Fit Boxing 2 -リズム&エクササイズ-

【ふぃっと ぼくしんぐつー りずむあんどえくささいず】

ジャンル フィットネス
対応機種 Nintendo Switch
発売元 イマジニア
開発元 イマジニア
ジュピター
発売日 2020年12月 3日
定価 6,380円(税込み)
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:A(全年齢)
備考 Nintendo Switch Lite単体ではプレイ不可
判定 良作
ポイント 痒い所に手が届くようになった
とにかく豪華な声優
とにかく手軽にエクササイズ
Fit Boxingシリーズ
Fit Boxing / 2 / 北斗の拳 / 初音ミク


概要

SwitchのJoy-Conを両手に重心を前後にリズミカルに動かしながら指示された通りにパンチを放つフィットネスソフト『Fit Boxing』の続編。
前作からユーザーの声を聞きいれ、さまざまな改良が施されている。


変更点

基本的には前作を踏襲しているため、主な変更点を記述する。

  • 苦手なアクションを自動でJust判定にしてくれる「アクション補助」とデイリーで特定のアクションが含まれた「項目の除外」機能の追加
    • 前作では特にステップがmiss判定になりやすく、プレイヤーのやる気を削ぐ要素になっていたが、アクション補助を使う事でストレスなくエクササイズに打ち込むことが出来る。
      • レビューサイトでは、「『2』はステップを除外できるからおすすめ!」という声が真っ先にあがるほどの改良点となっている。
      • 当初はブロックのみが除外、補助の対象外だったがアップデートにより対応するようになった。
    • それ以外にも膝が痛いときはダッキングやウィービングを補助(除外)したり、最大限に補助を利用して誤判定のストレスから解消されるといった使い方も出来る。
    • ただし、デイリーでアクション除外に頼りきっていると、該当するコースをクリアしないと解禁されないコースがいつまで経っても解禁されないという事態に陥ってしまう。この場合はアクション補助を使ってでも解禁していく必要がある。
  • デイリーの改良
    • デイリーを開始する際に「軽め(-10分)*1」「いつも通り」「重め(+10分)」を選択可能。事前に設定したエクササイズ時間を変更することなく手軽に調整できる。
      • 前作では設定した時間を大幅にオーバーする事も見られたが、本作ではおおむね設定時間に近いあるいは+-5分ぐらいで終了するように調整される。
      • 「重め」にすると単純に時間が増えるだけではなく、運動負荷も「しっかり」中心となる(DLCで入手している場合は「おに」が一つチョイスされる)
    • 1日に1回しかできないという制限は無くなり、何度でもプレイできるようになった。デイリー後に物足りなければ「軽め」のデイリーをもう一回プレイするといった融通の利く作りになった。
      • コースやBGMの内容が気に入らなければ何度でもシャッフル出来る。
      • 前作ではフリーモードがその役割を担っていたが、本作のフリーモードはコースとBGMを自由に決めてプログラムを作れる形に変更されている。
  • インストラクターの追加とフルボイス化
    • 前作のインストラクターは全員続投しており、後に無料アップデートで3名追加され、計12人となった。
      • 女性が多めだった前作から男女比が改善されており、最終的な男女比は半々(男性6名 女性:6名)となっている。
    • 前作ではエクササイズ中を除いてはパートボイスかボイスのないシーンが多かったが、本作ではフルボイスとなっており、ボイスが大量に増加した。
      • 当然、様々なレクチャーや結果発表も同様にフルボイスになっているのでインストラクターのファンならば嬉しい改良点となっている。
  • インストラクターのセリフの種類も豊富
    • 前作では反応がなかったオールJustで突破した際の専用のセリフ、ラウンジで放置した時のセリフ、衣装に対する反応などのセリフが多く用意されている。
      • エクササイズ中でもJust判定を出すと褒めてくれたり、タイミングがずれてGoodになったとしても「動けていますよ!」とフォローしてくれる回数が増えた。
