THE悟空

【ざ・ごくう】

ジャンル アクション
対応機種 アーケード
販売・開発元 シグマ商事
稼動開始日 1980年
判定 クソゲー
ポイント よけるだけ
高井商会の社長すら匙を投げた


概要

シグマ商事が発売したアーケードゲーム。プレイヤーは孫悟空となり、鬼をよけて先へ進むアクションゲーム。

特徴

まず100円を入れた後、天竺に向かう道筋として三本のレーンが縦向きに表示される。
三本のレーンに沿って向こう側から手前に向かって鬼がやってくるため、プレイヤーは4方向レバーでレーン間を飛び移ったりしてひたすら鬼をよけるのが目的である。
ゲームが進むごとに鬼は速くなり、よけるのが難しくなる。


問題点

  • まず第一に、やることは単に鬼をよけるだけの作業ゲーであること。
    • 内容はゲーム&ウオッチの延長ともいうべきもので、ゲームの進行ごとにレーンが四本に増えたり、アイテムが出たりといった新要素は全くない。
      • わざわざアーケードでやる意義が薄く、すぐに飽きてしまう。
  • グラフィックは同年発売の『ドラちゃん』『ドラキュラハンター』のような、当時ではよくあった単色スプライト。それだけならまだしも同年発売の『クレイジー・クライマー』『ラリーX』のような音楽も乏しく、変化の少なさから遊んでいて本当につまらない。

評価点

  • 操作性は非常によく、レーン間の飛び移りは機敏に行える。
  • 「よけるだけ」というルールはわかりやすいため、100円があれば遊べるアーケードゲームという事もありゲームを知らない人でもすぐに遊ぶことができる。

総評

よけるだけの飽きやすいつまらないゲーム、と言わざるを得ない作品。
あまりのマイナーさから今では忘れ去られたが、もし漫画『ゲームセンターあらし』で取り上げられていればあまりのつまらなさから大問題になっていたであろう。


余談

本作は「ゲーム文化保存研究所」で長野県のアーケードゲームレンタル会社・高井商会へのインタビューで取り上げられた。
社長の高井一美氏いわく「『ザ・悟空』(1980年/シグマ)って基板があるんですけど、これはアカンと思って、私でも潰したぐらいですからね。」との事。
当時は保存の概念が薄かったとはいえ、アーケード基板の保存活動に携わる高井一美氏ですら匙を投げて基板を廃棄するほどつまらなかったといえる。
参考サイト https://igcc.jp/%e9%ab%98%e4%ba%95%e5%95%86%e4%bc%9a3/2/

最終更新:2023年06月12日 08:25