他のルーンと併用不可
初期ライフ1。XP係数:1.35倍。
敵移動速度 +10%。敵出現速度 +10%。XP係数:1.15倍。
要塞
敵HP +20%。XP係数:1.2倍。
アンカー
敵体力 +5%。敵体重 +100%。XP係数:1.15倍。
得られるゴールド -10%。XP係数:1.25倍。
狂乱
敵攻撃速度 2倍。敵攻撃力 +10%。XP係数:1.15倍。
トリニティー
使用トラップ3種類まで。XP係数:1.45倍。
敵体力 毎秒+5%回復。XP係数:1.3倍。
消費トラップのクールダウンタイム +10秒。XP係数:1.25倍。
純粋
トラップマスターレベルと初期所持金を半分にする。XP係数:1.25倍。
無限
無限モード。XP係数:1.1倍。他のルーンを4つ同時に有効にして当該ステージをクリアしないとそのステージでは解禁されない。
  • 装備選択
    • ステージに持ち込めるトラップは最大で9種類。消費トラップは1種類だけである。
    • トラップマスタリーにてマスタリーレベルを設定する。
      • 経験値を得るたびに、トラップを強化できる"ジェム"が入手可能。各ステージ開始前にジェムを利用してマスタリーレベルを設定できる。
        Super Sanctum TD』(2013年)には既にあるアイデアなので新しいアイデアではない。
      • トラップマスタリーにて初期資金やライフも増やせるので、初期資金が厳しいとお嘆きの貴兄はおそらく「ダンジョン」タブを見逃しているのではないか。
  • プレイ中
    • 敵がダンジョンコア目指して押し寄せてくるので、トラップを設置して殲滅する。
      • 敵を倒すとゴールドと経験値が得られる。
    • 次のwaveを規定時間よりも早く呼ぶことが出来る。タイミングに関わらず、50Gのボーナスが得られる。
    • ダンジョンコアにはライフがあり、無印では20となっている。敵が1体ダンジョンコアにたどり着くとライフが1減り、ライフが無くなるとゲームオーバーとなる。
      • ステージによってはボスが出現し、ボスがダンジョンコアに到達すると即座にゲームオーバーとなる。
    • 規定数のwaveを終えてライフが残っていればクリアとなる。

評価点

  • 優れたレベルデザイン
    • 隠しステージを含めて46ものステージがある。『Defense Grid』が20ステージだったので、本当に多い。
      • 「最初の戦闘」からして敵の侵入口が2つあるなど、難易度が高い。
      • 隠しステージ「捨てカジノ」など、一見何をどうやったらクリアできるのか分からないステージもある。
      • 「鉄路の向こうの友達」「山」などは、死に覚えの極みである。
    • 設置オブジェクト
      • 丸石
        丸い石。クリックで転がすことが出来る。転がる方向はシステム的に固定で指定できない。敵も味方も押しつぶす。
      • トロッコ
        レール上を定期的に走ってくる。敵も味方も轢いてゆく。敵が爆死するとトロッコも巻き込まれて壊れる。でも定期的にまたやって来る。ゴールドを載せたトロッコがまれにやって来るが、これを破壊すると10Gもらえる。
        トロッコのレール上にはトラップは設置できない。この制約があるため、バリケード(後述)を設置して敵の侵攻ルートを限定することができないという場面がある。
        ダートトラップ、ボルトトラップの弾を遮って消し去る。これはゲーム内で説明がなく、実際にそういうところに設置してみないと気づかない。

