マジカルドロップ

【まじかるどろっぷ】

ジャンル アクションパズル
対応機種 アーケード
スーパーファミコン
セガサターン
プレイステーション
販売・開発 データイースト
発売日 【AC】1995年6月
【SFC】1995年10月20日/8,500円(税別)
【SS】1995年12月15日/5,800円(税別)
【PS】1996年1月13日/5,800円(税別)
廉価版 【PS】Major Waveシリーズ アーケードヒッツ
2002年11月28日/1,500円(税別)
発売元:ハムスター/販売元:コナミ
配信 バーチャルコンソール
【SFC】2007年5月29日/800Wiiポイント(税5%込)
ゲームアーカイブス
【PS】2007年12月26日/600円(税5%込)
備考 【AC】1995年9月にマイナーチェンジ版『PLUS1!』稼働
【PS】マジカルドロップIII+ワンダホー!
1999年2月25日/4,200円(税別) ※『PLUS1!』の移植
【PS】マジカルドロップIII+ワンダホー!(再販)
2001年3月1日/2,800円(税別)/発売元:タイトー
判定 良作
ポイント 反射神経重視の落ちゲー
末期のデータイーストを支えた代表作

※本項ではオリジナルであるAC版およびそのマイナーチェンジ『PLUS1!』を中心に解説します。
システムが一部異なるSFC移植版や、キャラクターの異なるSS・PS移植版については後述。



概要

データイーストから1995年にリリースされたパズルゲーム。
「同じ色を縦に3個以上集めると消える」という簡単なルールと操作性、可愛らしいキャラクター達で人気を博した。

なお公式ジャンルはアクションパズルとなっているが、「本作や『パズルボブル』のように、操作するオブジェクトは落ちてこないがフィールドが埋まらないようオブジェクトを消していくゲームも一般的には落ち物パズルとして認識されている」(用語集/ジャンル/システムより抜粋)こと、本作の画面を上下反転させれば一般的な落ちものパズルと見なせることから、記事中では本作を落ちものパズル(落ちゲー)として取り扱う。

以下、AC版をベースに説明する。

基本ルール

  • 7列x13段のフィールドで構成される。また一般的な落ちゲーとは逆に、上方に向かって重力が働いている。
  • フィールド上方から赤・黄・緑・青の4色のブロック(以下、ドロップと呼称)が1段単位でせり出してくるので、下記条件のもとドロップを消していく。いずれかの列のドロップが最下段を超えるとミス。
  • フィールドの最下段には「ピエロ」というキャラがいて、レバー左右と「取る」「投げる」という2ボタンで操作する。*1
  • 「取る」ボタンを押すと、ピエロと同じ列のすぐ上にあるドロップを取り込む。
    • そのドロップの上が同じ色のドロップの場合、何個でも一度にまとめて取る。
    • 別の列に移動して、更に同じ色のドロップを取り込むことも可能。
  • 「投げる」ボタンで、取り込んでいるドロップ全てを今いる列に投げ返す。
    • この時、投げたドロップを含めて同じ色のドロップが縦に3つ以上並ぶと、隣接した同色のドロップを含めて消える。
    • 消えたドロップの下にあるドロップは上方に移動し、その結果同色のブロックが縦に3つ以上並ぶと連鎖となり高得点。このような最初の起爆だけで繋がる連鎖を「組み連鎖」と呼ぶ。
  • また、ドロップが消える演出中でもピエロを操作可能であり、消えている箇所とは別のドロップを受付時間内に消しても連鎖扱いとなる。これは落ちゲーというジャンルの中で本作の独自性を象徴する要素であり「後付け連鎖」と呼ぶ。
  • ドロップが消えるのは、ピエロから投げられたドロップを起点とする場合のみ。初期配置や、せり出した結果として縦に3つ以上並んでも勝手に消えることは無い。
  • 通常のドロップ以外に、下記の特殊なドロップがある。
    • 氷ドロップ…おじゃまドロップ。これだけでは何個並べても消えない。通常のドロップを消したときに隣接していると、画面内全ての氷ドロップがその色の通常ドロップに変化する。隣接していた分は必然的に消える。
    • スペシャルドロップ…色付きのお助けドロップ。3つ以上揃えて消すとその色と同じ画面上のドロップが全て消える。出現するスペシャルドロップの色はキャラによって異なる。

