熱血硬派くにおくん外伝 リバーシティガールズ2
【ねっけつこうはくにおくんがいでん りばーしてぃがーるず つー】
| ジャンル | ベルトスクロールアクション |  
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| 対応機種 | Nintendo Switch PlayStation 4
 Xbox One
 Windows(Steam/Epic Games Store)
 PlayStation 5
 Xbox Series X/S
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| 発売元 | アークシステムワークス | 
| 開発元 | WayForward Technologies | 
| 発売日 | 2022年12月1日 | 
| 定価(税込) | ダウンロード版:3,190円 パッケージ版:5,280円
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| プレイ人数 | 1~4人 | 
| レーティング | CERO:B(12才以上対象) | 
| 備考 | パッケージ版は前作がセット | 
| 判定 | 良作 | 
| ポイント | 待望の日本語音声を収録 | 
| くにおくんシリーズ | 
 
概要
ベルトスクロールアクションの金字塔『くにおくんシリーズ』に新たな風を吹き込んだ『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』の続編。
前作と同じくみさこときょうこが前作以上にハチャメチャになったリバーシティを救う冒険に出る。
特徴
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基本は前作と一緒
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弱攻撃と強攻撃、スペシャルアタックでコンボを叩きこむアクション。
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レベルアップや道場で技を購入することでコンボを伸ばしたり新しい技を取得できる。
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くにおくんらしく落ちてる物を拾って武器にもできる。
 
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新キャラクター
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『ダブルドラゴンシリーズ』本編ではさらわれるヒロインだった「マリアン」参戦
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実は前作にも店員として登場はしていたが、本作では救出を待つ間に筋トレをしてめちゃくちゃマッシブになった肉体派として登場。
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ちなみにこれは「さらわれる時は毎回腹パンされる」と言うシリーズのお約束を逆手に取ったネタである。
 
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海外のくにおくんシリーズ『River City Ransom: Underground』から「プルーヴィ」参戦
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本作の「リバーシティ」の元ネタになった作品に登場するキャラクター。
 
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最初からは使えないがゲームを進めていくとボスとして対峙し、撃破することで仲間になる。
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2周目は最初から使用でき、同一人物同士で対決するというシュールな光景も。
 
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前作の隠しキャラ扱いだったくにおとりきは最初から使用可能になっている。
 
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日本語音声収録
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前作の制作スタッフも心残りであった日本語音声が収録された。
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英語音声の引継ぎ収録されているので好きな方で遊ぶことができる。
 
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ギミックたっぷりのイベント
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前作でもボス戦はギミックたっぷりだったが、ボス戦以外でも様々なイベントが用意されている。
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ドッヂやクロスカントリーのような過去作を彷彿とさせるイベントも。
 
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空中コンボ追加
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打ち上げた敵を追撃して空中でコンボを繋げることができるようになり、爽快感が増した。
 
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ガードブレイク技追加
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前作では敵がガードしている場合は解除するのを待つしかなかったが、ガードを破るスペシャルアタックが追加された。
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ヒットすると高確率で気絶するなど強力だが、スペシャルアタック同様攻撃などでゲージを溜め、
 発動するとゲージが消化されるので使い所を見極める必要も。
 
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お金を払って雇う助っ人「用心棒」
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クエストをクリアしたりするなど、条件を満たせば特定の場所で用心棒を雇うことができる。
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雑魚だとうっかり倒してしまって仲間にできなかったりするが、確実に雇うことができるという利点がある。
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発売元がアークシステムワークス繋がりである事から、2周目要素として各地に散らばるギアを一定個数集める事によって、
 『GUILTY GEAR』より「ソル・バッドガイ」と「蔵土縁紗夢」が参戦、以降該当マップに出現して雇えるようになるファンサービスも。
 
 
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隠れ家
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エリアに一か所隠れ家があり、中に入ると体力全回復する。
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中で他のキャラクターに切り替えることもできる。
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ショップで買い過ぎた回復アイテムはここの倉庫にストックされる。
 
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オンラインマルチプレイ
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オンラインに繋いで協力プレイが可能に。
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他機種であっても遊べるクロスプレイにも対応している。
 
評価点
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ボリューム増加
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マップが拡大されたり、様々なイベントが起こるなど、プレイしていて飽きない作りに。
 
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キャラクターの増加
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中盤あたりで仲間になるプレイアブルキャラが2人増えたほか、前述の通りくにおとりきが最初から使用可能になったため、キャラに飽きても他のキャラで遊べるようになった。
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多くなったプレイアブルキャラにあわせ、クエストの報酬は未解放キャラを含めた全キャラに行き渡るようになったため、新キャラに手を出すのも多少楽になったのが嬉しい。
 
