【せいけんでんせつつー】
ジャンル | アクションRPG | ![]() 高解像度で見る 裏を見る |
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対応機種 | スーパーファミコン | ||
メディア | 16MbitROMカートリッジ | ||
発売・開発元 | スクウェア | ||
発売日 | 1993年8月6日 | ||
価格 | 9,800円(税抜) | ||
プレイ人数 | 1~3人 | ||
配信 | バーチャルコンソール | ||
Wii | 2008年9月9日/800Wiiポイント | ||
WiiU | 2013年6月26日/800円 | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
聖剣シリーズの世界観を確立した名作 プレイヤーを引き込むタイトルロゴ演出 王道ストーリーを彩る名曲たち 魔法偏重のバランスやバグの多さに難あり |
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聖剣伝説シリーズ |
聖剣伝説シリーズの第2作目。ただし「マナの樹」「聖剣」などの用語は共通するものの、明確な世界観のつながりはない。
前作『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』がファイナルファンタジーシリーズの外伝作として制作されていたのに対し、
本作からは「ファイナルファンタジー外伝」の冠が外され、明確に「聖剣伝説シリーズ」として独立化した最初の作品となった。
海外版タイトルは『SECRET of MANA』となっており、後の3Dリメイク版にもこのタイトルが使用された。
この『○○ of MANA』というタイトル形式は本作以降の海外版でも継続使用され、日本でも『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』以降はこの形式を採用している。このため、海外ではマナシリーズとしても知られている。
PROLOGUE
はるか昔、マナの力を使った文明が地上に栄えていた。
やがて人々は、マナの力を戦争に利用するようになり、マナの要塞と呼ばれる巨大な船を生んだ。
あまりに強大なその力は、神々の怒りにふれ、神獣が地上へとつかわされた。
要塞と神獣の激しい戦いは、世界を炎と毒で包み、地上からマナが失われていった。
その時、聖剣を携えた勇者によって要塞は落とされ、神獣も人々の前から姿を消した。
戦争によって文明は失われたが、世界には再び平和が戻った。時は流れ、歴史は繰り返す……
村の伝説
動乱の中、人々はその剣を携えた勇者を待つ
その剣は世の平定をとり戻すためにのみ真の力を現すという
エクスカリバーや草薙など呼び名を変え
あまたの物語や伝承の中に語り継がれるその剣
その名をマナの剣という(説明書より)
ストーリー
グラフィック
サウンド
+ | ... |
演出
システム
アクション面
必殺技
武器バランス
魔法
+ | 強力な魔法の一例 |
一方で消費MPに対してダメージや効果が微妙で割に合っていない魔法もある。以下が該当する。
+ | 使えない魔法の一例 |
空飛ぶ乗り物関連
ラスボス戦について
+ | (ネタバレ注意) |
本作は天才プログラマとして有名なナーシャ・ジベリ氏が最後に関わったスクウェア作品であり、氏の代名詞でもあるバグの宝庫としても非常によく知られている。以下にその例を挙げる。
ゲーム進行関連
データ関連
ゲームシステムの不備
仲間関連
+ | ネタバレ含む |
戦闘関連
やり込みに関する不満
ストーリー関連
+ | ※若干のネタバレ注意 |
その他
ハードが変わったことで、前作の問題点であった敵の思考ルーチンが大幅に改善され、敵の攻撃に積極性が見られるようになりアクション性が高まった。
しかし、自動回避や撃てば必ず当たる魔法が強力すぎてアクション性を損なっている面もあり、その点をアクション"RPG"としてどうとらえるかは人それぞれであろう。
複数人プレイで協力して攻略する楽しみが増えたのは大きなポイントであるが、その仲間がCPU操作の時には足を引っ張りがちになるのはアクション面で大きな問題点となってしまった。
上記のようなアクション面の粗やバグなどの不備が目立つものの、アクションRPGの裾野を広げた一翼として後続作品に多大な影響を与えた作品であることは間違いなく、強く印象に残る高クオリティBGMの多さも併せてマイナス部分を補って尚余りある魅力を内包している。
ファイナルファンタジーの外伝に過ぎなかった聖剣伝説に、オリジナルの世界観を創出することでスクウェアの代表的シリーズにまで押し上げた傑作である。
開発経緯
没関連
その他
*1 『3』や外伝的作品の『LOM』以降もこのモーションは続いている。
*2 例外的にブーメランのレベル1・4・6の必殺技だけは、敵に密着して出せば一度に最大2ヒットする
*3 厳密に言うと、ムチには対岸の杭に当てたら移動してしまうという難点もあるが。
*4 安全な街中での補助魔法使用では入手経験値量が半減してしまう。ただし半減せずに回復できる場所はある。
*5 逆に敵側が使っても脅威となりマナの要塞に登場するマスターニンジャが異様に強いのもこの為である。
*6 先述の物理攻撃の自動回避機能や魔法効果による回避は有効。
*7 後期出荷分では、「ボス撃破後にフリーズするバグがあるのでコントローラを触るな」との注意書きが書かれたペラ紙が同梱されている。もっとも、これでは完全な回避は出来ないのだが。現在プレイするのであれば、ボス撃破後にYボタンを押して操作キャラのリングコマンドを開けば確実に回避可能。
*8 あらかじめ攻略順を知り、スムーズにプレイした場合でも加入まで十数分、初見でシステムやマップ、ストーリーを理解しながら進めるならば倍は見積もった方が良い。
*9 このルートでは、パンドーラ城にてプリムが出てきた部屋に入るとレアキャラ2名が登場。プリムが何故エルマンに反発していたかよく判るイベントとなっている。
*10 時期限定バグ技であるがグラブの武器パワーを1回分入手する方法はある。
*11 一応レベルを上げると力がカンストするランディに装備させる分にはこの限りではないが。
*12 取得確率は宝箱開封時に1/10である。ただこれらのレア装備は敵配置の関係上比較的入手しやすい
*13 一応これらの武器の入手前には障害物としてシナリオ進行を制御する役割を持つものもあるが、それらは最序盤の数か所程度。
*14 カラー液晶テレビが一般にも普及しだすのは2000年代後半頃から
*15 当初はFF5。初期にはFC版FF4が開発予定であったため、SFC用のFF第1作の名称は元々はFF5の予定だった。しかしFC版FF4が開発中止になり、SFC用のFF第1作のナンバリングが4へと前倒しになった。