対戦時のルール

  • 消したドロップの数や連鎖数に応じて、相手のドロップを1段単位でせり出させる。
  • 相手のいずれかの列のドロップが最下段を超えるか、設定されたノルマ数(初期設定で200)だけドロップを相手より早く消すと勝利。
    • このノルマシステムは当時としてはかなり画期的であり、たとえ盤面的には劣勢であっても、相手より先にノルマを0にしてしまっての逆転勝利ができるようになった。また、グダグダな展開になり対戦時間が長引くような事態を防ぐ効果もある。
    • また、ノルマが減るタイミングは「 連鎖が終わった時点 で消した分のノルマの数値が減る」であり、連鎖中にノルマを0にできるだけの数を消した瞬間に勝負がつくわけではない。あまり大連鎖に拘りすぎると、その間にこまめに連鎖をしていた相手側が先にノルマクリアしてしまう事もあり、状況判断力も重要となる。

評価点

  • 分かり易いゲーム性と爽快感。
    • デモを一度見るだけで難なく覚えられるルール。そして、じっくり大連鎖を組むような「思考型」タイプではなく、パッと見で消せそうな所からひたすら消していく「反射神経」寄りのゲームである。連鎖など考えずひたすら同じ色を3個以上かき集めるだけでも最低限のプレイが成立するため、落ちゲー初心者でも安心。
    • アクティブに連鎖を狙えるゲームは他に『パネルでポン』等も存在するが、今作のドロップ移動は上下左右の入れ替えが実質可能なので、操作の自由度が高い。使いやすい色を一箇所に固めるなど、他の落ちゲーにできない戦略を直感的に狙うことができる。
      • たとえば適当な場所に2個くらいドロップを固めておけば、そこに同じ色を付け足すだけで連鎖数が増やせてしまう。
    • もちろん、慣れれば『ぷよぷよ』の定石を流用して一度の起爆で大連鎖になるものを組むも良し、後付け連鎖しやすいように組むも良し。大連鎖で自分のフィールドがスッキリしていく様はまさに爽快。
    • 各キャラの攻撃パターンも「一見厄介だが、工夫すると組み連鎖に使えるもの」「3個集めるのは簡単だが、連鎖に逆用し難いので地道に消すしかないもの」「弱キャラは2色なので対応されやすい」など差別化できている。
    • 後に稼働したマイナーチェンジ版『PLUS1!』では1人専用でとことんプレイするソロプレイモードも追加されており、じっくり楽しむことも可能。
  • 可愛らしいキャラクター達と演出。
    • ポップでゆる~いキャラクター達が織り成す世界観が、多くの女性ファンの支持を集めた。
      • 各キャラはタロットカードの大アルカナをモチーフとした妖精で、マスコットキャラのような小粋な口調で対戦を盛り上げる。オルゴールのようなBGMと相まって、雰囲気はまるで絵本に囲まれた子供部屋のよう。*2
      • 目が大きくデフォルメされた造形、パステルカラーの色合いなど、従来のパズルゲームと違ったデザインセンスは他に無い魅力がある。キャラクター達は『対戦ぱずるだま』よろしく多彩でコミカルな動きを見せてくれるため、プレイの様子を見ているだけでも楽しい。
      • 今作のキャラデザは次回作に引き継がれなかったものの、特にデフォルメの効いた一作目のデザインを好むファンは多い。
    • ドロップを取る・投げる・消える際のSEも小気味よい。