      • 敵が門を破壊するまで侵攻を食い止めてくれる。が、騎兵は門をノックするだけで開けてしまう。騎兵にとっては紙装甲である。
        消費トラップ"修理道具"(後述)でHPを完治可能。完全に破壊された場合の再設置は出来ない。
        ステージ「トンネル」にて全ての門を守り切ると実績「通せるもんか!」が獲得可能。
  • 極めて高い自由度
     『Defense Grid』のようにレベル設計者の意図通りにトラップを設置しないとクリア不可能なTDもある中で、本作の自由度の高さは際立っている。
    • 20種類もの多彩なトラップ
      • ステージ開始前に9種まで装備可能。
+ トラップ詳細
ダートトラップ
1方向に弾を連打する。威力は弱い。壁に設置する。単体攻撃なので、敵が密集する場所に設置するのは効率が悪い。単体に大ダメージを与えたいなら次のハプーントラップをお勧めする。
当たらなかった弾は最大11マスまで飛ぶ。消滅までの間に敵に当たればダメージを与える。この時、距離によるダメージの減衰はない。しかしながら、後述のボルトトラップと違ってダートトラップの弾は直進するとは限らないため、早々に壁に当たって消滅することもある。
ハプーン(銛)トラップ
紐のついた銛で敵を引き寄せる。あたった時点でダメージを与える他、敵の移動力が高かったり体重が重い場合に綱引き状態になってもその間はダメージを与え続ける。途中に穴があると敵が穴に落ちる場合がある。「トンネル」ステージで敵をグラインダー罠に引きずり込むことを示唆されているが、他のステージでも何もないところに自分で罠を設置してそこへハプーントラップで引きずり込んでも良い。あるいは地形の裂け目をまたいだどこかに引きずり込んで敵を迂回させることも出来る。
意外に射程が長く、設置コストも激安なので、ハプーントラップでしか届かない場所から攻撃するなら積極的に設置すると騎兵対策になる。
ボルトトラップ
ダートトラップとほぼ同じなのだが、ダートトラップがダラダラと威力の弱い弾を撃つのに対して、ボルトトラップは周期的に威力の高い弾を打つ。敵を感知する範囲はダートトラップと同じく3マスなのだが、敵に当たらなかった弾はその範囲を越えて飛び続け、更に遠方の敵にダメージを与える。この時、距離によるダメージの減衰はない。長い直線コースがある場所に設置したい。
プッシュトラップ
壁に設置し、隣のマスにいるキャラを敵味方関係なく押す。体重の重いキャラは押されても移動しない場合があり、敵の体重が増えてゆく無限モードでの使用はお勧めできない。レベルアップすると押す力が強くはなるが、焼け石に水であり、そのコストを他のトラップに使ったほうがマシ。動かせなかった場合でも足止めすることが出来る敵がいる(騎兵には無意味)。使用例の動画がどう見ても「トンネル」ステージ入口付近。
スプリングトラップ
床に設置。上に載った敵を特定方向に跳ね飛ばす。体重の重い敵は飛ばせないが、連続して設置するとそのうち隣のマスに動かせる事がある。動かせなかった場合でも足止めすることが出来る敵がいる(騎兵には無意味)。こちらはレベルアップで起動サイクルが早くなり、飛ばす力は強くはならない。ティア4までレベルアップすると、敵の移動速度がトラップ上に乗っている間ゆっくりになる。
「落石地帯」ステージで体験することになるかと思われるが、完全に孤立した孤島状態にある場所へ移動させられた敵キャラは穴に落ちて自死する。
業火の罠
壁に設置。1方向に2マスの範囲へ火炎攻撃を行う。範囲攻撃である。攻撃を受けた敵はしばらく炎上状態となり、HPが減り続ける。炎上状態は重ねがけが効くため、2回攻撃を受けるとHPは2倍の速さで減る。
凍結トラップ
壁に設置。1方向に2マスの範囲へ周期的に冷気を発して敵を冷凍状態にする範囲攻撃である。冷凍状態にすると移動が極端に遅くなる。
炎上状態と冷凍状態はなぜか共存できる。
ティア4にレベルアップすると、「冷気がかかった敵にダメージを与える」もしくは「50%の確率で2秒間凍結する」というどちらかの特殊効果を付けることが出来る。凍結すると移動が完全に止る。
デーモン・ポータル
壁に設置。デーモンを召喚する。デーモンは敵に物理攻撃をする。一時的な足止めに使うものであって、敵を殲滅できるほどの強さはない。デーモンは1つのトラップで最大2体まで召喚できる。ティア3にレベルアップすると3体目のデーモンが召喚できるようになる。デーモンは死ねば補填される。デーモンだってトロッコに轢かれればダメージを受けるし、穴に落ちれば死ぬ。でも補填される。
スパイクトラップ
床に設置し、上を通る敵を突き刺す。単体攻撃ではなく上に乗っている敵全てにダメージを与えるので、トラップ上を通る敵が多い場所ほど効率が良い。
初期では設置費用は650G、ティア3までのアップグレードコストは+550Gで本体価格の0.84倍。ティア1とティア3の1撃当りの攻撃力は1.6倍。つまりアップグレードするよりも設置数を増やしたほうがコスパが良い。ただし、設置数が増えると設置費用が高騰するので、設置費用が920Gを越えた場合は、既にあるものをアップグレードしたほうがコスパが良くなる。
