注意:このページではオリジナルのWin/Xb版(判定なし)と、PS2移植版(劣化ゲー)を併せて解説する。
「修正依頼」が出ています。PS2版の概要・総評を追記できる方はご協力をお願いします。
トム・クランシーシリーズ スプリンターセル パンドラトゥモロー
【とむくらんしーしりーず すぷりんたーせる ぱんどらとぅもろー】
ジャンル
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ステルスアクション
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対応機種
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Windows 98~XP Xbox
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発売元
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ユービーアイソフト
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開発元
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ユービーアイソフト 上海 ユービーアイソフト ミラノ ユービーアイソフト アヌシー |
発売日
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【Win・日本語マニュアル】2004年3月26日 【Win・完全日本語化版】2005年3月31日 【Xb】2005年4月7日
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判定
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なし
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トム・クランシーシリーズ
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概要
アメリカの作家トム・クランシーが監修を務めたステルスアクションゲームシリーズの2作目で、本作は前作のPS2版を手掛けたユービーアイソフト 上海がメイン開発となっている。
また、オンラインマルチプレイヤーモードが搭載され、そちらは本作の1エピソードを舞台に「サードエシュロン」と「ARGUS Corp.の傭兵」に分かれて戦うという内容になっている。
ストーリー
2006年、アメリカは東ティモールに暫定基地を設置し民主主義の啓蒙のために防衛軍の訓練に当たっている。
戦略上の重要性から駐留するアメリカに対して不満は高まっていたが、インドネシア民兵がティモールの民主主義に与える脅威はそれ以上に甚大だった。
そんな中、アメリカ排斥運動の急先鋒であるスハディ・サドノ率いるゲリラ組織がジャカルタのアメリカ大使館を襲撃・占拠し、数十人の民間人、軍人を人質に取った。
それを受けサードエシュロンは伝説の工作員サム・フィッシャーに任務を要請、現地に派遣する。
人質の救出ではなく、スハディの部下が大使館内の極秘資料を入手する前に資料を破壊するために。
システム
前作同様に、「暗闇に潜んで敵を欺き目標に到達する」ゲームとなっている。
暗闇では敵から全く見えなくなるので、その中で敵を気絶させたりスルーしたりして任務を進める。
また、壁や天井のパイプを登るなどのアクションや敵をかく乱させるガジェットを使い敵を惑わせる。
新たに追加された主なアクションはSWATターンと口笛くらいでほとんど変わらないため、詳しくは『トム・クランシーシリーズ スプリンターセル』を参照。
評価点
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基本的には前作と変わらない。
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様々なガジェットを用い、暗闇に潜んで任務を遂行するゲーム性。ハリウッド的な派手さは無いものの緻密でリアリティのあるストーリーは前作と同様。没入感を高めるミッション間のニュース演出も健在である。
前作からの改善点
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光ファイバーカメラ・ピッキングツール使用時に武器の切り替え操作が必要なくなり、ドアに近づくとインタラクションに表示されるようになった。
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ステージクリア時に成績が表示されるようになった。
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クリアタイム、弾丸消費数、殺した数、気絶させた数などが表示されるため、やり込みがしやすくなった。
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以降も報告書(統計データ)としてメニューから確認できる。
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警報が鳴った回数とそれに伴う警戒レベルの上昇を表示するHUDが追加された。
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ゲームオーバーになるまでの回数がわかりやすくなった。
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前作では警報を鳴らしすぎると「次に鳴ったら作戦失敗だ」と無線が入るようになっており最後通告までリミットがわからなかった。
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「2段ジャンプ」「ドアののぞきこみ」の廃止
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壁を蹴っての二段ジャンプはジャンプの方向のコントロールがしづらく強制されるステージがあった。また、のぞきこみはドアの前でボタンを押しながら方向キーでインタラクションを選択し離すという方法のため、ドアを開けるアクションを選択する誤爆をしやすく使いづらかった。
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ドアの向こうを見たい時は光ファイバーカメラというガジェットをつかえるため要素がかぶっていた。
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チェックポイントの改善
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前作のそこでセーブするとリカバー不可能になる即死チェックポイントが改善され、また保存はされないがプレイ中はそこから再開できる中間チェックポイントが導入された。