問題点

  • 狙った連鎖が難しい。
    • 評価点で「連鎖を組むも良し」と述べたが、縦3個以上で消えるというルールにより、確率的に「1~2個のドロップを取って、有用な列に投げ返す」行為が一筋縄ではいかない。既に同色で縦3個以上並んでいて取ろうにも取れなかったり、うっかり合計3個以上取ってしまうといった状況もままある。当然ながら狙う連鎖数に応じて必要なドロップの配置変更も増大するため、修練が必要なのは他の落ちゲーと同じである。
      • 前述の通り、本作の敵からの攻撃は1段単位のせり出しであるため、配置がずれたり起爆点が塞がれるようなことは無いのが救い。
    • 連鎖の受付時間が短く、1連鎖目が消える演出中に後付けで2連鎖目を繋げるのは「投げた」後の硬直時間と入力受付開始のタイミングを体で覚えていないと厳しい。実践では2連鎖以上の発生中に後付けすることが殆ど。
    • これらの要因により、本作ではせり出された配置による偶発的な連鎖が勝負を分けることも少なくない。
      • 次作以降では受付時間が緩和され、後付け連鎖がやり易くなり爽快感が増した。
  • ひたすら忙しい。
    • 一般的な落ちゲーであれば、連鎖の演出中は一息つく場面である。一方、本作は後付け連鎖という要素により更に攻撃を叩き込むチャンスであり、勝負が決するまで休む暇もない。初心者であっても、せり出し対策でドロップが多く積み上がった列を均す作業を素早く行えるかどうかで差がつく。上級者同士の対戦ともなると、常にレバーとボタンのどちらかが動いているほどの激しい操作が必要になる。
    • 本作には相殺システムが無く、フィールドが空でも5~6連鎖で瀕死となる量のドロップが一度にせり出してくることも、忙しさに拍車をかける。

総評

取っつき易さと許容するプレイスタイルの幅広さ。一心不乱にドロップを消すという作業が生み出す中毒性。
滅多にゲーセンに行かない客層からヘビーゲーマーに至るまで多くの支持を獲得し、探偵 神宮寺三郎シリーズとともに末期のデータイーストを支えた代表作となった。
幸い移植や続編に恵まれており、最新機種でもプレイは容易である。2020年代にプレイしてもその魅力は変わらないであろう。

移植版

+ 移植版一覧
  • 家庭用移植版はSFC・SS・PSで発売。
    • いずれもAC版『PLUS1!』のソロプレイに準じた「とことんモード」、および詰将棋のような新規モードの「かんがえモード」が追加されている。
    • 『2』『III』と違いネオジオ作品ではないため、アケアカNEOGEOでは残念ながら配信されていない。
  • SFC版
    • ノルマ制が廃止され、解像度の関係でフィールドの横の広さが7列→6列に減少している。
    • 細かい違いとして、最下段でドロップを操作するのがピエロではなく使用キャラクターのミニバージョンに変更されている。
  • SS版/PS版
参考:各機種パッケージ比較
SFC SS PS(無印) PS(ワンダホー!)




  • なぜか原作のキャラクターが登場せず全て3Dポリゴンのオリジナルキャラクターに差し替えられている(上記画像参照)が、お世辞にも造形が良いとは言い難く、非常に不評だったことで有名*3。多くのキャラクターは差し替え前のボイスがそのまま流用されている。
    • こちらも最下段でピエロの代わりに使用キャラクターを操作するようになっている。
  • ただし、キャラクターが異なるという外見上の不評点を除けば、ゲーム内容自体はきちんとAC版に準拠しており、モードも充実しているため普通に遊ぶ分には不備はない。
  • PS版『マジカルドロップIII+ワンダホー!』
    • 上記のPS単体版とは別に、改めてAC版のマイナーチェンジ『PLUS1!』の忠実移植版が『III』と共にカップリング収録されている。
    • 加えてAC版に無かった「かんがえモード」も「PUZZLE TRY!」モードとして追加収録されており、選べるモードの点でも旧PS単品版に劣ってはいない。原作の雰囲気を求めるならこちらだろう。

続編・派生作品

操作が簡単で分かりやすいこともあってか、携帯機はもちろん携帯電話向けにも派生作品が多数リリースされている。

+ 続編・派生作品一覧

マジカルドロップ2 (1996年 AC・NEOGEO・SFC・SS)

  • AC版は本作より基板をMVSに変更。
  • 新キャラが多数追加された。1作目ではラスボスだったワールドもプレイヤーキャラに昇格。モチーフにタロットが関係しない隠しボス「ブラックピエロ」は本作でデビュー。
  • 連鎖の受付時間が緩和され、後付け連鎖が容易になった。また特殊ドロップの種類が増え、シリーズの土台となった。
  • キャラによって攻撃玉の配置や強さに大きな差が出てきたのは本作から。それゆえに、対戦時に腕の差がある場合は、キャラ選択でハンデを設けることもできた。
  • SFC版には、文化放送とのタイアップで一部キャラクターを差し替えた非売品のスペシャルバージョンが存在する。
  • SFC通常版は後にニンテンドウパワーでの書き換えや、Switch『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』でも配信。
  • SS版はアーケードの移植に加え、家庭用オリジナルアレンジの「スペシャルモード」も収録。
  • MVS版は後にアケアカNEOGEOでも配信。