    • エクササイズを繰り返すことでインストラクターとの親密度が上昇し、一定の値を超える事でボイス全般がさし変わり、より親近に接してくれる。
      • アチーブメントの達成、〇〇日継続等、様々なシチュエーションで喋ってくれるので数日でボイスを粗方聞き終えてしまうという事はなくなった。
  • ゾーン演出の追加
    • ターゲットを破壊する度にゲージが溜まっていき、満タンになると特定のタイミングで「ゾーン演出」に入るようになった。
      • ゾーン演出中は背景が派手になり、獲得できるスコアが2倍になる。
  • アチーブメント
    • パンチやJustの回数等の特定の条件を満たす事で解放されるアチーブメントが追加された。アチーブメントを達成すると衣装の交換に使用するチケットを貰える。
      • 前作では衣装の獲得順は固定だったが、本作では衣装が解放さえされていれば自由な順番で獲得できる。
  • コースの一新と追加
    • 前作よりもコース数が増加(25->33)、さらにDLCで下記の「おに」モードも追加されたのでエクササイズコースの量自体はかなり多くなっている。
  • DLCに対応
    • 無料DLCとして運動強度「しっかり」の上を行く「おに」が追加された。
      • 「おに」モードでは単純にエクササイズの時間が増加するだけではなく、インストラクターの表情やポーズがきびしくなり、セリフも大きく変化する。基本姿勢に関する説明も省かれるので、よりエクササイズに集中できる。
      • 「まさかもう息が上がっているのか?」「もっと本気を見せろ!」「余計なこと考えるな!」といった感じで発破をかけてくれる。ただ、厳しいだけではなくラストスパートにかけて気合や励ましの言葉も多くなるのでやりがいあるモードとなっている。一部では本当に鬼教官の如く罵って欲しいという声も聞かれるが
      • 当初はリンとエヴァンだけだったが、後に全てのインストラクターにも実装された。
    • 有料DLCとして洋楽以外の「アニソンパック」や「90年代ポップスパック」等のBGMを購入する事が出来るようになった。
      • 『ドラゴンボールZ』の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」、『新世紀エヴァンゲリオン』の「残酷な天使のテーゼ」やKANの「愛は勝つ」など有名どころが揃っており、エクササイズのモチベーションを高めてくれる。
      • 各インストラクターのテーマ曲も購入する事が出来るが、古川もとあき氏やTAMAYO氏等のベテランが作曲を担当しており、非常に豪華。
      • アイドルマスター SideM・シンデレラガールズ』とのコラボも行われた。
  • その他の改良点
    • 前作からBGMが一新された。今作でも洋楽がメインとなるが、オリジナル曲も含まれており、オリジナル曲では動画の撮影が許可されている。
    • 足アイコンに現在どちらの足でリズムを取っているかが詳細に表示されるようになった。
      • アクションの後、同じ足で二度リズムを取るアクションがある事がわかるので、慣れればよりインストラクターの動きに近づけるようになる。
    • 反応の調整機能が追加、モニターの問題等で判定のタイミングに不満を感じる際は調整する事でJustが狙いやすくなる。
    • カレンダーのスタンプが一種類に統一。前作ではエクササイズを途中で終了した(サボった)場合は白抜きのスタンプになっていたが、本作ではその区別が無くなり、少しでも運動すればスタンプがつける為、モチベーションの低下を防げる
    • 2人プレイは協力プレイや対戦プレイが無くなった代わりにデイリー、フリーのいずれも全てのコースで2人プレイが出来る。
      • エクササイズ終了時に二人の成績が表示されるという形になっている。
  • データの引継ぎが可能
    • 初回起動時に前作から累計パンチ数、カロリー、エクササイズ時間、各種グラフ、および身長体重のデータを引き継ぐことが出来る。
    • ただし、プレイしたコースは引き継げないため、最初からプレイし直す必要がある。

