【せいとうしんき とりにてぃとりがー】
『聖剣伝説2』などを彷彿させる、トップビューのアクションRPG。
「発見」をキーワードにした「王道RPG」を謳い、
『ゼノブレイド』のキャラデザを手掛けた風間雷太氏、
『聖剣伝説』シリーズの作曲を担当した菊田裕樹氏など
著名なクリエイターが複数参加していることを一つの売りにしている。
その昔、秩序の神々と混沌の神々が世界の覇権をめぐって争っていた。
大きな武器が地上に落ちていき、世界は崩壊をはじめる。
そこで各神はそれぞれの代理者「神々の戦士」を選び、
その者達の戦いをもって勝者と決めることとした。
時は流れ………
小さな村で静かに暮らしていた青年シアンは
ある日、自分が混沌の神々に選ばれた「混沌の戦士」であることを知る。
エリス・ザンティスとともに運命に抗う旅へ出るシアンだが
「秩序の戦士」ヴァイオレットの力に圧倒され、混沌の戦士としての運命を悟る。
自分が死ねば、世界に秩序が訪れる―――――
(公式サイトより引用)
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戦闘
マナタイト
育成・収集・寄り道要素
手堅い王道ストーリー
魅力的なキャラクター達
独特で壮大な世界観
軽快なアクション戦闘
武器を使い分ける楽しさ
やり甲斐のある育成要素
美麗なアニメーションムービー
マナタイトクラフトのランダム性
シナリオ最終盤において、少々スッキリしない点がある
+ | 本編ラストのネタバレ |
+ | クリア後のネタバレ |
マナタイト装備の面倒臭さ
頭の悪いAI
無味乾燥なモブの会話
とってつけたようなサブクエスト
ボリューム不足
低レベルなグラフィックやエフェクト
コンセプト・シナリオ・世界観といった素材は悪くないが、いかんせん作り込み不足や調整不足が目立つ。
「ここさえ直せば…」という惜しい点が多く、勿体無い作品。
ただゲームとして致命的に破綻しているわけではなく、RPGとしての体裁は整えられている。
製作者がやりたかったであろうことの幾つかも、きちんと実現できている。
長々とやり込んだり、何周もしたりする作品ではないが、「サクッとクリア出来るRPGを遊ぶ」「王道なシナリオを手軽に味わう」といった割り切り方をするなら、充分楽しむことは可能だろう。
*1 『聖剣伝説3』『クロノ・クロス』でキャラクターデザインを手掛けたイラストレーター。