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中間チェックポイントで即死になる場合もあるが、ロードは細かく区切られているのでそこまでロストはなく、急いでスタートボタンを押しロードするかリセットする形となる(ゲームオーバー時に強制的に最終チェックポイントから再開になるため)。
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敵モブキャラにピッチダウンしたゾンビの様な声はなくなり、声の種類が増えた。
ベテラン声優陣の起用
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前作同様洋画の吹き替えでおなじみのベテラン声優陣を起用している。
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ステルスアクションゲームの雄『メタルギアソリッド』シリーズの主人公を担当する大塚明夫が、同じジャンルのゲームで今度は敵を演じるという配役に思わずニヤリとしたファンは多い。
ウィットに富んだ会話
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ジョーク的な会話が増えモブ敵の一部にもおかしみのある話し方をすることが増えた。
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あるステージの、敵か味方か分からない人物へ尋問する際の「誰だ!名前くらい言え!」⇒「サムおじさんだよ。まだいい子にしてるか確認しに来たんだ」が印象的。
賛否両論点
前作からの変更点
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敵の足音や気配察知の能力の低下
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敵が鈍くなっている。前作では、敵の察知能力が高く低い難易度でも同様で問題だったが、今度は大幅に低くなった。
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敵からわずかに離れていれば暗闇でしゃがみダッシュしても気づかない。
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暗闇で敵の目の前にいてもぶつからない限りは全く気づかない。
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敵と同じかあるいはそれ以上の速度で敵の背後を追っても気づかれない場合が多い。
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ライフ回復アイテムと銃弾の採取ポイントの増加
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銃の操作性の向上
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このゲームはステルスアクションなので、基本的に敵を倒すことを目的としていない。
攻略の幅を広げ難易度を下げるための措置かもしれないが、まるで、戦闘でごり押ししろとのメッセージにも見える。
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電灯を消す時に当たり判定が広がったことで銃を使いやすくなった。一方、戦闘でのごり押しもしやすくなった。
問題点
敵AIの愚鈍化
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音の種類を判別できない
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口笛を吹いたり銃でライトを壊したりすると「足音がしたぞ!」と叫び捜索を始める。
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初代においては、銃声がすると「銃声がしたぞ!」、足音がすると「足音がしたぞ!」と叫んでいたため、劣化している。
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部屋の電灯のスイッチを消しても反応しない
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あるミッションにおいて何度もスイッチをオンオフしても全く警戒しない。
気絶回数などのスコアをゼロにすることができない
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進行の関係上、かならず気絶あるいは殺害しなければならないステージがありそれもカウントされるなどスコアを完全に0にすることができず、やり込めたのかどうかわかりづらい時がある。
システム関係
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チェックポイント到達時とセーブデータのロード後に画面上に「チェックポイント」と5秒ほど表示され、その間、操作ができない。
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チェックポイントでセーブするのだから、セーブデータのロード後に毎回「チェックポイント」と表示する必要がない。
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メニューから「やり直し」ができない
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したがって、やり直したい時はロードするか、わざとライフを0にしてゲームオーバーになりコンテニューするしかない。
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しかし、ロードの場合はたとえ同じところからのスタートでも一から読み込みなおすらしくコンテニューより時間がかかる。また、ポーズメニューは"レベルをロード"(ミッションの最初から)が選択されており、毎回、"ロード"を選択する手間がある。
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また、セーブされるチェックポイントでなく中間チェックポイントからやり直したい場合は、必ずわざとライフを0にしてゲームオーバーになりコンテニューするしかないため虚しい。
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ゲーム開始までの手順がすこし面倒で開始までが長い
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ゲーム会社のロゴ(約5秒・スキップ不可) ⇒ タイトル画面「STARTを押してください」⇒ デモムービーがながれる(スキップ可) ⇒「シングルプレイヤー」と「クレジット」の表示 ⇒「シングルプレイヤー」を選択 ⇒ ロード画面 ⇒ プロファイルのロード ⇒ 画面に「ロード完了」と出るのでボタンを押す ⇒ 選択画面(プロファイルメニュー) ⇒ デフォルトでは"新規"が選択されている為、途中からやる場合は一つ下の「ロード」を選択しロード ⇒ 画面に「ロード完了」と出るのでボタンを押す ⇒ ロード画面 ⇒ 画面に「チェックポイント」と5秒ほど表示された後ゲーム開始。
