【だーびーすたりおんつー】
ジャンル | シミュレーション | ![]() |
対応機種 | スーパーファミコン | |
発売・開発元 | アスキー | |
発売日 | 1994年2月18日 | |
定価 | 12,800円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
判定 | なし | |
ポイント |
スーパーファミコンで進化したグラフィックとサウンド まだまだ中途半端で全体的にスローテンポが目立つ 新しい目標「凱旋門賞」 ブリーダーズカップによる対戦人気の始まり 後の人気無料種牡馬のデビュー作 |
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ダービースタリオンシリーズ |
1994年末に発売した競馬シミュレーションゲーム「ダビスタシリーズ」の3作目(「全国版」を2作目とみなせば4作目)(*1)。
ファミコン系ハードでは2作目(『全国版』はナンバリングに含めない)としてナンバリングを『II』としている。
基本的なシステムは前作から引き継がれているため、本項では変更点のみにとどめるものとする。
全体的にはファミコン版からの順当なグレードアップには違いない。スーパーファミコンへの移行によりグラフィックやサウンドが強化、牝馬限定レースも加わり、より現実の競馬に近づいた。自家生産牝馬はそのまま繁殖入りできるため血統を作る醍醐味も味わえるようになった。また対戦モード「ブリーダーズカップ」が人気を博したことにより、ダビスタ自体の人気が大いに向上したことも無視できない功績である。
一方でレスポンスやテンポの悪さなど全体的にスロー気味な展開が目立ち、プレイ中はややストレスがたまりがちになる一面もある。また「ブリーダーズカップ」の使い勝手の悪さ、夏場の北海道開催がないなど現実競馬の再現も充分とは言い難く、まだまだ改良の余地が多くある点も否定できない内容だった。
*1 前年にPC版『ダービースタリオン』が発売されている。
*2 中央競馬では1991年から導入済み。
*3 厳密に言えばPC-98版から導入された
*4 3代目以降だと1%しか生まれない。なお当時の最強育成では低確率を乗り越えて牝馬を生産し続けることでスピードを伸ばし切ることを狙う手法が編み出されている。
*5 日本では直接産駒の活躍はなかったが孫にあたるテイエムオペラオーやメイショウサムソンが活躍した。欧州では産駒のガリレオが大繁栄している。
*6 フランスのロンシャン競馬場で行われる世界最高峰の1つに数えられる国際GI
*7 厳密にはPC-98版の「ステークスレース」で先駆けて導入されている
*8 とはいえパスワードを貰えるだけでメモしてリセットすれば実質タダである。
*9 大塚栄三郎とは逃げが得意のベテランジョッキー。知名度はあったが実績は地味で最後までGIを勝てず重賞勝ちも少なかった。
*10 岸滋彦とは当時栗東に所属していた若手ジョッキー。ダイタクヘリオスなどでGIを制したこともあり、当時の現役最強馬ビワハヤヒデの主戦も当初は彼が担っていた。
*11 実は暗号化された馬のパラメータであり、読み取ることで攻略に活用可能
*12 表示される戦績は再生時点の成績が反映される。
*13 「ぼんびー牧場」に相当するものは「5億円多くスタートするが、その分は借金のため分割で返済していく」というものに変更されている。
*14 余談の余談だが偶然にも同年4月に地方競馬で「小田部雪(こたべ ゆき)」騎手がデビューしている。後に交流競争で中央競馬にも騎乗したため、現実の出馬表に「小田部」が実際に掲載された。
*15 競走馬は母が同じ場合のみ兄弟扱いとなる。父も同じ場合全兄弟、父が異なれば半兄弟。父のみが同じは兄弟ですらない。
*16 ただし1974年生(1977年クラシック)の世代は、クラシックに出走できなかった持込馬マルゼンスキーのあまりに次元の違いすぎる圧倒的強さにクラシックホースたちが弱く見られた不遇に遭った。中でもハードバージは一番格の劣る皐月賞の勝ち馬でしかなく、更に惨敗も多く同じ年のクラシックホース3頭の中では実績で最も劣っておりクラシックホースとはいえ強いイメージなどまるでなく、種牡馬としても産駒に活躍馬は皆無なので「その兄弟だから」という理由での種牡馬入りは現在でもナゾである。ただ、血統的には種牡馬として大成功したサクラユタカオーに近い(プリンスリーギフト系×ネヴァーセイダイ系の上、スターロッチの牝系まで共通)。
*17 因みに兄のハードバージは悲惨な末路をたどっている。