評価点

  • インストラクターの声優が超豪華
    • 前作からしてベルナルド役の大塚明夫氏やエヴァン役の中村悠一氏、ラウラ役の田中敦子氏等非常に豪華だったが、今作からの新インストラクターも女性陣はカレン役の鬼頭明里氏やジャニス役の釘宮理恵氏、男性陣もヒロ役の石田彰氏にガイ役の緑川光氏、レオ役の森川智之氏とアニメやゲームファンなら誰もが知るような超有名声優が目白押しとなっている。
    • そして先述した通りフルボイス化した事で、これら有名声優の声で手取足取り教えてもらったり、応援やお褒めの言葉を貰えるとの事で推しの声優がいるから買った(続いた)という声もよく聞かれる。
    • インストラクターの性格もバリエーションが多く、かわいい系のカレン、俺様ドS系なガイ、さわやかイケメンなヒロなどが人気となっている。良い声を存分に浴びながらフィットネスができるのは、このゲーム最大のイチオシポイントの1つ。
  • レクチャーモードがパワーアップした
    • 各アクションではかなり詳細にレクチャーしてくれるようになった。動きを少しずつコツを交えながら教えてくれ、Justのタイミングに加え、ダメな見本までも実演しながら丁寧に教えてくれる。
    • コースに対するレクチャーまである。エクササイズのコツや完成コンビネーションの練習まで出来るのでかなり手厚い作りとなっている。
    • また、前作では誤判定になりやすかったウィービング動作のお手本の動きも改善されており、インストラクターの真似をする事でしっかりとJUSTが狙えるようになった
  • 手軽さの改良
    • 本作は携帯モード非対応だが、なんらかのエクササイズを始めるまでならば携帯モードでも動作する。
      • 体重を入力する為だけに起動したり、設定を変えるだけならば非常に手軽。前作では起動するだけでもコントローラーの再接続を求められていたので地味ながら嬉しい改善点となっている。
    • アップデートによりラウンジからワンボタンで体重の入力までジャンプできるようになった。
  • フィットネスとしての効果
    • 前作と同様に有酸素運動メインのエクササイズとなるため、インスタクターの指示に従って動くだけでかなりのカロリー消費が見込める。
      • プレイヤーの体重にもよるが、30分のプレイで約300キロカロリーとランニング相当のカロリーを消費出来る。
      • エクササイズも全プログラムを通しで続けるのではなく、適度にスイッチしたり、インストラクターの説明を兼ねたインターバルが挟まり、呼吸を整えることが出来るのでランニングよりも易しく、体力に自信がない人でも続けられる強度になっている。
      • インストラクターからも水分補給を促してくれるタイミングがあるため、それに従っているだけで無理なくこなすことができるだろう。
      • 食事管理アプリ「あすけん」と本作を併用し、30日以上継続したプレイヤーの多くが2.6~3.3キロの減量に成功したというデータも出ている。
      • フック、アッパー、ボディパンチを繰り返すため、肩凝りや腰痛の解消にも効果があったという声も多く聞かれる。
      • 前作と同様に累計パンチ数や消費カロリーが記録されるので、モチベーションの維持にも繋がる。