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当時においても一般的にデモムービーはタイトル画面で放置すると流れるかメニューから選んで再生する形となっている。わざわざ毎回デモムービーを表示する必要がない。また、シングルプレイヤーとクレジットを分ける必要はなく、プロファイルロード後の選択画面に"クレジット"を表示すれば済む話である。
前作から変わらない点
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一本道
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攻略ルートが完全な一本道で隠しルートなどは存在しない。
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また、前作に比べてドアになにか細工がされているわけではないのにゲーム進行の関係で「このドアは開けられない」と表示される機会が増えた。
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暗闇に潜むシステムは重要ではある一方、ステルスメーターが左寄りなら画面では丸見えでも見つからないため違和感がある。
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索敵状態で足音を察知しても正確には銃を撃ってこなくなった。
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サムが装備しているゴーグルや背中の機械が常に緑色に光っているため、丸分かり。
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これは意図されたものであり、発光がないとプレイヤーが主人公を視認することが困難になってしまうため。
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壁張り付きのアクションのカメラアングルがあまり考慮されていないため見づらく、慣れるまでは難しい。
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カメラが一周することはできず、正面にカメラを回すことができない。
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サーマルビジョンを使うミッションが相変わらずわかりにくい。
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前作ではキーパッドの番号を解読する時にサーマルビジョンを使っていたのだがわかりにくく問題になっていた。
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今作ではあるミッションの目標が「他の人より体温の高い人をみつけろ」なのだが、近くで見ると他の人も真っ赤で遠くになると黄色から青に近づいていくため、普通の人と体温の高い人が同じ距離にいるときに比較しないと分かりにくい。しかし、比較できるポイントは少ない。
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敵の仕掛けたタレットのハッキングが少しわかりづらい
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詳細
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最初は
タレットをハッキング
となっており●がオン、◯がオフ。IFFというのは敵味方を区別して攻撃する機能。無効にすると見境なく攻撃するようになる。
ちなみに解除はタレットの動作を止める。
この状態で、IFFを無効にして、敵を攻撃できるようにするには
タレットをハッキング
としなければならない。
そもそも、敵がタレットを設置する場合の動作としてタレットをオン、IFFをオンとするはずなので、
タレット
となるはずである。
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その他
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チュートリアルで少し不親切な部分がある。
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「敵を倒すんだ」→画面上のメッセージでやり方が説明されない。壁面地雷 ⇒ チュートリアルなし
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前作と操作は同じとはいえ初見の人への配慮に欠ける。なお、壁面地雷については説明書でも詳しい解除方法が説明されていない。
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目標が「スティッキーカムで会話を盗聴しろ」なので仕方なくはあるが、間近に行っても会話が聞こえず違和感があるミッションがある。
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敵のナイトビジョンゴーグルの扱い
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まず、ミッション1では敵のスナイパーがナイトビジョンゴーグルをつけており、「サーチライトで照らされている場所なら敵の目がくらんで発見されないから、ライトの動きに合わせて進め」と命令される。
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暗闇を頼りに任務を遂行する本シリーズにおいて、それを逆手に取った大胆な演出である。これ以降、そのようにできる場面はない。
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次に、ミッション7の最初では「雷の中でナイトビジョンゴーグルをつけるのは危険」(焼き付きが起こるため少しの間見えなくなる)との敵の無線が聞こえる。そしてミッション後半ではスナイパーが雷の中、ナイトビジョンゴーグルを装備しており矛盾が起きている。なお、サーチライトは十分に暗いらしく敵がライトで目がくらむことはない。
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最終ミッションにクリアリザルトがなくセーブもできない。
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ミッションが「敵の排除」なので仕方なくはあるが、やり込み要素として残念である。
