ホーン・ナイト

【ほーんないと】

ジャンル アクション
対応機種 Windows/mac OS(Steam)
Nintendo Switch
プレイステーション4
Xbox One
メディア ダウンロード専売
発売元 【PC/One】2Awesome Studio
【Switch/PS4】eastasiasoft
開発元 Josep Monzonis Hernandez
配信開始日 【PC】2021年2月26日
【One】2021年2月24日
【Switch】2021年5月20日
【PS4】2021年5月21日
定価 【PC】620円
【One】700円
【Switch】600円
【PS4】598円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング 【One】IARC:7+
【Switch/PS4】CERO:B(12才以上対象)
判定 なし
ポイント ナイトが主役のレトロアクション
全体的にさっぱりな作り
難易度はほどほど・ノーミスクリアが地味に難しい


概要

オランダのメーカーである2Awesome Studio発売によるダウンロード専売ソフト。Nintendo Switchとプレイステーション4は香港のeastasiasoftが発売を担当。

ジャンルはレトロスタイルな横スクロールアクションで、複雑なシステムはほぼ存在しない。
ナイトを操作してトラップ満載のダンジョンを攻略していくという設定。とはいえ作中における明確なストーリー描写はほとんどない。


ゲームルール

  • ゲームの流れ
    • 全4章×8ステージを順々に攻略していく。一度プレイしたものはステージセレクトが可能。
    • ゲームを始める前にノーマルかハードのどちらかの難易度が選べる。一度選択した難易度の変更は不可。このページではノーマル基準での解説を行う。
  • 操作体系
    • 移動・ジャンプ・ダッシュ・攻撃の各操作でナイトを操作していく。
      • アナログスティック等左右で左右移動。ダッシュボタンとの組み合わせで、前方もしくはジャンプ方向へと一時的なダッシュを行う。
      • ジャンプボタンでジャンプ。ジャンプ中からのダッシュも可能で、密着した壁同士を利用した三角飛びも行える。
      • 攻撃ボタンで剣攻撃。作中における剣以外の攻撃手段は全編通して存在せず、剣のリーチが短いため敵に密着した状態での攻撃を要する。
  • ステージクリアとミス条件について
    • 大半のステージは奥にある扉に到達すればクリア。各章の最後のステージはすぐさまに登場するボスを倒せばクリア
      • ボス以外のステージのほとんどは右方向へとスクロールさせると扉に到達できる*1。ボスステージはスクロールはなく、狭い空間での戦いを強いられる。
    • 6ポイントのライフ制を採用しており、ナイトが敵やトゲ等に触れると1ポイントダメージ。落とし穴転落や即死トラップ接触で即ミス。
      • 敵を数体倒すたびにライフが1ポイント回復。例外を除き一度倒した敵が復活する事はない。なおアイテムに相当するものは本作には存在しない。
      • ボス以外のステージではチェックポイントが一定間隔で配置されており、ミス後は最後に接触したチェックポイントからの再開。再開回数は無制限。
    • 各ステージをクリアすると2段階のクリアマークがステージ別で付く。1段階目は単にクリアすれば、2段階目はノーミスでクリアするのが条件となる。

評価点

  • さっぱり感覚な遊びやすさ
    • アクションゲームとしては非常に分かりやすい内容で、かつさっぱりと事が進むためゲームテンポは至って軽快。
      • 大掛かりな演出も余計なウエイトもほぼなく、攻略が順調であれば流れるようなテンポでステージクリアできる。1ステージあたりのクリア時間は約3分ほど。
    • ただクリアするだけならばさほど苦戦する難易度ではないが、ノーミスを目指すとなると地味に難しい。
      • チェックポイントが頻繁に配置されているおかげで、ミス後の負担はほとんど感じられない。5回までのダメージが許されるため多少のごり押しも効く。
      • 一方で落とし穴などの即ミスとなる危険地帯が多めで、些細な誤操作でもミスになりやすい。本作におけるミス原因は八割方、落とし穴等にあるといっていい。
  • レトロ感溢れるグラフィック
    • SFCを彷彿とさせる、いわゆる16bitスタイルなレトログラフィックでいい意味でのチープさが漂う。なおタイトル画面のグラフィックはなぜかリアル調。

問題点

  • プレイボリュームの乏しさ
    • 評価点の裏返しとなってしまうが、意外なほどに短時間でオールクリアできてしまう節がある。
      • よほど攻略に詰まらない限りは2時間もかからない程度でオールクリア可能。先のステージに進んでも難易度があまり上がらないのもクリアしやすい要因。
      • 敵やトラップ等の種類が少なく、先に進んでも同じような顔ぶれに遭遇しやすい。またボス戦が全体的に淡泊で迫力に欠ける戦いとなるのも微妙なところ。
    • ストーリー描写皆無なのはそういう作風と割り切るとして、オールクリア後のエンディングすらもないのは寂しい。
  • 難易度選択の変更ができない
    • 一度決定した難易度の変更ができないのはルールで述べた通りだが、オールクリア後すらも永久に変更できないのが不便極まりない。
      • すなわちノーマル(ハード)でプレイすると、セーブデータを初期化しないとその難易度固定となってしまう。セーブデータが1つしかないのでどうしようもない。

総評

アクションゲームとしては良くも悪くも普通としか言いようがなく、質・量ともに完成度が高いとはいい難いが、クセが少なく遊びやすいのは純粋に評価できる。
高望みをしないのであれば無難に遊べる内容だが、本作ならではの個性やインパクトといった一面が薄いのはどうしても否めない一作。

最終更新:2024年06月13日 21:50

*1 ごく一部のステージは上方向へと強制スクロールする場面もある。