問題点

  • 画面が見辛い時がある。
    • 背景に派手目なものが増えたため、人によっては目に負担が掛かる、ZONE関係なく処理落ちが気になるといった問題点が増えてしまった。
      • アップデートでレーンのカラーや文字のサイズが改善され、マシにはなっている。
  • 処理落ち(フレーム落ち)が生じる
    • 大半の背景で処置落ちが発生する場合があり、ゾーン状態になると、演出に加えて処理落ちも加速する。
      • 処置落ち具合に比例して判定やHD振動も遅延し、場合によってはパンチの後から振動が来る事もある。
      • ターゲットの動きが僅かにコマ送りとなり、アクションに遅延が発生する。加えて背景も更に賑やかになってターゲットが見辛くなるという、ボーナス演出なのに難易度を上げる状況に。
      • 不評だったためか、アップデートによってゾーン演出の有無を変更できるようになったが、海のステージでは処理落ちが元々発生しやすいため、完全解消されたとは言い難い。
      • 演出レベルを「シンプル」にすると、ラウンジでそのままエクササイズをする事になってゾーン演出もなくなるので、処理落ちはほぼ解消される。もっとも「〇〇シェイプコンビ」など、短い間隔で連続してターゲットを破壊するようなコースでは、僅かに処理落ちが見られる場合もある。
      • 現在はアップデートを重ねた事で初期に比べればかなり軽量化され、平時からゾーン演出移行時の大幅な処理落ちも緩和されたものの。上記の通り処理落ち自体の完全解消には至っていない。
      • 有料DLC「Fit Boxing 2 workout Stage ~Nature~」で追加される背景3種は、いずれもライト演出専用となっている。
  • 煩雑なアチーブメントの確認
    • 確認画面で、今回獲得したアチーブメントの一覧を見る事が出来ず、膨大な数のアチーブメントの中から達成アイコンを見て探さなくてはならない。
    • 「全ての曲で(ふつう、はやい)でエクササイズを行う」というアチーブメントも存在するが、どの曲をどの速度でプレイしたかは確認できないため、しらみつぶしにプレイしていくしかない。
  • 煩雑な衣装獲得
    • 衣装とアクセサリーが大量に増えたため、一つ一つを獲得するのに手間が掛かる。
  • 最大スコアがコースによってマチマチ
    • この為、オールJustでクリアしたかどうかが判別しにくくなっている。
  • カラダ年齢
    • 成績に加えてプレイヤーの実年齢が加味される都合上、ある程度年齢を重ねたプレイヤーの場合、オールJustでクリアしたとしても10代の評価にはならない。
      • 成績が悪くて加齢されるのはともかく、実年齢はどうしようもないので気になる向きもあるだろう。カラダ年齢の平均値はマイデータに記録されてしまうので、腕前に関係なく長くプレイするほど評価年齢も上がっていってしまう。
      • 年齢未入力でもプレイは可能なので、この点を気にするのであれば未入力のままにするのも一つの手。
  • デイリーのプログラムの編集が出来ない
    • コースとBGMの変更はあくまでシャッフル機能のみ。このコースだけは変えたい、BGMはこれで…といった拘りに対応できていない。
      • BGMの解放には特定のBGMでプレイしなければならないので、デイリーしかプレイしていない場合は解放に時間がかかる。
      • 前作は目標設定をやり直す事でコースも再抽選されていたが。本作ではこの仕様も無くなっている。
  • 判定調整機能が使いづらい
    • 判定の調整の数値をいじれるのだが、変更後は実際にエクササイズをプレイしなければ確認が出来ない。変更後に確認用にワンツーを打つだけの短いコースがあればよかったのだが…
      • 一定のタイミングで30回鳴る音にあわせてボタンを押すという形でオートで調整をしてくれる機能もあるが、「指でボタンを押す」のと「腕全体でパンチ」とでは、あまりにも感覚が異なる為、結果的に精度は高くない。
  • フリーエクササイズでのストレッチ
    • ストレッチの設定タイムには「3:45」「5:45」「9:45」の3種があるが、何故か一番短い「3:45」バージョンはデイリーにしか現れず、フリーで選ぶことができない。手軽さが売りのフリーのコンセプトと矛盾している。
  • 苦手なBGMの除外が面倒
    • 好みでないBGMの選択を個別OFFにする機能がなく、ランダム選曲から除外するには、「 苦手な曲以外」の曲を全て「お気に入り」セレクト する必要がある。さほど時間がかかる訳でもないが、痒いところに手が届いていない。
  • アチーブメントの多さ
    • インストラクターごとに複数のアチーブメントが存在するので、全てのインストラクターと万遍なくエクササイズをしなければ達成し切ることが出来ない。
      • 全てのアチーブメントを達成する事でご褒美があるのだが、インストラクターの多さゆえに長い道のりとなっている。
      • 幸い、アップデートで追加された3名は対象外となっているのが救いと言える
+ また、全てのアチーブメントを解放すると…

高難易度コンビネーションが3つ解放される他、EXアチーブメントとして、新たに難易度の高いアチーブメントが解放される。
これには長期の日数を要する「デイリー継続日数365日」や「○○とのプレイ時間が50時間を超える(初期インストラクター9人分)」といったものが含まれている。
それ故、表のアチーブメントは全達成したが、EXアチーブメントには心が折れたというプレイヤーも少なからず存在する模様。

  • デイリーは、開始後即キャンセルでもカウントされるという裏技がある。強制的な365日無休プレイは体調管理の観点で好ましくないため、ある意味、救済措置とも言える。
  • また、30分以上エクササイズをしていた場合、インストラクターから中断を促され、この際に「はい」を選択するとデイリー継続日数が途切れるといった不具合もあったが、現在はアップデートによって、中断を促す案内自体が削除されている。
  • ゲーム性に欠ける
    • ストーリーは皆無。あくまでリズムに合わせたボクササイズに終始した、トレーニング重視の作りで、変わり映えせず飽きやすい面もある。
    • どんなに下手なプレイでもゲームオーバーになるという事がなく、エクササイズは最後まで続けられ、インストラクターに心配される演出が起こる程度に留まる。音ゲーという側面を重視し、緊張感のあるゲーム性を求めるユーザーには物足りなく感じられやすい側面もある。

