Kingdom: Classic

【きんぐだむ くらしっく】

ジャンル サバイバルストラテジー imageプラグインエラー : ご指定のURLまたはファイルはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLまたはファイルを指定してください。
対応機種 Windows XP/7/8.1
MacOSX 10.6 - 10.14
発売元 Raw Fury
開発元 Noio, Licorice
発売日 2015年10月22日
定価 980 円(発売日の価格)
プレイ人数 1人
廉価版 2020年11月5日/ 無料
備考 Unityゲームエンジン使用
判定 なし
ポイント 日本語なし


No Crown, No King.



概要

  • もともとnoio(本名: Thomas van den Berg)がFlash版の『Kingdom』を公開していた。
    • キックスターターでそのFlash版の続編を作ろうと資金集めをしかけたが、スタンドアロン版である本作をLicorice(本名: Marco Bancale)と作ることにした。
    • 本作は原作とルールはほぼ同じだが、敵の種類が異なるなどのアレンジが施されている。
  • パブリッシャーのRaw Furyとしても本作が初のリリース作品である。
    • なお、Raw Furyは2019年に本シリーズの版権をnoioから買い取っている。



  • ドット絵の2D横スクロールである。
    • ジャンプはなく、移動は[←][→]キー(もしくは[A][D]キー)だけを使用する。
    • なお、各キーを素早く2回押すとギャロップ(馬がダッシュ)する。しかし、馬にはスタミナ設定があり、疲れると普通の移動速度になり、再びスタミナが戻るまでギャロップを拒否する。
  • 拠点を構築して防衛するストラテジーである。
    • 敵は夜間にゲートから出現し、主人公であるKingのCrown(王冠)を狙ってくる。
      • Crownを奪われると「No Crown, No King.」と表示されて、ゲームオーバーとなる。
    • ゲーム中では説明はないが、敵が出現するゲートを全て破壊すればゲームクリアである。

システム

  • 本作において移動以外にできることは、お金を使うことだけである。
    • [↓]もしくは[S]キーを押すとお金を投じることが出来る。
      • ちょうど基本情報欄に貼った画像は、プレイヤーキャラクター(以下、PC)が本拠地の前にいて、その旗の上に3つの丸印がある。ここでコインが3つの枠にハマるまで[↓]もしくは[S]キーを押し続けると、お金を消費して本拠地がレベルアップする。
    • お金に関する話は、賛否両論点にて詳述する。

評価点

  • ドット絵のクオリティは高い。プレイヤーの乗る馬の走りの滑らかさ、水面に映る景色、昼夜の移り変わりなどプレイヤーをゲームに引き込む魅力を十分に持ち合わせている。
  • 幻想的なBGMもクオリティが高く、プレイヤーの没入感を高めてくれる。
  • うまくプレイヤーの裏をかいている
     プレイヤーが序盤に「おそらくこれが正しい」と思い込みがちな戦略が中盤から覆されてゆく。
+ 重大なネタバレ
  • 投石機を作れるようになったので配備して攻撃すると敵に大ダメージを与えられる。
    • …と悦に入っていたら、投げた石を投げ返されて味方も大ダメージを受けるハメに。
  • 岩場にコインを投じると、弓兵用の櫓が建つ。この場所にいる弓兵は一方的に的に攻撃できる。
    • …と思っていたら、中盤以降に現れる空からの敵に簡単にやられることになる。

賛否両論点

  • 説明が最小限である。
    • チュートリアルで習うのは以下の数点だけである。
      • 基本情報欄の画像の中央の場所にコインを投じて本拠地を作ること。
      • 1コインで人を雇えること。
      • 本拠地Lv.1になった時点でその右に出来る「弓屋」((まと)のある場所)で弓を買えることと、雇ったNPCが弓屋にストックが有ると弓を装備して野生動物を狩り始めることである。
        なお、NPCが野生動物を狩るとコインが得られる。
    • ということは、左の金槌の垂れ幕のある店では何が起こるのか?の説明はないのである。
    • このようなレベルでプレイヤーを突き放しており、完全に死に覚えのシステムとなっている。
      • 何にお金を投じるとどうなるのか?の試行錯誤を楽しめるかどうかで本作に対する印象は大きく変わるであろう。

問題点

  • コインの残高が分かりにくい
    • 所持金がギリギリの場合には何にお金を投じるべきか悩ましいが、厳密な残高が分かりにくいため残高を勘違いして必要な場所にお金を掛けれなくなることがある。
  • どこで何が起こっているか分かりにくい
    • どんな敵がどこから攻めてきていて戦況がどうなっているのか、味方の状況がどうなっているのかを確認するすべがない。
      • 夜が明けてもまだ交戦中という場合もある。

総評

何にお金を投じるとどうなるのかの説明はなく、そのあたりの試行錯誤を楽しめるかどうかで本作に対する印象は大きく変わるであろう。
そもそも勝利条件すら示されないという想像を絶する不親切さは、もはや潔い。
マップは若干のランダム性があるものの1種類しかなく、攻略法が確立すればそこまで長く遊べる作品でもない。

その後の展開

  • 2016年8月10日に、より上級者向けの『Kingdom: New Lands』が発売されている。
最終更新:2021年04月18日 13:44