マジカルドロップIII (1997年 AC・NEOGEO・SS・PS・Win)

  • 全てのアルカナをモチーフとしたキャラクターが揃った。その中で『力(ストレングス)』のアルカナのみ父と娘*4で2人いる。攻撃方法もキャラクターによって大きく変わるようになっている。
    • 前作では、色が同じでもスペシャル玉と通常玉は同時に持てなかったが、本作では同時に持つことが可能となった。
    • プレイヤーが任意に自分のフィールドをせり出させることが可能になり、対戦のテンポが加速。
    • 連鎖の受付時間が『2』より更に緩和されたことも相まって、後付け連鎖でガンガン攻めつつ、状況によってはノルマクリアの為に大きな連鎖をしない…などの駆け引きも重要な作風になった。
  • SS版/Win版は『マジカルドロップIII とれたて増刊号!』として大幅にアレンジ移植。
    AC版と比較して、それぞれのキャラクターの攻撃方法や、所持しているスペシャル玉などが別物レベルで変わっている。ストーリーやエンディングも一新され、コメディタッチのAC版と比べてシリアスな世界観に。
  • PS版は『マジカルドロップIII よくばり特大号!』として、上記アーケード版の完全移植を「あ~け~どモード」、SS版『とれたて増刊号!』準拠の移植を「すぺしゃるモード」として2本同時収録したカップリング移植となっている。
    加えて、ゲーム内で使用されたグラフィックやボイスなどを鑑賞できる「おまけモード」も追加。
    • さらに、PS版では後に廉価版『マジカルドロップIII+ワンダホー!』が発売され、こちらは上記『よくばり特大号!』の再録に加えて、新たに上記のAC版『PLUS1!』の完全移植版ディスクが増えた2枚組に変更。
      これ1本でAC『III』+家庭用オリジナル『よくばり』+AC『PLUS1!』が遊べる豪華版になっている。
  • ゲームアーカイブスでは『よくばり特大号!』単体のみ配信されている。MVS版は後にアケアカNEOGEOでも配信された。
  • 後述の携帯機向け作品のシステムは、ほとんどがこの『III』をベースにしている。今からプレイするのであれば、ゲーム展開がゆったりした『初代』か『2』でルールと組み連鎖に慣れてから、シリーズの人気全盛期にして後付け連鎖がアツい『III』へ移行するのが良いだろう。

マジカルドロップF 大冒険もラクじゃない! (1999年 PS)

  • マジカルドロップシリーズにおいてデータイーストが最後に関わった作品。「F」はFourの意味でナンバリング4作目にあたる。データイーストがACから撤退したためPSのみでの発売となり、ストーリーモードなどが追加された。
  • 各キャラクターは対戦時にアイテムを使用することで『変身』し、様々な効果を引き起こすことができるようになった。
    • しかしキャラクター数に反して連鎖のボイスがあまりに少なすぎることや、絵の作風が大きく変わってしまった事には「否」寄りの意見が多い。
    • 前作では、ストレングス親子はそれぞれストレングス(父)とストレングス(娘)という名前になっていたが、本作ではストレングスの娘の方が「ストレンコ」という名前になった。
  • 後に廉価版が出された他ゲームアーカイブスでも配信された。

マジカルドロップV (2012年 Win(Steam))

  • 2003年にデータイーストが倒産し、ジー・モードが版権を取得してから初のナンバリング作品。開発はフランスのGolgoth Studio、販売は同Ignition Entertainment。
    • かつてデータイーストが発売を予定していたがお蔵入りになったゲーム『ゴーストロップ』の要素が丸々追加されており、同作のキャラクターを使用するとシステムが『ゴーストロップ』のものに変化する。つまり『マジカルドロップ』VS『ゴーストロップ』という異種パズル戦も可能。
    • しかし、日本語環境下での頻発するクラッシュや雑な日本語訳、画面がバグりまくるオンライン対戦などが原因で、特に日本のファンからは黒歴史認定されている模様。
  • 2020年7月末に販売終了(体験版のみ配信継続)。

マジカルドロップVI (2023年 Switch・Win(Steam)・PS4・PS5・One・XSX)

