【ぐろーらんさーしっくす ぷれきゃりうすわーるど】
ジャンル | ノンストップドラマチックRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
メディア | DVD-ROM 1枚 | |
発売元 | アトラス | |
開発元 |
アトラス(チーム・キャリア) ワイズケイ |
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発売日 | 2007年6月21日 | |
定価 | 7,329円(税込) | |
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
前作の改善 ボリューム・システムはシリーズ上位 ドラマチックさは薄い |
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グローランサーシリーズリンク |
ドラマチックは時を超えて
ノンストップドラマチックRPG・グローランサーシリーズの6作目。前作『グローランサーV Generations』から一年も経たずに発売された。
基本システムは前作に引き続いて3DRPGとなっているが、様々な点が調整されている。
世界観は前作『V』から地続きとなっており、前作から続く物語の実質的な完結編となっている(*1)。
ゲーム画面は殆ど前作と変わらず、BGM、SEなどもほぼ流用となっている。発売スパンの短さと言い、シリーズでは『II』⇒『III』の流れに近い。
ここはエスグレンツ大陸。
その大陸南部、ヒンギスタン王国では
王家の圧政からの解放を目指した者達による内紛が起こっていた。
反政府組織は、強力な政府軍の前にちりぢりとなり、
各地で小規模な反乱が多発、ヒンギスタン王国内は荒れた。
見かねた西のフォメロス国はヒンギスタンの内紛に兵を送り、
これが引き金となってヒンギスタン、フォメロス、反政府組織という
三つ巴の図式が出来上がった。
そして東の隣国ジェワールに拠点をかまえる
世界的企業モノポリス社は、自前の警備兵を持ち、
戦争地域へも市場を拡げていた。
そのエスグレンツ大陸と大海を隔てたところに
周囲を光の結界で閉ざされた、大陸がある。
もっか、モノポリス社の関心は、
その大陸に存在する、手つかずの市場であった。
+ | クリックして展開 |
+ | シュヴァイツァーの所業 |
+ | しかし… |
+ | エンディングは…(重大なネタバレ) |
前作で噴出した多くの問題をフィードバック・解決し、3Dグローランサーの一つの完成形を見出した一作。
ロール制も廃止したことでボリュームも増加し、ストーリーの長さはシリーズでも上位に入るほど充実した。
一方、シナリオはツッコミ所は減ったものの、「ドラマチックさ」までもが減退した淡白なものになってしまったのは残念な所であり、
シナリオの評価が高い『I』『IV』、ツッコミ所の多い『V』が目立つシリーズ中では地味な立ち位置になってしまっているのも否めない。
しかし物議を醸した『V』の後と言うこともあってか、プレイした人からは絶賛とは行かずとも好意的な意見は多い。
ストーリー自体に極端な破綻や不快さがある訳ではなく、システムにおける完成度・改善点は褒められて然るべきなので、
総合的には「RPGとしての出来は○。但し、ストーリーは△」と言った所か。
*1 主人公達が前作の舞台に到達した時点で前作のラストバトルから約一ヶ月後。
*2 設定上はこれらのアイテムで効率化した自主トレーニングを行なっている。
*3 前作ではパートナー妖精の「コリン」のエンディング条件が「ユリィからクイーンの座を奪い取る事」であったが、今作ではそのような設定は無く、コリンはユリィを一方的にライバル視する平凡な妖精のままだしユリィも変わらずクイーンのまま。
*4 この世界に生息する犬で、特殊な体毛によりまるで布団を被っているように見える事からそう名付けられた。
*5 大陸自体に名前は無く、この名前はエスグレンツ側が付けた呼称。
*6 エスグレンツ側のみ。設定上、ゴートランドには存在しないので前作同様にキャリィ屋を利用する。
*7 しかも担当声優は『I』で主人公の義妹を演じており、声優コメントやドラマCDでもネタにしている。
*8 スリーサイズは"B120"、W60、H86。ちなみにウェンディのバストは90、イリステレサは96。平均的に大きめの本作でも桁が違う。あろう事か、デザインのモチーフがホルスタインだと明言されている。
*9 『II』にはティピが登場しなかったため、カーマインとの絡みは見られなかった。『IV Return』では見られるものの既に使い魔は人間化していた。
*10 ソロEDやパーティ外キャラとのEDの場合は最も付き合いが長いという事でウェンディが残ってくれる。
*11 スクリーパーを倒せる人間は倒したクラスに応じて「○○スレイヤー」の称号を得る。前作ではナイトスレイヤーすら1人しかおらず、その上位のビショップスレイヤーは主人公が闘技場で達成するまで誰もいなかった。そしてクイーンとは全てのスクリーパーの上に立つ"前作ラスボス"である。
*12 キャラドットの色を変えて別キャラに流用したり、一時加入モブの顔グラフィックに過去作キャラを使う事は過去にもあったが、流石に立ち絵は無かった。
*13 『IV』にも少年タイプの使い魔が登場したが、立ち絵は無かった。
*14 担当声優が存在するのはこの為。
*15 「同じ時間には一度しか飛べない」「過去の自分自身と出会うと存在を統合され、時間移動も二度と出来なくなる」と言った制約はあるが、それぐらい。
*16 しかも妖精という種族は歴史が改変された事を認識でき、以前の歴史の記憶を当たり前のように保持しているなど、かなりチートじみた設定になっている。
*17 シェリスは途中で存在は語られるが、ゼオンシルト同様殺害される歴史改変が行われた事による。
*18 コリンは『I』のティピや『IV』の使い魔と違って主人公とは恋仲になれないタイプの妖精であり、このイベントは当人のED以外でも可能だった。
*19 ダンジョンレディ関連のイベントなどに無くもないが、基本無言。また、当該イベントをこなさないとゼオンシルトをラスボス戦に連れていく事すらできないため、彼を最後まで使いたければ必然的にコリンと別れる事になる。
*20 しかもスタッフロールの背景ではユリィはメークリッヒと並んで映るにも拘わらず、コリンと並ぶのはゼオンシルトではなくファニルである。