ティア4にレベルアップする際に「1度に2回刺す」もしくは「攻撃力+1かつ炎上効果を付与」のどちらかの特殊効果の付与が選べる。「1度に2回刺す」は攻撃力10となる。炎上効果はシステム的に1回の炎上によって与えられる総ダメージは3.5となっており、「攻撃力+1かつ炎上効果を付与」は ((攻撃力6) + (炎上による与ダメ 最大3.5))となるため、「1度に2回刺す」に軍配が上がる。
バリケード
床に設置して敵の進路を塞ぐ。敵の進路を完全に塞ぐ場合はシステム的に設置が拒否される。ティア4までレベルアップすると傷つかなくなる(最初のティア4は総額1300Gで、2つ目は1400Gと+100Gずつ費用が増える。)。
ドワーフ(爆弾ドワーフ)がバリケードを見つけると、自爆攻撃を行う。見つけたバリケードが穴の向う側にあると、直進して穴に落ちて死ぬ。
ドワーフが落下以外の死に方で死ぬと、どちらにせよ付近のバリケードに爆破ダメージがある。最悪壊れる。
ダメージを受けたバリケードは消費トラップ(後述)"修理道具"によって完治可能。
スライム罠
床に設置。上に載った敵の移動を遅くする。騎兵などの移動の速い敵に起動の遅いトラップを当てる目的なら有効。
スピンブレードトラップ
床に設置する。刃のついた円柱が地中から現れ、ものすごいスピードで回転する。このトラップが作動中は当該マスに敵は立ち入れないため足止めに使える。特に騎兵の足止めに効果的で、必須トラップである。使用例の動画が「落石地帯」ステージの攻略ネタバレとなっているが、他のトラップの組み合わせ方法は自力で編み出そう。
グラインダートラップ
床に設置し、上を通る敵を薄切りする。常時稼働しているが、一定量のダメージを与えると詰まって一時的に稼働が止まる。
ライトニングトラップ
床に設置する。隣接するマスにいる敵に雷撃攻撃を行う。付近のキャラに敵味方関係なく連鎖ダメージを与える。火炎コウモリ(後述)使いには痛い。
ティア4にレベルアップすると隣接するマスに常時弱い電撃ダメージを「ジジジジジ」と与え続ける。こちらは範囲攻撃なのでコスパが良い。
雷撃を受けたキャラはおよそ0.5秒程度スタンする。このタイミングを狙って起動の遅いトラップを移動が素早い敵に当てることが出来る。
ソウル・ハーベスター
壁に設置。隣接するマスで敵が死ぬとゴールドが追加で貰える。設置コスト400Gで、ボーナスは1体当たり+5Gなので80体倒してトントンである。
死者の墳墓
壁に設置。隣接するマスに死者を召喚する。死者は敵に間接攻撃を行う。死者は1つのトラップで1体しか召喚できない。死者もトロッコに轢かれればダメージを受けるし、穴に落ちれば死ぬし、ライトニングトラップの連鎖攻撃にもスピンブレードトラップにも当たる。死者は死んだら補填される。敵の侵攻コースから外れた場所に死者やデーモンを見つけると、わざわざ攻撃するためにコースを外れる正義漢がいる。逆に、コース上に死者やデーモンがいて自分が攻撃を受けていてもやり返さずに素通りする敵キャラもいる。
スピアトラップ
壁に設置。隣のマスに槍で攻撃する。手動で緊急起動が可能だが、その後しばらくは攻撃力が-10%となり、時間経過で元に戻る。単体攻撃ではなく範囲攻撃である。
ブラックホールトラップ
床に設置する。周期的に、隣接するマスにいるキャラを敵味方構わず吸い寄せる。攻撃力は全く無いが、特定の地形パターンに設置すると吸い寄せる時に一部の敵を殺せたりする。複数設置することで敵をコースアウトさせて誘導することも可能。さらには無限ループに閉じ込めることすら可能。
呪詛トラップ
壁に設置。隣接するマスの敵をカエルに変える。単体攻撃である。ティア3にレベルアップすると死ぬと爆発する赤ガエルに変化する。さらにティア4にレベルアップすると、カエルではなくデーモンに変化する。
  • 8種の消費トラップがある
    • ステージ開始前に1種だけ装備が可能。
    • いずれも時間経過で再使用可能となる。
+ 消費トラップ詳細
1つの敵に大ダメージを与える。単体攻撃。
爆弾
敵を検知してから遅れて爆発する範囲攻撃。騎兵はおろか怪盗にも効かない場合がある。
修理道具
バリゲード、門のダメージを完治する。
恐怖トーテム
敵を恐怖状態にして混乱させる。本作のアイコンに使用されている。
ミダスの手
敵を短時間ゴールドに変える。ゴールド状態で殺すと通常よりも多くのGが得られる。
火炎コウモリの卵
火炎コウモリに変わる。火炎コウモリは穴や溶岩の海に落ちないし、ライトニングトラップ以外のトラップからダメージを受けない。
機械加速
トラップをすぐに起動させる。強制起動されたトラップは、しばらくの間性能が低下する。
氷結爆弾
敵を2秒間凍結状態にする。凍結状態では移動が完全に止る。敵は集団でやって来るため、先頭の1体だけ凍らせても無意味である。
  • 26種類もの多様な敵
+ 特に厄介な敵の解説
魔術師
ゴーレムを召喚する。ゴーレムは移動力は遅いものの、べらぼうなHPと押されてもびくともしない重さがある。魔術師が死んでもゴーレムは残る。
魔術師はダンジョンに入ってくるなりゴーレムを召喚するので、入り口で瞬殺したい。したいが、そうも行かなかったりする。ライトニングトラップによる雷撃のスタンや、ブラックホールに吸い込む、何らかの方法で爆発を起こすなどの召喚の妨害も視野に入れる必要がある。ということは、ダンジョン入り口付近で爆発を起こすような仕掛けがあれば良いのだが、そんなトラップは…。