  • 11年ぶりとなるナンバリング最新作。2023年4月25日にSwitch、翌26日にWin(Steam)向けに配信された。開発は、ポーランドのStorm Trident と Highball Games、販売は『パンツァードラグーン: リメイク』『フロントミッション ザ・ファースト: リメイク』などを手掛けたForever Entertainment。(参考記事)
    • 2024年6月にはPS4・PS5・One・XSXにも移植。
  • キャラ設定等は『III』ベースに回帰し、多数のキャラクターや様々なモードを収録している。一方、初期キャラクターが4体(※さらに発売当時はラバーズ1体のみ)と非常に少なく、条件を満たすとキャラが解禁されていく形式。全解禁までにかなりのプレイ時間が掛かり、一部のキャラ出現にはプレイヤーの実力も要する。
  • 4シーズンに分けた無料DLCでキャラクターが追加配信されていくロードマップが公開されているが、追加スケジュールが大幅に遅れている模様。

ナンバリング以外の派生作品

  • マジカルドロップ ポケット (1999年 NGP)
  • マジカルドロップ for ワンダースワン (1999年 WS)
  • MAGICAL DROP (2000年 GBC) ※日本国内未発売
  • マジカルドロップ Touch (2009年 Android/iOS / 配信:G-MODE) ※配信終了
  • マジカルドロップゆるっと (2009年 DSiウェア / 配信:G-MODE) ※配信終了
    • 『ゆるゆるフレンズ』とのコラボタイトル。
  • G-MODEアーカイブス19 マジカルドロップDX (2020年 Switch/Steam / 配信:G-MODE)
    • ガラケーアプリ版『DX』の復刻配信。『2』を元にしている。元が携帯電話ベースのため、従来と異なる操作性に難あり。

ガラケーアプリ版

  • 主に2000年代半ば頃にかけて配信された。中には他メーカーのゲームとのコラボレーションタイトルも存在していた。いずれも配信終了しているため、ここでは割愛する。

余談

  • 本作の原案は、ロシアのRUSS社が1992年にMS-DOS用にリリースした『DROP-DROP』というゲームであり、RUSS社からライセンス許諾を受けたデータイーストが連鎖の概念を導入するなどゲーム性を高める開発を行った。3作目以降はデータイーストが版権を吸収している。
  • 『III』で全てのアルカナをモチーフとしたキャラが揃ったため、PS版『III』の発売時にはキャラをデザインしたタロットカードのプレゼントキャンペーンが実施された。
    • これとは別に、2000年に初代でのみキャラクターデザインを務めたつかぽん(塚本つかさ)氏が個人で全てのアルカナをデザインしたタロットカードが同人誌即売会で販売された(当然、『2』以降の追加キャラのデザインは異なる)。つかぽん氏のサイトでも右上のTAROTアイコンをクリックすると、ランダムでタロットカードを見る事ができる。
  • 1997年にフェイスから『マネーアイドルエクスチェンジャー』というゲームが発売されたが、同作のルールは本作『マジドロ』と、富士通パソコンシステムズの落ち物パズル『もうぢや』のルールを組み合わせたような内容となっていた。
    • 同年、データイーストはこれを著作権侵害であるとしてフェイスを提訴。だが、その後まもなく1998年にフェイスは倒産した。この一件の詳細については『マネー~』の記事も参照。
    • なお、当のデータイーストの方も1999年に和議申請・2003年に破産宣告。
      • これを受け、翌2004年にジー・モード(G-MODE)が『マジカルドロップ』を含むデータイーストのゲームライセンスを取得し、以降は同社によるシリーズ展開およびライセンス提供が中心となっている。
最終更新:2025年03月08日 13:07

*1 プレイヤーの間で「吸う/吐く」「取る/返す」など様々な呼び方があるが、本記事ではデモ画面の説明における「取る」「投げる」で統一する。

*2 物語の舞台「マジカルワールド」は本の中に存在する世界とされており、キャラ選択後の導入部では本が開いてストーリーが示され、ゲームオーバー時は本を閉じる演出と共に、裏表紙にENDと表示される。

*3 以前は本wikiにもSS版・PS版の記事があったが、内容の薄さなどから現在は削除済。

*4 捨て子であり血の繋がりは無いが、愛情を受けて育っており、親子としての関係は良好。