総評
開発が前作のユービーアイモントリオールから、本シリーズではあまり評判の良くないユービーアイ上海が手掛けたためなのか、
難易度調整や爽快感の向上など前作の改善を目指した事は窺えるのだが、改善されていない問題や劣化点が目立つ。
前作の高すぎる難易度は調整されたが、今度は簡単過ぎるという声も聞かれ、システム面の改善以上に新たな問題点が発生した。
クソゲーというほど酷いものではなく、前作からの改善点も幾つかあるので、凡作との評価がふさわしいと思われる。
余談
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今作のエンディングではグリム役の日野由利加の名前が「Yukari Hino」と誤記されている。
トム・クランシーシリーズ スプリンターセル パンドラトゥモロー(PS2版)
ジャンル
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アクション
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対応機種
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プレイステーション2
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発売・開発元
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ユービーアイソフト
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発売日
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2005年4月7日
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定価
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7,140円
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判定
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劣化ゲー
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問題点(PS2)
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処理落ち
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ミッション7の屋外でタレットに攻撃されるところで顕著で、タレットに攻撃されている間はかなりコマ落ちする。その状態でタレットをハッキングしようとしてもボタンが反応しない。このステージは常に雷が鳴っており処理が追いつかなくなるためと思われる。
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次に、最初のステージで目立ち、特に水があるところでフレームレートが低い。視点変更でもたつくためゲームプレイに支障が出る。また敵のモーションがガクつくのでわかりやすいだろう。
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水の近くではそれ以降も処理落ちが発生する。水が画面に描写されているかではなく水からの距離が離れると処理落ちしなくなる。
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PS2で処理するには無理がある形のまま水を移植したためと言われている。
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水の表現
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前述のとおり、水で処理落ちするが、さらにこの水は特定の視点においてストライプのような平行線になってしまう。
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ミッション3では画面上は真っ暗闇なのにステルスメータが右に振り切れ丸見えとなる場所がある。実際に敵も気づく。
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ミッション2では定期的に電車が通るが、その度に「誰がやったんだ!」と叫び捜索を始める。誰も何もしていない。
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本来は立ち聞きポイントのはずが警戒状態のために話を聞けないところがあり明らかにバグである。
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また、ミッション6では敵同士が「いい加減、射撃訓練所の銃声がうるさすぎる」との会話をしており、その会話が終わった直後に「銃声がしたぞ!」と叫び警戒状態になる。
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プレイヤーは何もしていない。射撃訓練場の銃声である。
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ミッション3と5では会話している相手の声がまったく聞こえなくなる時がある。
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ミッション5でのミッション完了/失敗のBGMがなぜか前作のものになっている(日本未発売のGC版も同様)。
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顔の裏
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PS2のホラーゲーム『SIREN』のように、このゲームではカメラの位置とキャラクターの位置が丁度重なると、キャラクターの内部(裏側)がカメラに映ってしまう仕様になっている。
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主人公が正面を向いている時に、金網に上るなどのアクションをすると起こることが多いと思われる。
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慎重に行動している時に、いきなり画面全体に主人公の目のアップが表示されるのは、最初のうちはビビる。なお、ゲーム中の主人公のモデルは顔を完全に覆っており、基本的に目が見えるシーンはない。
評価点(PS2)
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ゲーム面においては前作と違って他機種版との違いが無い。音声も今度はちゃんと日本語吹き替えである。
最終更新:2023年10月26日 08:28