賛否両論点

  • 前作以上に判定が甘い
    • 前作と同様にフック指示の際にストレートを打ってもJust判定になるなど、判定の甘さは同様。イマジニア担当者によると、パンチ種別に判定を厳密化するとストレス要因の高さに繋がるので、敢えて緩くしたとの弁。
    • ジャブやストレートといったパンチも誤ったフォーム(手の甲を上に向けずに)放っても、前作ではGoodになりやすかったが、本作ではJust判定が取れてしまう。
    • ただし、同じ腕で連続して放つジャブはパンチの際にしっかりと手の甲を上に向けて放たなければ二発目以降のジャブがほぼ確実に誤判定(Good)されてしまう。正しい動きをマスターしていれば問題ないが、間違ったフォームで行っていた場合に躓くポイントになっている。
      • 特に連続ジャブがGood判定になると、意図せずにパンチ音が鳴る為、リズムが狂いやすくそのまま失敗が続くという悪循環に陥ってしまう。タイミングが早い(遅い)といった何が駄目だったのかを教えてくれるような機能はない。
      • 理論的にはJoy-conは「加速度センサー」と「ジャイロセンサー」の2つで各種動きを判定しており、連続ジャブの2発目が暴発しやすいのは、 「1発目の腕の"引き"動作」が速すぎるため加速度センサーが「2発目と誤認」 してしまうことにある。従って引き動作をあえて遅くしたり、そもそもしなかったりすることで暴発回避はできる…。難しいことに変わりはないが。
      • インストラクターが時々指摘してくれる時もあるが、もっとわかりやすい表現で指摘してほしい所。
    • 判定が甘いがゆえに、Justが出やすく、モチベーションを維持しやすいという部分もある。特にパンチ以外の動作(ダッキング、ウィービング等)はGood判定がなく、JustかMissだけなので明らかにタイミングがずれていても動けていればJustになる。
    • 判定が合わないと思った場合は反応を調整する事も可能なので正しいフォームを心掛け、かつ反応の調整を行えば誤判定は少なく出来る。

総評

前作で指摘された問題点の多くにメスが入り、出来る限り手軽に快適にプレイできるように改良されている。
特にアクションの補助、除外によって前作でわずかに問題点となっていたスペースと騒音の問題点も解消され、
ついに特殊な器具を使わず、お手軽、静音、省スペースでしっかりと効果のあるエクササイズが出来るようになり、Switchのフィットネスソフトとしては最高峰に達したと言える。
加えてデイリーが改良された事により、起動して体調に合わせたレベルを選択するだけで、すぐに一日分のエクササイズを開始出来るというお手軽さで、豪華声優によるインストラクターの励ましを受けながら楽しく続けることが出来るだろう。
背景が音も見た目も派手になる、処理落ちが頻発するなどの問題点も増えてしまったが、アップデートによって対処は可能なので、その点を踏まえると前作のユーザーならばデータを引き継いで完全に移行しても問題ないだろう。
また、精力的にアップデートが行われており、発売後3年以上たった現在でもインストラクターの追加や機能の改善、DLCの追加が行われている。


余談

  • 前作と同様にNintendo Switch Lite単体ではプレイ不可だが、Joy-Conを1セット用意して接続すればプレイは可能になる。画面が小さくて見づらいのが難点だが…。
  • 本作で登場したカレンがインストラクターになるまでの過程が「キミとフィットボクシング」という題名でアニメ化されている。
    • 設定で語られていたインストラクターのバックボーンやインストラクター同士の絡みが描かれているので本作をプレイしてインストラクターに興味を持ったのならば見て損はない。
  • 前作に引き続き関連商品として「おりたためるエクササイズマット」が出たが、色が変わっただけであいかわらず値段の割に、横ステップには使えない、耐久性が低い等、評価は散々なものになっている。
    • 本作は十分に静音、省スペースでプレイできるが、床を傷つけない、踏ん張りやすいので集中力が上がる等の利点があるので、マットがあった方がよりプレイしやすいだろう。
  • 2022年12月13日に本作をベースにしたFit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~が発売された。
    • そのティザームービーではいきなり本作から北斗の拳の世界に飛ばされてしまったリンとケンシロウの絡みが楽しめる。ケ~ン!!
  • 2024年12月5日に『Fit Boxing 3 -Your パーソナルトレーナー-』が発売予定。
最終更新:2024年08月28日 09:40

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