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みさこときょうこ以外のキャラの会話シーン
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前作はくにおとりきは隠しキャラということもあって2周目でも会話はなかったが、今作では最初から使えるので会話シーンにおいてプレイヤーキャラが発言するシーンは全キャラの台詞が用意されている。
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ボケ役とツッコミ役に分かれており、くにおとみさこではくにおがボケ役だが、
 くにおときょうこではくにおがツッコミ役に回るなど、組み合わせで変わる楽しみも。
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1人プレイ時でもメニューで相棒を選択できる。
 
前作からの改善点
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攻撃のバリエーションが増え、コンボが繋がりやすくなった
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技が増え、エリアルコンボなども可能になり、アシスト攻撃もより有用になったため、アクションゲームとして楽しくなった。
 
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高かった敵のHPが軟化された
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前作は雑魚のHPが高いうえにダウン状態の敵への攻撃手段が少なく、ゲームテンポが悪かったが、前述のアクション面でのパワーアップもあり、敵の硬さが体感として適切なものになった。
 
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回復アイテムがワンボタンで使用できるように
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画面上部に表示されているアイテムを右スティック押し込みで一発で使用できるようになった。
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前作ではいちいちメニューを開く必要があったため協力プレイ中でもプレイが中断され、テンポが悪かった。
 
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メニュー改善
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Twitter風の「ホンカァ」で現在受けてるクエスト、クリアしたクエストがわかるようになった。
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マップに何かある箇所がハイライトされるようになったため探索し忘れなどが見つけやすくなった。
 
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買うまでわからなかったアイテムの効果が最初から表示されるように
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特に回復アイテムはパッシブ効果を得ているかいないかがわかりやすくなった。
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回復アイテムでステータスを増強していくゲームであるため、この差は非常に大きい。
 
 
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店員も名前が表示されるように
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おかげで元ネタがわかりやすくなった。
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前作は名前が表示されないおかげでマリアンが店員をやっていることに気づいた人は少なかったと思われる。
 
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隠れ家で一度仲間にした助っ人は再雇用可能
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気に入った助っ人はいつでもまた仲間にできる。
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用心棒については再度仲間にしたい場合は用心棒のいる場所まで行く必要がある。
 
賛否両論点
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相変わらず旧作ファンには受け入れがたい改変
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筋肉質になったマリアンや小物になって銃を乱射するケンや関西弁のショタになったリュウイチ&リュウジなど、かなり突拍子もない設定が多い。
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2作目ということもあり、本作のごちゃ混ぜになった世界観には合っているので笑って受け入れるファンもいる。
 
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前作の使いまわしが多い
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マップや雑魚に追加もあるが、大半は前作の使いまわしとなっている。
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多少の違いはあるのでその違いを見つける楽しみはある。もちろん前作になかった新エリアもある。
 
問題点
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ロードが長い
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雑魚を無視してすぐマップ移動するなどするとマップにいる時間よりロード画面を眺めている時間の方が長くなるほど。
 
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1人プレイ時、ショップ画面に相棒が表示されない
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前作は1人プレイでも必ずきょうことみさこが表示される仕様であったが、
 今回は組み合わせが複数あるということもあってか相棒が表示されない仕様になった。
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メニュー画面で会話の相棒を選ぶので、その相棒を表示できてもよかったのだが。
 
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見つけるのが困難な隠し部屋
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各エリアに隠し部屋があるのだが、ノーヒントでは困難な隠し部屋がある。
 
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隠しボスなし
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前作では条件を満たせば隠しボスと対戦できたのだが、今作には無し。
 
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はせべとまみ不参戦
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前作でみさこときょうこにぶちのめされ怪我をしているという設定だからか出番がほぼ無い。
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公式サイトのキャラクターのページに載っていて何か関わってきそうと思われたがエンディングに現れ、私たちも混ぜろと言ってくるムービーシーンだけという扱い
(やまだとみすずもほんの少しだが本編でクエストに出れただけまだマシな扱い)
前作のくにおとりきのような2周目限定キャラでもよかった。
 
    
    
        | + | 2023/6/2のアップデートで改善された問題点 | 
フレームレート
Steam版でのみβ版として60fpsで動作させることはできるが他機種は30fps。これはTwitterなどでも前作からの大きな劣化点として話題になった。
人によっては気にせず遊ぶ事も出来るが、アクションゲームにおいて30fpsは看過できないユーザーも多い。更にはストーリー中一度だけリズムゲー要素があり、左から右へカクカクとスライドされるリズムコマンドを注視し続けていると目に負担をかけてしまうシーンとなっている。
アクセサリ装備による不具合
「ニトロパンツ」と「完全攻略本!決定版」の組み合わせで装備すると、エラーが頻発する不具合があった。
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総評
現代版『ダウンタウン熱血物語』として楽しく遊べる1作。
細かく改善点も積み重ねているので快適に遊べるようにもなっている。
アップデートにより大きな問題点だったフレームレートの低下も修正され、大きく増えたボリュームも堪能できるようになったので前作が気に入ったなら買って損はない。
反面、前作の作風が気に入らなかった人にはやはり向いていないだろう。
最終更新:2024年07月16日 14:00