クラッシュフォース
【くらっしゅふぉーす】
ジャンル
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アクションシューティング
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対応機種
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Xbox One Nintendo Switch プレイステーション4 Windows(Steam)
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売元
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Ratalaika Games 【Win】Shiny Dolphin Games LLC
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開発元
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Spicy Gyro Games
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配信開始日
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【One】2020年7月3日 【Switch/PS4】2020年10月29日 【Win】2017年10月26日
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定価
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【One/Switch】500円 【PS4】502円 【Win】520円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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3箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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ロックマン&魂斗羅風のレトロアクションシューティング 3段階の難易度と軽快テンポ 当たり判定の大きさが厄介
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概要
『ポリーロール』などのアクションゲームを手掛けたアメリカのSpicy Gyro Gamesによるダウンロード専売ソフト。CS機版はRatalaika Gamesがパブリッシャーとなっている。
ジャンルは横スクロールアクションシューティングで、初期の『ロックマン』や『魂斗羅』を意識したであろうレトロな作風が特徴。
世界征服を目論む悪党クラックマンを倒すため、3人のエイリアン「クラッシュフォース」が活躍するというストーリー設定。
ゲームルール
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難易度について
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本作では「イージー」「ノーマル」「ハード」の3段階からの難易度を選択できる。同一セーブデータの難易度変更は不可。
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イージーはノーマルに比べ敵の攻撃がやや控えめで、逆にハードは攻撃が非常に激しくなっている。敵や地形の配置はどの難易度でも差はない。
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イージーは全21ステージ構成だが、他の難易度はさらに4ステージ分の特殊ステージも加わる。一度プレイしたステージは好きな場所からセレクトが可能。
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難易度選択の後にプレイヤーキャラを3人のいずれかから選択できるが、特に明確なる性能差はない。
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操作体系
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一般的な横スクロールアクションシューティングと同じ感覚でプレイヤーキャラを操作していく。
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アナログスティック等で左右移動。ジャンプボタンでジャンプを行い、ボタンの押し方次第でジャンプ力の強弱調整が可能。
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ショットボタンでプレイヤーキャラ前方にショットを撃つ。ボタン押しっぱなしによるオートショットにも対応している。
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アイテムについて
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専用の敵を倒すと4種類の強化ショットアイテムが登場し、取得するとアイテムに対応した強化ショットが撃てる。
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各強化アイテムには重ねパワーアップの概念はなく、プレイヤーキャラがダメージを受けるかミスすると初期ショットに戻ってしまうペナルティ。
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ハード以外の難易度では、ライフを1ポイント回復する「ライフ」と、1回だけダメージを無効化する「シールド」の各アイテムも登場する。
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ステージクリアとミス条件について
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ステージの大半は前方奥に進み切れば、ボスステージではボスを倒せばクリア。ほとんどのステージは前後スクロールでの進行で、制限時間は設けられていない。
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ライフ制を採用しており、イージーとノーマルは3ポイント、ハードは2ポイントの初期ライフとなる。ミス及びステージクリア後はライフが全快している。
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敵接触などでライフを全消費するか落とし穴に落下するとミス。ミス後はステージの初期位置に戻されるが、残機無制限でゲームオーバーはない。
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ステージクリアをするたびに、上記のアイテムの何かが1つだけ入手できるボーナスが発生(無視も可能)。ただしステージ終盤ではボーナスが発生しない。
評価点
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アクションシューティングとしての遊びやすさ
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「ショットを連射しつつも前方に進む(もしくはボスを倒す)」という単純明快なルールで遊びやすい。
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基本操作は移動・ジャンプ・ショットのみのシンプルさであり、さらにはオートショット可能なためほぼ移動とジャンプに専念できる快適さ。
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全体的に軽快テンポでさくさくと事が進む内容となっており、ステージ構造が短めな事もあって短時間でクリアできやすい傾向にある。
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ステージによっては「足場の制限が限られる」「強制スクロールが発生する」などのバリエーションがあり、プレイが単調になりにくい作り込みも見受けられる。
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残機無制限&ステージセレクト可能なため、ミスを繰り返しても大きなストレスになりにくいのは今風の親切な配慮といえる。
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こだわりの8Bitリスペクト
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8bit風のグラフィックで描かれた外観は味わいがあり、80年代を彷彿とさせるレトロさが表現されている。粗いドットながら描き込みは優秀な部類に属する。
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『ロックマン』や『魂斗羅』を意識したような演出が多いのも特徴で、ショットの形状や爆発エフェクト等にどことなく類似した表現が見受けられる。
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BGMや効果音に関しても8bitを意識したもので統一されており、ゲームを大きく盛り上げるのに一役買っている。
問題点
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プレイヤーキャラの当たり判定の大きさ
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プレイヤーキャラの当たり判定が見た目以上に大きく、何てことのない敵の攻撃を避けるのも一苦労しやすい。
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特にハードでは敵攻撃の高速化や2回ダメージでミスという過酷な環境もあり、他の難易度の比ではない程にクリアが難しくなっている。
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初見殺しやゼロ距離からの攻撃といった局面も多く、ハードでのプレイでは疑心暗鬼になりながら小刻みに進めないと高確率でミスしやすい。
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基本操作のシンプルさは裏を返せば、敵の撃破や攻撃回避をする手段に乏しいといえる。良くも悪くもレトロゲームにありがちな硬派なバランスともいえる。
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アイテムの存在が空気
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アイテム取得による恩恵が少なく、アイテムの存在意義があまり感じられない。
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強化ショットはダメージを受けるだけで消滅してしまうため、ノーダメージ級の腕前でもない限りはほぼ初期ショットでの戦いを強いられてしまう。
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そもそもアイテムの出現率がなぜか少なく、ステージ終盤に至ってはほとんど出現しなくなる。そのため、アイテム効果依存でのプレイは期待できない。
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ハードではライフやシールドが一切出現せず、2回ダメージミスという過酷な環境もあり、ただでさえ難しい難易度がさらに高騰化する要因となっている。
総評
初期の『ロックマン』や『魂斗羅』に馴染みがあるならば無難に遊べるアクションシューティングであり、良い意味でのレトロ感が満載な一作といえる。
難易度の高さに関してもレトロ的なため、そこをやりがいととるかストレスととるかはプレイヤー次第だろう。
最終更新:2021年08月02日 01:37