ヒーラー
他の敵のHPを回復する。これもダンジョン入り口で殲滅したい。回復する速度よりも与えるダメージのほうが多ければ問題ない。回復の呪文を唱えている間はわざわざ立ち止まってくれるので、駆逐しやすい。
ドワーフ
バリケードに自爆攻撃をする。ドワーフがバリケードをロックオンすると「爆弾ドワーフが現れた!」とメッセージが表示される。ダンジョンにドワーフが現れたタイミングではないので、慣れるまではこのメッセージに混乱するであろう。
見つけたバリケードが穴の向う側にあると、直進して穴に落ちて死ぬ。
意外に体重が重めで、無限モードでは穴に落としにくい。
落下以外の方法で死ぬと爆発して周囲にダメージを撒き散らす。こいつらもダンジョン入口付近で殲滅したい。
騎兵
移動力が最速で、ボスの次に厄介な敵。
十分にHPの残っている"門"をノックするだけで開けてしまう。このため、門の死守という戦術は危うい。
騎手が死んでも馬が残り、馬が暴れる。馬はランダムに暴れてダンジョンコアを明確には目指さないが、何かの拍子でダンジョンコアに入ればダンジョンコアはダメージを受けてライフを失う。なお、暴れる馬は火炎コウモリ以外のキャラに敵味方問わずダメージを与える。
移動速度が速すぎて、プッシュトラップやスプリングトラップは全く効かない。にもかかわらずトラップを起動してしまうのが厄介である。
「業火の罠」は敵の感知範囲も攻撃の効果が及ぶ範囲も2マスあるため、騎兵が業火の罠に向かってくる場合は攻撃が当たる、が足止めにはならない。トラップから離れていく場合や横からの攻撃は先頭ユニットには当たらないが、2体目には当たることがある。
ボルトトラップは弾速が速いため、背後から撃っても当たるのと、先頭の敵だけでなく2番目の敵にも当たる場合がある。侵攻方向に対して横から攻撃するように設置すると、そのままでは当たらないので「スライム罠」を併用する必要があるが、コスパは悪い。もちろん、ボルトトラップに向かって敵がやって来るように設置するのが望ましい。
ハプーントラップを使うのはいい考えである。ただし、どこかへ引きずり込むほどの力はないであろうから、綱引き状態になることを考えて、騎兵がジタバタするエリアに別の攻撃トラップを敷き詰めるべきである。騎兵を倒したとしても馬が残るので結局、その付近に攻撃トラップを敷き詰めることになるだろう。業火の罠は持続時間が長いので、もがく騎兵や暴れる馬に1度の起動で2回以上ヒットするかもしれない。
騎兵は火炎コウモリ、デーモン、死者をスルーする。
スピアトラップを手動で起動するという手もある。ただし、騎兵は単騎ではやってこないので非常に忙しくなるだろう。
意外だが、呪詛トラップは先頭のユニットに確実に当たる。ただし単体攻撃であることと、クールダウンタイムが長いことから本当に先頭のユニットしか効果がない。カエルになった場合は馬は残らないというか、馬ごと1匹のカエルになる。なお、カエルがダンジョンコアに入ってもダンジョンコアはダメージを受ける。
ライトニングトラップは騎兵キラーである。連鎖して他のユニットにも攻撃が当たり、しかも0.5秒ほどスタンさせる。ライトニングトラップは"隣接するマスに攻撃を加えられる"ため、進路上ではなく進路脇に置いてもよい。
スピンブレードトラップは騎兵対策の切り札である。
怪盗
これまた移動速度が速いユニットであり、プッシュトラップやスプリングトラップ、爆弾を通り抜けてしまって効かない場合がある。また、火炎コウモリ、デーモン、死者をスルーする。もちろんそれら味方ユニットからの攻撃は食らうしダメージを受けてHPは減るが、お構いなしにダンジョンコアを目指す。ただし、基本的に騎兵対策が十分であれば恐れるような敵ではない。
「業火の罠」はティア4にレベルアップする際に「隣接するユニットにも炎上効果が伝染する」もしくは「トラップの起動持続時間が伸びる」のどちらかの特殊効果が付与できるのだが、怪盗や詳述しないが同様に足の速い冒険者に対して「隣接するユニットにも炎上効果が伝染する」効果のついた業火の罠の攻撃が当たると、それらのユニットが炎上している間、既に先へ進んでいる別の敵に炎上効果を撒き散らしてくれる。苦しんで死なせたほうが良いという変なユニットである。
騎兵と違ってブラックホールには吸い込まれる。
黄金の騎士
隠しステージ「捨てカジノ」にのみ出てくるべらぼうにHPが高い敵。ただし、なぜか体重は重くない。そこを利用しないと倒せない。
  • 得点にボーナスが付く
    通常のTDでは、(倒した敵の種類)×(倒した数)の積算で評価されるが、本作ではボーナススコアが加算される。
    • "肉汁の流がれる連続退治"
      • 途切れることなく敵を倒すと、その数に応じてスコアとゴールドにボーナスが付く。
    • "印象的な連続殺"
      • コンボ殺ボーナス。特定の状態の敵を特定の条件で殺すとスコアとゴールドにボーナスが付く。
      • 敵を凍らせて、刺殺すると残りHPに関係なく粉砕して死ぬことがある。
  • 低スペックで動作可能
    • Intel Core 2 Duoで動作可能とされており、手軽にプレイが可能である。

