当ページではPS版『グローランサー』と、そのPSP移植版を紹介しています(判定は共に 良作 )。
【ぐろーらんさー】
ジャンル | ノンストップドラマチックRPG | ![]() |
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対応機種 | プレイステーション | ||
メディア | CD-ROM 2枚 | ||
発売元 | アトラス | ||
開発元 | キャリアソフト | ||
発売日 | 1999年11月25日 | ||
定価 | 7,140円(税込) | ||
プレイ人数 | 1人 | ||
廉価版 |
ATLUS BEST COLLECTION 2001年7月26日/2,940円(税込) |
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判定 | 良作 | ||
ポイント |
本当に止まらないドラマチック 戦闘もシナリオの一部 長大なボリューム |
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グローランサーシリーズ |
ドラマチックが止まらない
かつて、人々が住んでいた世界は魔法エネルギー「グローシュ」が満ちていた。
人々は大気中に浮遊するグローシュから魔法を使い、生活していた。
しかし、人々は太陽が異常をきたしたため、死の星と化した自分の世界を別の世界と「重ね合わせ」た結果、グローシュは失われ、魔法を使うためには2つの世界の歪みからもれるわずかなグローシュを使うほかなかった。
そしてしばらく後…この大陸には3つの国があった。
大陸の西に位置するローランディア王国は、隣国バーンシュタイン王国と共同で魔法学院を創り、平和的に魔法を活用しようとしていた…。
ローランディアの宮廷魔術師サンドラに拾われた少年は「世を滅ぼす闇となる」「世界を救う光となる」と、相反する2つの暗示を受ける。
彼の将来を案じたサンドラは、自立できる年齢になるまで彼を王都の外へ出さず、外界との 接触も持たせぬようにしてきた。
そして、少年が17歳になった朝、彼女は彼に告げた。
旅立ちの日が来たこと、自分の目で世界を見てくるようにと…。
少年は初めて王都を出て、外の世界へ旅立つ。
それが、すべての始まりであることを知らないまま…。
(公式サイトより抜粋)
「RMC(リアルタイムミッションクリア)戦闘」というMMO風RPGとSRPGを足して2で割ったような独自の戦闘システムと、「ドラマチック」を強調したストーリーが特徴のRPG。
開発は『ラングリッサーシリーズ』のキャリアソフト、発売元は『女神転生シリーズ』等を手がけているアトラスが担当。
キャラクターデザインは『ラングリッサー』同様にうるし原智志氏を、音楽には『グランディアシリーズ』や『LUNARシリーズ』などの岩垂徳行氏を起用している。
戦闘システムをも巻き込んだドラマチックなストーリーに欠かせないのが、個性的且つ魅力的な登場人物達である。
+ | パーティメンバー |
ゲームバランス
音楽
スキルポイントシステム
ストーリー
休暇とエンディング
キャラクターメイキング
その他
非常に長いプレイ時間と、周回要素のかみあわなさ
戦闘システム
スキルポイントの不便さ
メンバー編成の不自由さ
詰むポイントでセーブできてしまう
全体的に立ち絵が少ない
その他の問題
後続の作品と比べてシステム面での粗は多いものの、当時としては斬新な戦闘システムと、良く練られたストーリーと魅力的なキャラクター等でシリーズでも特に評価が高い作品の一つである。
初代PSにおける名作RPGの1つであると言える。
【ぐろーらんさー】
ジャンル | ノンストップドラマチックRPG | ![]() |
![]() |
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対応機種 | PSP | |||
メディア | UMD 1枚 | |||
発売元 | アトラス | |||
開発元 | キャリアソフト | |||
発売日 | 2009年5月14日 | |||
定価 | 5,800円 | |||
廉価版(税込) | ATLUS BEST COLLECTION/2010年6月3日 | |||
UMD版 | 2,940円 | |||
DL版 | 2,310円 | |||
判定 | 良作 | |||
ポイント |
ルート追加や全体的なブラッシュアップ 一部無視できない点も |
グローランサー1作目のPSPリメイク版。
原作では救われなかったキャラに救済のあるシナリオ分岐等が追加された他、不具合や不満点が解消されている。
…が、一部難点も。
システム全般
戦闘システム
シナリオ関係
+ | 新ルートでの救済キャラについて(ネタバレ有り) |
+ | 新ルートにおける既存キャラについて(ネタバレ有り) |
基本的にはルート追加や全体的なブラッシュアップが施されたバージョンアップ版。
持ち運んでどこでも遊べる利点もあり、今グローランサーを遊ぶならこちらがオススメ。
原作発売から10年も経っているので、原作ファンが久しぶりに遊ぶのにも向いている。
ただし原作をやり込んだプレイヤーには気になる部分も無い訳ではなく、特にパーティメンバーの操作をCPUに任せていた人にとっては痛すぎる仕様変更がなされているので、その点は注意。
*1 入力時の初期名は「PLAYER」になっているが、これで決定する人はそうそう居ないだろう。
*2 人類の故郷の世界とのチャンネルを宿し、無意識にそちらの世界からグローシュ(魔力の素)を引き出せる人間。日食か月食の日に生まれた者がグローシアンとなり、皆既日食の場合は特にその力が強まる。
*3 家族であるルイセなら地元の王都、温泉好きのウォレスなら温泉街、魔法学院関係者のアリオストとミーシャは魔法学院、など。
*4 当時のアトラスソフトの平均バグ数は1000程度だったが本作は4000以上にのぼった。
*5 『II』ではアニメが無く、後者の止め絵VerのOPに歌を受ける形になったため、『I』プレイヤーの多くから手抜き扱いされてしまった。後の『IV』からは再び両方のVerが製作されている(『III』はどれでもない独特のOP)。
*6 確率発動な上に、実際はもっと優れたスキルがあるので、ほぼ死にスキルに等しい。
*7 条件を満たせば遠距離攻撃も使用可能。
*8 ラスボス撃破後にセットするアイテムがラスボス戦前に使用できてしまうというもの。使用すると主人公達の「これで世界は救われた」というやり取りが始まるのだが、ラスボス出現演出も同時に始まるので非常にシュールな光景になる。ガン無視されて置き去りにされるラスボスが哀れ。
*9 漫符自体は次回作以降もあるが頻度は低い。本作はキャラの感情表現が豊か且つ、立ち絵が少ないという点もあってシリーズでも特に漫符演出が多い。
*10 元々複数存在するうちの一体が事件を起こしていたという設定で、新ルートでは他の個体も動き出したという流れだが、どちらにせよ軽い扱いにされているのは変わらない。