【だうんたうんねっけつものがたり】
ジャンル | ドタバタ格闘RPGアクション(アクションゲーム) | ![]() ![]() この商品はAmazon商品紹介機能をご利用いただけません。 |
対応機種 |
ファミリーコンピュータ PCエンジン スーパーCD-ROM2 X68000 |
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発売・開発元【FC】 | テクノスジャパン | |
発売元(FC以外) |
【X68k】シャープ 【PCE】ナグザット |
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開発元(FC以外) |
【X68k】SPS 【PCE】KID |
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発売日 |
【FC】1989年4月25日 【PCE】1993年12月24日 |
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定価 |
【FC】5,900円 【PCE】8,800円(共に税別) |
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配信 |
バーチャルコンソール(FC版) 【Wii】2007年10月23日/500円 【3DS】2012年11月28日/500円 【WiiU】2015年8月5日/514円 |
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判定 | 良作 | |
ポイント | ダウンタウンシリーズの第一作 | |
くにおくんシリーズ |
『熱血硬派くにおくん』『熱血高校ドッジボール部』でおなじみのくにおくんシリーズの三作目。
それまで敵キャラクターとして登場していた「りき」が初めて「くにお」と共闘した作品である。
これまでアーケードで展開されていたシリーズだが、本作は家庭用ソフトとして開発された為、前二作に比して色々と意欲的な試みがなされた。
システム面での大きな特徴としては、アイテム等でキャラクターのパラメータを成長させていくRPGの要素を取り入れた作風となっていることである。
ビジュアル面ではキャラクターが2.5頭身にデフォルメされて世界観含めてコミカルになり親しみやすさが増した他、熱血高校、花園高校以外の様々なキャラクターや高校等の設定等が用意され、世界観に深みが増した。
暴走族、スケ番、ヤクザなどとも戦っていた一作目と異なり、本作は高校生の喧嘩、不良の抗争を徹底しており、学園モノの様相となっている。
しかしコミカルなグラフィックや演出のおかげで不良系漫画のような殺伐さはほぼ無いに等しく、そう言ったものが苦手な人でも手を出しやすい。
この作風は後にくにおくんシリーズ内の中でも「ダウンタウンシリーズ」として独立し、一作目のような作風は「熱血硬派シリーズ」としてそれぞれ違った世界観・方向性で続いていく事となる。
そして本作の設定・ゲームデザインは以降の「ダウンタウンシリーズ」に継承されていった。
『熱血硬派くにおくん』から数か月後。冷峰学園の転校生ダブルドラゴン兄弟(*1)は学園の近辺に存在する高校を次々と支配下に置いて行った。
花園高校の番長りきは能天気にも「ダブってる兄弟なんか恐るるに足らない!」と楽観視していたが、あろうことが、彼女である島田まみをダブルドラゴン兄弟に拉致されてしまう。
届けられたダブルドラゴン兄弟からの挑戦状を手に怒りに震えるりきの前に、永遠のライバルくにおが現れ、助力を申し出る。
こうして、くにおとりきは、協力してりきの彼女を救い出すべく、冷峰学園へと殴り込みをかけに行くのだった。
+ | 詳細(ネタバレ) |
全体的にカジュアルな作りとなっておりハードルが低く、アクション初心者でも十分に楽しめ、BGM、グラフィック、アクションの三拍子が揃い、二人でプレイすることでより楽しめるアクションRPG。
また、ダウンタウン特有のコミカル路線は間口も広く、硬派な一作目とはまた違う新たなファン層も開拓する事にもなり本作における2.5頭身のキャラグラフィックは定番化し、くにおくんのイメージといえば本作のグラフィックを想像する人も多い。
反面ストーリーの曖昧さや仕様面での粗が多いのも確かで、ズルを許容するようなパスワードシステムや正攻法ではお金を貯める作業ゲーの強いものになりがちなバランスなどゲームとしての完成度は総じて高いとは言い切れない。
本作自体は実質的な1作目のような扱いで、たたき台のような役割として後の運動会など盛り上がる対戦ゲームの土台を作り上げた点に関しては非常に高く評価できるものの、本作単体で見ればネタゲーに近いような形に収まっている。
+ | ネタバレ |
*1 「りゅういち」「りゅうじ」の二人組で、同名タイトルのリー兄弟をモチーフにしたキャラクター。必殺技や顔が似ており、戦闘時の専用テーマ曲として『ダブルドラゴン』のBGMが使用されている。
*2 『SP』では他の作品同様(ペナルティ付きだが)一般人への暴行が可能になった。可能であってもやらないのが硬派と言う事か…。
*3 二人プレイの場合、片方が画面外にいる時にもう片方がやられると所持金が減る前に画面が切り替わり、タダで体力を回復できるという裏技がある。
*4 『ザインドスリーナ』。テクノス社が出していたアーケードのシューティングゲーム
*5 こちらは西村の専用セリフではなく、白鷹工業高校の通常雑魚敵も発する
*6 理由も「はじめに」部分に明記されており「一度解くだけの楽しさよりも違うタイプで何度もくり返し遊ぶ方法や同時に異なる内容を平行させて遊ぶ方法など、この他にも色々な遊び方が自由に出来る楽しさの方を重視したためです。」とのこと。
*7 地面部分を右端からダッシュ・最大ジャンプで左側に戻ること自体は可能。「死なないと戻れない」と紹介されることもあるが誤り。
*8 データ内には「やまだのじゅつ」のグラフィックが入っているが、プログラムの関係で実装されていない。
*9 公式で金髪でチェーンを持っているのは冷峰四天王の「きのした」。
*10 同じ顔で沼丘工業高校にも「さいとう」が出てくるが、これはバグではなく別々の高校に行った兄弟という設定。
*11 前者は一作目から登場しているボスキャラクター。後者は『サッカー編』のヒロインで、後の熱血硬派シリーズヒロイン。
*12 他は熱血硬派シリーズの敵勢力である三和会、『乱闘協奏曲』の関東獅子連合など。