問題点

  • 爆発が起こると爆破エフェクトで画面が揺れるが、その前後で表示領域がズレて元の位置に戻らないことが多い。
    • 操作中に爆発が起こると操作位置がズレるため、プレイに支障がある。

Mac版のみの問題点

  • 完全なフルスクリーンにならない
    • マウスカーソルが画面最上部に掛かるとMacOSのメニューバーが、最下部に掛かるとドックが画面上に出てきてプレイの妨げとなる。

総評

数あるタワーディフェンスゲームの中でも傑出した名作である。
ブラックホールトラップなどの意外な使い方が出来るトラップは20種類と多く、本作の攻略方法の多彩さを引き出している。
ルーンによる難易度調整により同じマップを繰り返し遊べるが、そもそも46種類ものマップがあるため長く遊べるゲームである。

余談

  • 本作は当初、2015年2月にKongregateからアーリーアクセス版がF2Pで配信された。
    • 2015年3月にSteamからアーリーアクセス版が有料で配信され、Kongregateでの配信は終わった。
  • Valsarは本作を商業リリースするために設立された会社で、アーリーアクセス中はクリエーターの個人名で配信されていた。

その後の展開

  • 2018年7月6日に『Dungeon Warfare 2』が発売されている。
最終更新:2024年12月04日 00:38